シカゴ・カブスがシアトル・マリナーズから契約を提示されずFAとなったドリュー・スマイリーを獲得したことを発表しました。
The #Cubs and LHP Drew Smyly have agreed to terms on a two-year contract through the 2019 campaign. pic.twitter.com/O95TC2VXhz
— Chicago Cubs (@Cubs) 2017年12月13日
2019年までの2年契約で合意したことが発表されています。
2018年終盤から2019年の復帰見込みのスマイリー
ドリュー・スマイリーは2017年シーズン中にトミージョン手術を受けたため、早くても2018年中盤から終盤にかけてメジャーのマウンドに立てるかどうかというスケジュールになっています。そのため1年目の大半はリハビリに費やされるのですが、そのことを織り込んでの獲得です。
マリナーズが2016-17シーズンオフにレイズからトレードでドリュー・スマイリーを獲得しました。マイナーリーガー2人に加えて、プロスペクトのルイス・ゴハラを交換要員としてブレーブスから獲得したマレックス・スミスを即座に放出したトレードで、それなりの代償を支払っています。
2017年の先発ローテとして期待していたため、小さくない痛みをがありながらも獲得したのですが、マリナーズの一員として公式戦で投げることはありませんでした。スマイリーはスプリングトレーニングまでは順調で、WBCでも好投しました。しかし、開幕前に腕に痛み、違和感を訴えて離脱します。リハリビを継続した結果、一時は復帰に近づきましたが、最後は左肘の問題でトミージョン手術を受けて、マウンドに立つことはないままシーズンを終えています。
ドリュー・スマイリーの2017年の年俸は685万ドルでした。通常に契約を交渉していく場合には、年俸調停権を有しているため、その金額をベースとして交渉する必要がありました。それを嫌ったマリナーズは金額を抑えた2年契約で交渉したものの、スマイリーがFA市場で他のチームの話も聞きたいと希望して合意には至らず、FAとなっていました。
カブスと結んだ条件に関しては以下のように伝えられています。
Smyly deal with #Cubs is two years, $10M plus the potential to earn more than $7M in performance bonuses, source tells The Athletic. Pitched with #Rays for Maddon and Hickey.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2017年12月13日
保証されているのは2年1000万ドルで、これとは別に出来高で最大700万ドルが上積みされる契約で合意したとの情報を得たことを、FOXスポーツのケン・ローゼンタール氏は伝えています。
シカゴ・カブスの監督を務めるジョー・マドン、投手コーチのジム・ヒッキーはレイズ在籍時の首脳陣で、ドリュー・スマイリーにとって旧知の人物です。条件面に加えて、この2人の存在もスマイリーの決断を後押ししたと考えられます。
先発投手が補強ポイントですでにタイラー・チャットウッドを獲得していましたが、それに続く補強となりました。ただ、2018年は全く計算しないほうが無難ではありますので、引き続き先発投手の補強は継続されることが濃厚です。