ヤンキースはグレゴリウス離脱の穴をどう埋める?マチャド以外の補強の選択肢とは

ヤンキースはショートのディディ・グレゴリウスに攻撃力があることが強みの一つとなっています。

どちらかと言えば守備力重視のポジションではあるのですが、守備面でのクオリティも十分でありながら、攻撃面でも中軸が打てるディディ・グレゴリウスの存在感は大きくなっていく一方でした。

しかし、ディディ・グレゴリウスがトミー・ジョン手術を受けたことにより、2019年シーズン開幕に間に合わないことは確実で、場合によっては復帰が8月にずれ込む可能性があり、何かしらの手を打つ必要性が高まりつつあります。

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グレゴリウスの穴を埋めるには

ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏は以下のような理由から、ヤンキースは単純にグレゴリウスの穴を埋める動きをしにくい状況にあると述べています。

  1. グレゴリウスのトミー・ジョン手術が終わり、リハビリが始まると復帰時期が見えてくることになるが確実なものではない。ドジャースはトミー・ジョン手術を受けたコーリー・シーガーは復帰までに10ヶ月を要すると見込んでいて、それと同様の期間を要するのであれば復帰は8月頃となり、シーズンの大部分が不在となる。
  2. ヤンキースは勝負をかける時にきていて、来年を待つ1年とすることはできないので、グレゴリウスの穴を埋める必要がある。問題はシーズンを通してショートを守ることができ、なおかつ、グレゴリウスの復帰後は他のポジションで起用できる選手が必要なこと。

これらのニーズを満たしグレゴリウスの穴を埋める能力がある選手として、即座に頭に浮かんでくるのはマニー・マチャドです。ただ、マチャドの獲得には以下のような理由から大きなハードルがある状態だとシャーマン氏は述べます。

  • ジャンカルロ・スタントンの大型契約を抱えていて、さらにもう一つの大型契約を結ぶことに躊躇している
  • ミゲル・アンドゥハーをサードから他のポジションに移動させたくない

これらの状況を踏まえて、シャーマン氏はより現実的な外部からの補強策として7名の選手をリストアップしています。

  1. ダニエル・マーフィー
  2. ジュリクソン・プロファー
  3. ニック・アーメド
  4. ベン・ゾブリスト
  5. ジョナサン・スクープ
  6. エドゥアルド・エスコバー
  7. ニール・ウォーカー

ダニエル・マーフィーはリストのトップに名前が上がっているものの、守備面では好ましい選択肢ではないとシャーマン氏は考えているようです。マーフィーを獲得した場合には、守備面で不安がある二塁を守らせることになり、二塁よりも守備力が落ちるグレイバー・トーレスに遊撃を守らせることになります。ただ、左打者でパワーが有り、選球眼も良いため、グレゴリウスの穴を埋めてくれる期待ができます。加えて、グレゴリウスが復帰した後には、一塁、指名打者に移動させられるので、全体として見ればフィットするとシャーマン氏は考えているようです。

ジュリクソン・プロファーは以前はヤンキースのターゲットとなっていた一人でした。故障がちであったことが評価されていた才能の開花を妨げていましたが、2018年は最も健康的で、最も生産的なシーズンとなりました。両打席で一定の数字を残せるスイッチヒッター、ショートを守れるだけでなく、内野の全てのポジションとレフトを守れることなどを魅力としてリストアップしています。再建に移行しているレンジャーズにはエルビス・アンドラス(4年5800万ドル)、ルーグネッド・オドーア(4年4350万ドル)というミドルインフィルダーがいて、こちらのほうが放出候補ですが、ヤンキースが興味を示す可能性は低いと予想されています。

守備力重視というのであればフリーエージェント市場の遊撃手としてはフレディ・ガルビス、アデイニー・エチェバリア、ホセ・イグレシアスなどがいます。シャーマン氏はこの中では「カルビスが一番良い」とした上で、「カルビスよりニック・アーメドの方が良い」と述べています。ダイヤモンドバックスが「再建」に移行する可能性があること、アーメドがFAまで残り2年であること、ミドルインフィールドにはケーテル・マルテ、クリス・オーウィングスなど他の選択肢もあることなどを理由に放出に応じてくれる可能性があるとシャーマン氏は予想しています。基本的にな評価は優れた守備力はあるものの、打撃面は今一歩ではあるものの、2018年はパワー面で改善があったとというもになっています。

ベン・ゾブリストの2018年は打率.305、OPS.817と復活を遂げたことを感じさせるもので、攻撃面で苦しんだカブスが手放したくない選手であると考えられます。しかし、ゾブリスト同様に多くのポジションを守れる選手が多く、契約最終年となる2019年の年俸が1200万ドルと安くはないこと、などを理由に放出に応じる可能性があるとシャーマン氏は予想しています。スイッチヒッターで、三振が少なく、出塁率が高いという要素はヤンキースが必要としているもので、セカンドだけでなくファーストや外野の両翼に回せることもフィットするとして名前が上がっています。

ジョナサン・スクープは、ソニー・グレイのトレードの交換相手としてターゲットになる可能性あるとシャーマン氏は考えています。両者ともに2018年は成績を落とし、2019年シーズン終了後にFAとなります。内野のバックアップとしてスクープを置いておくよりも、グレイを獲得して先発ローテを厚くするほうがブルワーズにとっては得策と判断する可能性があります。そのようなロースター上のバランスに加えて、ブルワーズの投手コーチがグレイの大学時代のコーチであることも後押しするかもしれないとシャーマン氏は述べています。またシャーマン氏はグレイのアスレチックス時代の投手コーチであるカート・ヤングがいるジャイアンツと、ジョー・パニックとの交換トレードもあり得るのではと言及しています。

複数ポジションを守ることができるスイッチヒッターとしてフリーエージェント市場で関心を集めることになりそうなのが、エドゥアルド・エスコバー、マーウィン・ゴンザレス、ジェド・ラウリー、アズドルバル・カブレラの4人となります。シャーマン氏はラウリーはアスレチックスと再契約の可能性が高く、以前にチャンスがあったときもヤンキースが強い関心を示さなかったとして外します。アズドルバル・カブレラの方がヤンキースの望む価格で契約できる可能性が高いものの、選手としての能力を評価するとエスコバー、ゴンザレスの方が良く、その2人の中でもエスコバーの方がヤンキースのニーズにマッチするとシャーマン氏は推しています。トレード市場での複数ポジションを守れるスイッチヒッターとしてホワイトソックスのヨルマー・サンチェス、オリオールズのジョナサン・ビヤーなども言及されています。

エドゥアルド・エスコバーが複数ポジションを守れるスイッチヒッターとして推されていましたが、チームからFAとなるニール・ウォーカーもその条件を満たす選手です。スプリング・トレーニングのスタートから調整をしっかりできれば、今年よりも安定感と生産性が増す選手として期待できる可能性あるとヤンキースが判断する可能性があるとして言及されています。

他にはマーリンズのスターリン・カストロ、レッズのスクーター・ジェネット、カージナルスのジェド・ジョーコ、フリーエージェントのダニエル・デスカルソなども候補としてリストアップされています。

ただ、スターリン・カストロを連れ戻す可能性は低く、スクーター・ジェネットを獲得するのに必要なプロスペクトの放出は好まないだろうとして、両者はリストに入らなかったようです。

ディディ・グレゴリウスは来シーズン中に戦列に復帰できると見込まれています。しかし、それは確実なものではなく、最悪のケースを想定したリスクマネジメントが必要です。ヤンキースがどのような方法で穴埋めをするのか注目されます。

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