チャップマンとジャンセンの契約内容の違いは?・・・総額600万ドル以外にも差異が

2016-17シーズンオフのFA市場における投手の大型契約はクローザーが上位を占めるかたちになっています。

そのトップがヤンキースとアロルディス・チャップマンが結んだ5年8600万ドルで、それに続くのがドジャースとケンリー・ジャンセンが結んだ5年8000万ドルです。

契約年数は同じで契約総額の差も200万ドルとなっていますが、年俸の割り振りやトレード拒否に対する権利などには大きな違いがあります。

FOXスポーツのケン・ローゼンタール記者は“Do the Orioles and Mark Trumbo really want a reunion this offseason?”という記事で以下のように伝えています。

Chapman’s deal is far more front-loaded — he will receive $41 million in his first two years, while Jansen will receive $24 million.

Chapman also would forfeit less money if he opted out after his third year — $30 million as opposed to $38 million for Jansen.

In addition, Chapman received full no-trade protection in the first three years of his deal and limited no-trade protection in the final two. Jansen did not get no-trade protection, but he will receive $1 million each time he is traded.

チャップマンの契約は前半に受け取る金額が多く、5年8200万ドルのうち最初の2年で半分の4100万ドルを受けることになる一方で、ジャンセンは5年8000万ドルのうち最初の2年で2400万ドルしか受け取らない配分となっているとローゼンタール記者は伝えています。

そのため両者ともに契約3年目終了後に契約を破棄してFAを選択できるオプトアウトの権利を持っているのですが、その時に放棄する契約の金額はチャップマンが3000万ドルであるのに対して、ジャンセンは3800万ドルになるようです。

加えて、チャップマンは最初年の3年間は全球団へのトレード拒否権、後の2年は一部球団へのトレード拒否権が設定されている一方で、ジャンセンは拒否権はないものの、トレードされる度に100万ドルを受け取る契約となっています。

チャップマンはヤンキースを気に入っている上に、カブス移籍後、特にワールドシリーズでの起用方法に関して納得がいかなったこともあるため、トレードされることを嫌っているようです。

ジャンセンはナショナルズとドジャースのどちらかを選ぶかでフィフティ・フィフティだった時期もあることを明らかにしていて、他球団で投げることをチャップマンのように躊躇ってはいないようです。

さらに2人の年俸の配分について見ていきます。

アロルディス・チャップマンの契約の内訳は以下のとおりとなっています。

年(年齢) 年俸と契約金
2017(28歳) 1500万ドル+契約金600万ドル
2018(29歳) 1500万ドル+契約金500万ドル
2019(30歳) 1500万ドル
2020(31歳) 1500万ドル
2021(32歳) 1500万ドル

年俸は5年間ともに1500万ドルで合計7500万ドル、契約金が1100万ドルでこちらは最初の2年で受け取ることになります。

そのため最初の2年は年俸分3000万ドルと契約金1100万ドルの合計4100万ドルを受け取ることになります。

そして3年目の2019年シーズン終了後に契約を破棄してFAを選択した場合には、2年3000万ドルを受け取る権利を放棄することになります。

続いてケンリー・ジャンセンの年俸の配分です。

年(年齢) 年俸と契約金
2017(29歳) 1000万ドル+契約金80万ドル
2018(30歳) 1000万ドル+契約金80万ドル
2019(31歳) 1800万ドル+契約金80万ドル
2020(32歳) 1800万ドル+契約金80万ドル
2021(33歳) 2000万ドル+契約金80万ドル

最初の2年で受け取るのは2000万ドルの年俸と契約金160万ドルを合わせた2160万ドルとなります。

契約3年目終了後にFAを選択して契約を破棄した場合には、年俸分3800万ドルを放棄することになりますが、残る契約金の160万ドルは受け取ることになります。

この2人がFAを選択した場合にはチャップマンは年平均1500万ドルという年俸を失うのに対して、ジャンセンは年平均1900万ドルを失うことになります。

3年後には選手の年俸の水準も上昇していることが確実で、現在のチャップマンの1500万ドル以上の年俸をクローザーが獲得できる可能性は十分にあります。

その一方で、ジャンセンの年平均1900万ドルを上回る契約を獲得するのは容易ではなさそうです。

ドジャースは2018年シーズンでエイドリアン・ゴンザレスの2235万ドル、スコット・カズミアーの1767万ドル、ブランドン・マッカーシーの1150万ドルが契約から外れるため、2019年からは比較的余裕がある状態となっています。

そのためドジャースはケンリー・ジャンセンの契約後半に金額が高くなるように設定しているのですが、このことがジャンセンが契約をオプトアウトするかしないかにも大きな影響を与えることになりそうです。

チャップマンは2019年シーズン終了時点で良いパフォーマンスを維持していれば、年齢が30歳ということもあり、3年は確実で4年契約も状況次第では期待できますので、その場合はFAを選択する可能性が高そうです。

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