タイガースがデビッド・プライスを獲得!!マリナーズも絡む3球団のトレードが成立

トレード期限を迎える3時間を切った時点で、デビッド・プライスがトレードに出されるという情報が駆け巡りました。

そして期限を迎える寸前に、レイズ、タイガース、マリナーズの3球団間でのトレードが成立し、以下のとおり正式に発表されました。

  • タイガース獲得
    デビッド・プライス(TB)
  • レイズ獲得
    ドリュー・スマイリー(DET)
    ニック・フランクリン(SEA)
    ウィリー・アダムス(DET)
  • マリナーズ獲得
    オースティン・ジャクソン(DET)

という3者間でのトレード成立となっています。続いて、このトレードの内容をもう少し詳細に見て行きます。

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デトロイト・タイガースが強力な先発ローテを編成することに成功

タイガースが獲得に成功したデビッド・プライスは、2007年のドラフト1巡目全体1番目でレイズに指名されていて、今年の8月で29歳になる左腕です。そのデビッド・プライスの年度別成績は以下のとおりとなっています。

デビッド・プライスの年度別成績_140731

2012年に31試合211.0回を投げて、防御率2.56/20勝5敗/奪三振205/WHIP1.10の成績を残して、ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いています。

今シーズンは4月は防御率5.24、5月は3.80と調子が上がらず、レイズ低迷の一因ともなったデビッド・プライスでしたが、6月には防御率2.27、そして7月は6試合で5勝1敗/防御率1.74と完全に復調していました。

一旦は、レイズが浮上したこともあり、トレードの可能性は消えたかと見られていましたが、トレード期限まで3時間を切った時点で、レイズのフロントがトレード放出にかじをきることとなりました。

ジョン・レスターが7月31日の早い段階で移籍が決まったこともあり、レスターを狙っていたチームがデビッド・プライス獲得への動きを強め、レイズのオフィスには電話のコールがあふれていると伝えられるほどの状況になったことも、この決断を後押ししたと考えられます。

タイガースはジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザー、リック・ポーセロ、アニバル・サンチェスという顔ぶれに、さらにデビッド・プライスを加える事となりましたので、強力な先発ローテーションとなります。

  1. マックス・シャーザー
    22試合146.0回/防御率3.27/13勝3敗/奪三振167/WHIP1.17
  2. ジャスティン・バーランダー
    22試合142.2回/防御率4.79/9勝9敗/奪三振105/WHIP1.44
  3. デビッド・プライス
    23試合170.2回/防御率3.11/11勝8敗/奪三振189/WHIP1.05
  4. リック・ポーセロ
    20試合133.1回/防御率3.24/12勝5敗/奪三振78/WHIP1.13
  5. アニバル・サンチェス
    19試合113.1回/防御率3.57/7勝5敗/奪三振87/WHIP1.10

今シーズンのバーランダーは不調ではありますが、サイ・ヤング賞投手を3人並べるという、何ともぜいたくな布陣となりました。

ポストシーズンで戦う可能性の高い、アスレチックスの大胆な補強も、タイガースの補強の動きを加速させた可能性はありそうです。

レイズとマリナーズともにポストシーズンが狙える補強に成功

レイズはデビッド・プライスを失ったものの、デトロイト・タイガースからドリュー・スマイリー(防御率3.93/6勝9敗/奪三振89/WHIP1.35を獲得することで、ポストシーズンを狙える戦力をキープすることができました。

ドリュー・スマイリーの年度別成績_140731

昨年はリリーフとして63試合76.0回で防御率2.37/奪三振81/WHIP1.04と素晴らしい数字を残しました。そして今シーズンはダグ・フィスターがトレードされたことにともなって先発にまわり、20試合100.1回で防御率3.77/6勝9敗/奪三振 87/WHIP1.31と合格点を出せる数字を残しています。

シーズン当初はイマイチだったジェイク・オドリッジを十分に通用できる状態にさせるなど、調整力と育成力に長けるチームのため、レイズの首脳陣のもとで、さらに力を発揮する可能性がありそうです。

さらにニック・フランクリンは2009年のドラフト1巡目全体27番目で指名され、マリナーズのトッププロスペクトとして評価されてきたものの、伸び悩んでいました。

しかし、ニューヨーク・ポストのJoel Shermanによるとレイズはニック・フランクリンを高く評価していて、ベン・ゾブリストのようなプレーヤーになれると考えているようです。元々評価の高い選手で、レイズは育成が上手いチームだけにお化けする可能性はありそうです。

そしてタイガースから獲得したウィリー・アダムスはポジションがショートで、まだ1Aレベルではありますが、タイガースのチーム内ではNo.3の評価を受けていましたので、これもレイズにとっては価値のある獲得となっています。

ただ、レイズはもっと要求しても良かったとの声もあり、アスレチックスがサマージャとハメルに出したプロスペクトの質を考えると、やや劣る印象はあります。

しかし、スマイリー、フランクリンともに、すぐにMLBでも使える選手で、かつ若いため、チームにある程度の期間とどめることができる選手のため、育成と同時にボスとシーズンも狙えるレイズのチーム事情からすると、悪くない補強ではないかと考えられます。

マリナーズは懸案事項の右打ちの外野手の補強に成功

また、このトレードに絡んだマリナーズはセカンドにカノが加入し、かつてのトッププロスペクトであるニック・フランクリンはポジションを失いました。さらにショートにはブラッド・ミラーに加えて、チーム内でNO.5プロスペクトとして高く評価されているクリス・タイラーが昇格したため、さらにマリナーズでの居場所がない状況でした。

そのニック・フランクリンを放出する代わりに、補強ポイントとされていた右打ちの外野手として、オースティン・ジャクソンの獲得に成功しました。

オースティン・ジャクソンのトレード成立時点での年度別成績は以下のとおりとなっています。

オースティン・ジャクソンの年度別成績_140731

出塁率も高く、スピードがありますので、カノとコンビを組むことで、ジャクソンとカノに双方に良い作用が期待でき、また守備力もMLBトップクラスの力量がありますので、守備が不安定な外野にも大きなプラスとなりそうです。

クリス・デノーフィアのトレードを先立って成立させてはいたものの、課題の得点力アップの期待がしにくい状況でしたが、ギリギリのところで、補強に成功できたことはマリナーズにとってプラスとなりそうです。