タイガースがホアキム・ソリアを獲得した理由とレンジャーズのメリット

ブルペンの防御率が4.37とMLBの30チーム中26位となる不安定な上に、オフの補強で獲得したクローザーのジョー・ネイサンが不調なこともあり、デトロイト・タイガースが補強に動きました。

テキサス・レンジャーズのクローザーを務めるホアキム・ソリアを1対2にトレードで獲得することに合意したことを、複数の米メディアが伝えています。

このトレードにともないタイガースは投手のプロスペクトであるジェイク・トンプソンとコーリー・クネーベルを放出しています。

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ジョー・ネイサンが不調のためホアキム・ソリアの獲得に動いたタイガース

ホアキム・ソリアは、今シーズン開幕からレンジャーズのクローザーを務め、35試合33.1回で防御率2.70/1勝3敗17セーブ/奪三振42/WHIP0.87の成績を残しています。

タイガースはこのオフにクローザーとして通算341セーブを上げ、歴代のクローザーでも屈指のセーブ成功率を誇るジョー・ネイサンを2年2000万ドルで獲得しましたが、開幕から低迷が続いていました。

20セーブを上げているものの、本人が開幕当初からデッドアーム(力が出ない腕の状態)と述べるなど、打ち込まれることが多く、39試合36.2回で防御率5.89/WHIP1.53と不安定そのもので、すでに5度のセーブ失敗を記録しています。

そのためタイガースは「これ以上ジョー・ネイサンに我慢して使い続けることはできないだろう」との声は強くあり、タイガースがウェイバー公示なしのトレード期限前に、クローザーの補強に動いているとの情報が流れていました。

そのためメディアの見方も、ホアキム・ソリアがジョー・ネイサンに代わってタイガースのクローザーを務めることになるだろうと予想しています。

ホアキム・ソリアの年度別成績は以下のとおりとなっています。

ホアキム・ソリアの年度別成績_140723

今シーズンも含めて通算177セーブを上げていて、なおかつセーブ成功率が89%となっていて、計算のできるクローザーと言える数字なっています。

タイガースにとって、ホアキム・ソリアを獲得したことは今シーズンだけのメリットにとどまりません。2014年の年俸は550万ドルで、残りの年俸の負担も軽い上に、2015年の1年を700万ドルで延長できるオプションがチーム側にある契約となっています。

そのためタイガースは現在30歳で、ロイヤルズ時代にもクローザーを務めなど経験豊富なホアキム・ソリアを来年もチームに留めることも可能なため、ブルペンが不安なタイガースにとって来シーズンに向けてもメリットがあるトレードとなっています。

クローザーを放出したテキサス・レンジャーズのメリットは?

一方のレンジャースはクローザーを放出することになったわけですが、40勝61敗と両リーグ最低の勝率と低迷していて、ワイルドカード争いも遠い彼方となっているため、将来を見据えて、ベテラン選手を放出してプロスペクトを獲得するだろうと予想されていました。

レンジャーズは野手のプロスペクトが多いことは評価されていた一方で、投手のプロスペクトが乏しく、数年後を考えると、若い投手の獲得は必要だと複数のメディアが指摘していました。

このソリアの放出によって、レンジャーズは今シーズンはすでにあきらめて、来年以降を見据えたチーム態勢へとシフトしていくことがより鮮明になったと言えます。

そのレンジャーズが獲得した2人のプロスペクトですが、ジェイク・トンプソンは2012年ドラフトの2巡目全体66番目で指名された20歳の右腕で、現在は2Aに所属しています。

ジェイク・トンプソンのマイナーでの年度別成績は以下のとおりとなっています。

ジェイク・トンプソンのマイナーでの年度別成績_140724

マイナーでのキャリアは、すべて先発投手としてのもので、先発ローテ候補として育てられていたことがわかります。90-93マイルの2シーム・シンカーとカーブを持ち球としているようです。

コーリー・クネーベルは22歳の右腕で、2013年ドラフトの1巡目39番目にタイガースに指名されて入団しています。今シーズンの5月に既にメジャーデビューを果たしていて、8試合に登板して8回2/3を投げて、防御率6.23/奪三振11/WHIP1.62の成績を残しています。最速98マイルのファーストボールが評価されています。

コーリー・クネーベルの年度別成績は以下のとおりとなっています。

コーリー・クネーベルの年度別成績_140723

ジェイク・トンプソンとは逆に、コーリー・クネーベルは、どのレベルでもクローザーを経験していて、クローザーとして育てられていたことがわかるマイナーでの経歴となっています。

ただ、タイガースは一時は先発ローテとして育てることも検討したようですが、リリーフならすぐに使えるということで、リリーフにした経緯もあり、スターターとして育てても面白い素材のようです。

MLB.comのペロスペクトランキングでは、2人ともに全体トップ100には入っていないものの、タイガースのチーム内ではジェイク・トンプソンがNo.3、コーリー・クネーベルがNo.5の評価を受けています。

タイガースは、投手も野手のプロスペクトが乏しいと評価されているにもかかわらず、チーム内のトップクラスのプロスペクトを放出して、今シーズンの勝負に出たかたちとなっています。

レンジャーズにとっては選手層のバランスをとる上で、数年にわたってチーム全体にメリットがあるわけですが、今シーズンに関してだけ言えば、クローザーを失うため、さらに難しい試合が多くなることは必至で、ダルビッシュがサイ・ヤング賞を争う上では、デメリットのほうが大きくなりそうです。

レンジャースは他にもアレックス・リオスをトレードに出すとの見方が根強くあり、このソリアの放出で、より立場が明確になりましたので、その動きが加速するかもしれません。

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