カブスも支出抑制でハーパー獲得は消滅・・・原因は投手の育成失敗?

シカゴ・カブスは昨シーズンオフに、ディスカウント価格と判断しダルビッシュ有に6年1億2600万ドルの投資を決断しました。

しかし、ダルビッシュのパフォーマンスは低迷し、なおかつ故障離脱を繰り返した後にシーズン絶望となってしまいました。

同様に大金を投じたタイラー・チャットウッドも期待どおりに事が運ばなかったため、コール・ハメルズをレンジャーズから獲得するに至りました。

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カブスのブライス・ハーパー獲得の可能性は?

シーズン前半は先発ローテが課題でしたが、コール・ハメルズの獲得により一気に全体が改善していったのですが、逆に打線が失速してしまい、ブルワーズに地区タイトルを奪われてしまうこととなりました。

そのため打線のテコ入れとしてブライス・ハーパー獲得の最有力候補として、様々なオッズメーカーが予想していたのですが、このオフに大金を動かす可能性は低くなっています。

『ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏は「このシーズンオフに大金を投じた補強をする可能性は低い。その方針が変わる可能性が最も高いのは、補強ポイントを埋めるためにカイル・シュワーバーのようなコアプレイヤーをトレードで動かした時だろう』と伝えています。

シャーマン氏のツイートから3日後に、ESPNシカゴのジェシー・ロジャース氏は以下のように伝えています。

『もしカブスがブライス・ハーパーの獲得に動くとするならば、フロント、経営陣は完全に計画を台無しにしようとしていることになる。他の代理人たちでさえも、カブスが大金を投じるとは考えていない。時が経てばわかる』

シカゴ・カブスは来季の予想年俸総額がすでに2億2000万ドルに達していて、2億600万ドルのぜいたく税のラインを大きく超過している状態です。

これまで安い年俸だった野手の主力たちが、次々と年俸調停権を有するようになったことが年俸総額に影響を与え、補強予算を圧迫していることは間違いありません。

投手のスカウティングと育成が課題のカブス

ただ、それ以上に問題なのはカブスが自前で投手を育成できていないことだと、シカゴ・サンタイムズのゴードン・ウィットマイヤー氏は指摘します。

But one of the biggest reasons is also the most overlooked: A scouting and player development system that has yet to produce a trickle of big-league pitching, much less a pipeline.

『様々な要素が補強予算、年俸総額に影響を与えているが、最も見過ごされている要素が、スカウトと選手育成システムがメジャーレベルの投手を育てきれていないことだ。』

With many of their young core hitters now into their higher priced arbitration years, the increasing cost of stocking the pitching staff without help from the system has meant $115.75 million tied up in contract obligations to 10 pitchers for 2019 alone – before another $12 million in projected arbitration-level salaries are included.

『コアの若い選手たちが高額の年俸調停の時期に差し掛かる中、ファームからの戦力アップがないため、投手陣を編成するためのコストが増加し、2019年だけで10名の投手に1億1575万ドルの支払い義務がある。』

この事実はジェド・ホイヤーGMも認めていて「投手陣のパフォーマンスは良いものの、コストパフォーマンスが良いとは言えない」と話しています。

In fact, the Cubs’ system has yielded a total of just 59 big-league innings of homegrown pitching for the team – including just four starts – in seven drafts and international amateur signing periods under the current regime.
They’re expected to open a fifth consecutive season without a homegrown pitcher on the roster.

現在のセオ・エプスタイン-ジェド・ホイヤー体制で7回のドラフトとアマチュアFA契約期間がありました。

しかし、「2018年にカブスが自前で育てた投手がメジャーで投げたのは、先発の4試合を含むにも関わらず僅かに59イニングしかない」とのことです。

加えて、メジャーレベルで期待できるような投手が見当たらないこともあり、『指名から育成までを自前で行った投手が開幕時に一人もいないのが5シーズン連続となる見込み』であるようです。

2018-19シーズンオフはトレード市場中心の動きか

カブスの再建の方針は「打者はドラフトの上位指名で獲得して育成、投手はメジャーレベルの投手をトレードもしくはフリーエージェントで獲得」というものでした。この方針は上手く機能し、若い打者のコアプレイヤーを中心にワールドシリース制覇にこぎつけることができました。

ただ、その後は必至にドラフトで投手を指名し続けています。2016年ドラフトでは上位指名18人のうち16名が投手で、2017年は最上位5名を含む、上位13名中10名が投手でした。しかし、まだメジャーレベルの戦力とはなっていません。

カブスはシーズンオフにリリーフ補強、特に左のリリーバーの獲得に力を注ぐ方針であることがGMによって明かされていますが、資金面での制約があるため、トレード市場で動くことが濃厚です。

ただ、以前ほどにはファームの選手層が厚くないため、どうしてもメジャーのロースターから人を動かさざるを得なくなります。

シカゴ・カブスは来季に向けての補強を行っていくことになるのですが、それと同時に中長期的に「どのコアプレイヤーを残していくのか」も決断していくことになりそうです。

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