【DETタイガース】地区4連覇も投打の主軸流出で補強はどうなる?2015年年俸総額から見るオフの展望と補強ポイント

Detroit Tigers Top Catch

地区4連覇という素晴らしい成績を残したのデトロイト・タイガースでしたが、ディビジョンシリーズでオリオールズにスウィープを喫したことで、その結果も霞んでしまいました。

そのタイガースが2015年に再び、ワールドシリーズ制覇に挑むには、さらにタフな状況となることが確実です。

というのも、投打の主軸が離脱する上に、ア・リーグ中地区のライバル2チームの戦力が整ってきているためです。

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デーブ・ドンブロウスキーGMが明かしたオフの補強ポイントは?

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デトロイト・タイガースは90勝72敗でしたが、わずか1ゲーム差で89勝73敗でロイヤルズが2位に、そして85勝77敗の5ゲーム差にはインディアンスが迫ってきていました。

インディアンスは優勝争いには絡めず、ワイルドカード争いではありましたが、シーズン終盤まで可能性を残していました。その状態から一番戦力ダウンがないのがインディアンスです。

インディアンスは、ほとんどプレーできなかったジェイソン・ジアンビがFAとなるだけですが、ロイヤルズはジェームズ・シールズ、ビリー・バトラー、青木宣親らに加えて、年俸総額の問題からデレク・ホランドをトレードに出す必要性も指摘されています。

そしてタイガースはマックス・シャーザー、ビクター・マルティネス、トリー・ハンター、ジョバ・チェンバレンなど投打で重要な役割を果たしたメンバーが流出してしまいます。

これらのFA選手と再契約できない場合には、一番ダメージが大きいのがデトロイト・タイガースで、このオフにしっかりとした戦力が補強が必要な状況となっています。

そのオフに先立って、シーズン終了直後にデーブ・ドンブロウスキーGMは補強ポイントとしていることを語っています。

  • ブルペンの補強
  • レギュラークラスもしくはプラトーン要員としての左打ち中堅手
  • 左打ちのベンチプレーヤー

リリーフの防御率4.29はア・リーグ13位、両リーグでは27位と、明らかな弱点で、プレーオフであっさり敗退することの大きな要因となりましたので、重要な補強すべきポイントです。

センターに関してはオースティン・ジャクソンがトレードになったことに伴い、レフトのラージャイ・デービスが守ることになりました。ラージャイ・デービスは右打ちで、左投手には打率.356/OPS.939と強いのですが、右投手には打率.247と低くなってしまいます。

そのためラージャイ・デービスとプラトーンを組める左打ちのセンターを守れる外野手、もしくはセンターのレギュラーをはれる選手を獲得して、ラージャイ・デービスがをレフトに戻すことを考えているようです。

左打ちの代打が乏しく、試合終盤での柔軟な布陣が敷けない問題があるため、ベンチプレーヤー、代打要員としても左打ちの野手を探すことをGMは明らかにしています。

ただ、デーブ・ドンブロウスキーGMは獲得に動く選手名を明らかにすることを嫌うため、具体的な名前は一切出てきていません。

しかし、気になるのはマックス・シャーザーが抜ける先発投手陣が補強ポイントとなっていないことではないでしょうか?

2015年のタイガースの年俸総額は?

2014年のタイガースの年俸総額は1億6,102万3,527ドルでMLBで4番目の規模でした。

ここからマックス・シャーザー(1552万5千ドル)、ビクター・マルティネス(1200万ドル)、トリー・ハンター(1400万ドル)が抜けることを考えれば、年俸総額に余裕ができそうですが、実際にはそうではありません。

2014年11月10日時点で確定している来季の年俸は以下のとおりとなっています。

  1. ミゲル・カブレラ(1B/32歳) 2200万ドル
  2. ジャスティン・バーランダー(SP/32歳) 2800万ドル
  3. アニバル・サンチェス(SP/31歳) 1680万ドル
  4. イアン・キンスラー(2B/33歳) 1600万ドル
  5. ジョー・ネイサン(RP/40歳) 1000万ドル
  6. ラージャイ・デービス(CF/34歳) 500万ドル
  7. ホアキム・ソリア(RP/31歳) 700万ドル
  8. プリンス・フィルダー(TEX) 500万ドル

プリンス・フィルダーはトレードの際に年俸の負担をすることになっていて、1年では500万ドル程度の負担になる見込みのため、こちらも加えています。

その結果、すでに確定している年俸は1億980万円となります。これだけであれば、まだ余裕があるのですが、年俸調停の選手で金額膨らんでいきます。

デビッド・プライスが1800-2000万ドル、リック・ポーセロが1100-1300万ドル、アレックス・アビラはオプションを行使すれば540万ドル、J.D.マルティネスが250-350万ドル、アル・アルバカーキが150-180万ドル程度になる見込みで、おおよそ3840-4370万ドルが加わることになります。

そのためすでに1億5000万ドル程度には達していると考えられるデトロイト・タイガースの2015年の年俸総額です。

FA選手の再契約の可能性は?

シーズン開幕前には6年1億4400万ドルの契約延長をマックス・シャーザーに提示したタイガースですが、シーズン終了時点ではさほど再契約に関して意欲的な発言は、ドンブロウスキーGMの口からはでてきていません。

ジャスティン・バーランダー、デビッド・プライス、リック・ポーセロ、アニバル・サンチェスと4人がすでに揃っている状態だということをGMは強調していて、シャーザーを連れ戻すことを否定しないものの、意欲的な姿勢は示していません。

そのため地元メディアも先発5番手は若い投手に競わせることが有力で、FAで補強するにしてもトップクラスの投手ではないだろうと予想しています。

またビクター・マルティネスに関しては、ドンブロウスキーGMが『チームに戻ってくるのは素晴らしいこと」としながらも、慎重な姿勢を崩していません。

というのも、ミゲル・カブレラが足の疲労骨折などを理由として、シーズン終了後に手術を受けたためです。

その足の状態次第では、ミゲル・カブレラを守備につかせずにDHで起用する必要が多くなり、DH専任のマルティネスをラインナップに並べることができないためです。また長期的に見ても、故障の内容からカブレラのDHの出場が多くなっていくと予想されるため、4年契約を求めているマルティネスに大金を払うことを決断しにくい状況です。

ただ、タイガースのジレンマはカブレラが開幕に間に合わない可能性があり、その場合にカブレラとマルティネスの2人を打線が失えば、得点力低下は必至のため、簡単に手放せない事情もあります。

シーズン中のほうがより前向きな発言があったのですが、やや後退しているのは、ミゲル・カブレラの手術の影響があるためで、難しい判断となりそうです

そしてビクター・マルティネスの状況に左右されそうなのが、トリー・ハンターです。トリー・ハンターはできるならばタイガースでの現役続行をと希望しているのですが、ビクター・マルティネスと再契約できない時に、タイガースが強く再契約に動くと予想されています。

ドンブロウスキーGMのトリー・ハンターに関するコメントは、さきの2人よりもさらに慎重ではあるのですが、かつてのような守備力はないものの外野も守れるため、DHに入りながら攻撃力の低下を防ぐために必要となると予想されています。

そのためビクター・マルティネスの動きがある程度読めた段階で、トリー・ハンターの契約も動くことになるのではないかと予想されます。

FAでの獲得候補は?

FAでの補強は以下のような選手の名前が地元メディアによって上げられています。

  • コルビー・ラスムス(28歳・外野手)
    2014年年俸:700万ドル
    2014年成績:打率.225/本塁打18/打点40/出塁率.287/OPS.735
    予想契約:2年1800万ドル
  • ルーク・グレガーソン(30歳・リリーフ)
    2014年年俸:506万5千ドル
    2014年成績:防御率2.12/3SV22HLD/WHIP1.01
    予想契約:3年2100万ドル
  • アンドリュー・ミラー(29歳・リリーフ)
    2014年年俸:190万ドル
    2014年成績:防御率2.02/1SV22HLD/WHIP0.80
    予想契約:3年2400万ドル
  • エミリオ・ボニファシオ(29歳・ユーティリティ)
    2014年年俸:190万ドル
    2014年成績:打率.259/本塁打3/打点24/出塁率.305/長打率.345
    予想契約:1年550万ドル
  • ブランドン・マッカーシー(31歳・先発)
    2014年年俸:1025万ドル
    2014年成績:防御率4.05/10勝15敗/WHIP1.28
    予想契約:3年3900万ドル

リリーフ投手が補強の大きなポイントですが、アンドリュー・ミラーとルーク・グレガーソンは他球団からも注目集めている選手のため、地元メディアが予想する上記の金額よりも増える可能性があります。

ジョー・ネイサンに1000万ドル、ホアキム・ソリアに700万ドルを費やした後に、それと同額のリリーフ投手を獲得するのは、年俸総額を考えた時にリスクが高いため、実際にこれらの投手をどこまで追いかけるかは疑問符がつきます。

さらに長期契約と高い年俸が予想されるデビッド・ロバートソンは、たまに名前が上がるものの、同様の理由で可能性は低いと予想されます。

実際には地元メディアが、値段を抑える場合の選択肢として上げているパット・ネシェック、バーク・ベイデンホップ、ジェイソン・モット、ティム・ストーファーあたりが妥当な候補となりそうです。

先発投手の補強候補としてブランドン・マッカーシーの名前が一応は上がっていますが、基本的にはドリュー・スマイリーとジェイコブ・ターナーらを争わせた時と同様に若い投手で競わせる可能性が高いため、実現性は低そうです。

地元メディアは、カイル・ロブスタイン(防4.35/WHIP1.25)、ロビー・レイ(防8.16/WHIP1.88)、ドリュー・バーヘイゲン(防5.40/WHIP1.60)、カイル・ライアン(防2.61/WHIP1.16)、バック・ファーマー(防11.57/WHIP1.82)らが5番手を争う有力候補となると見ています。

先発投手陣の契約や年齢、そして年俸総額を見ても、1人は若い選手が入ったほうが、中長期的にのぞましいため、こちらを選択する可能性が高そうです。

オフの補強として有力な候補となりそうなのが、コルビー・ラスムスとエミリオ・ボニファシオです。コルビー・ラスムスであれば、センターを任せることができ、攻撃面では、打率が低いものの長打は期待できます。

またエミリオ・ボニファシオは外野も3つのポジションをこなせる上に、内野もショート、セカンド、サードも守れることができ、盗塁できるスピードもあります。

ショートにはホセ・イグレシアスが座ることが有力視されていますが、ドンブロウスキーGMは決定しているわけではないと述べています。

ショートに座った5人の合計の成績が打率.223/出塁率.286/長打率.293/OPS.579であることを考えれば、そのバックアップとしても最適ですし、なおかつボニファシオは両うちのため、ラージャイ・デービスともプラトーンを組むことができますので、かなり有益な選手と考えられます。

総括・まとめ

オフに主力選手のマックス・シャーザー、ビクター・マルティネス、トリー・ハンターらがFAとなったものの、絶対に再契約するという強い意欲はなく、あくまでも条件が会うのであれば、というものにとどまっています。

年俸総額にも大きな余裕がないため、動くとしてもFA先発投手もしくは野手ではミドルクラス、そしてリリーフ投手に関してはトップクラスの可能性が残るという印象です。

2014年のスターティングメンバーは高年齢化しているため、2015年にロースターの若返りがスムーズに進まない場合には、若い生え抜きが育ってきているインディアンスやロイヤルズに、しばらくは地区トップの座を譲ることになりかねません。

それでもFA選手を獲得して2015年に勝ちに行くのか、それともある程度は若い選手の成長にかける選択をするのか、今後のロースター編成に注目していきたいと思います。