マイアミ・マーリンズはシーズンオフに入った当初に本拠地であるマーリンズパークの改修を行うことを発表しました。
マーリンズパークは非常に大きい球場で投手有利のスタジアムの1つでしたが、そのセンターのフェンスの位置を前に出し、さらに高さも変更する改修が行われています。
マーリンズパークは改修によって極端な投手有利は改善?
マーリンズの地元メディアであるマイアミヘラルドのビートライターであるクラーク・スペンサーは改修工事の写真をTwitterにアップしています。
Construction work at #marlins park, where they are bringing in the fences. CF view. pic.twitter.com/eNn0SneNE6
— clarkspencer (@clarkspencer) 2016, 1月 19
マーリンズパークのこれまでの中堅フェンスの距離は418フィート(約127メートル)だったのですが、ホームプレート側に11フィート(約3.35メートル)に移動し、407フィート(約124メートル)となります。
そしてこの杭の高さからもわかるとおり、フェンスも低くなります。
マーリンズパークのフェンスは11フィート6インチ(約3.5メートル)から13フィート(約4.0メートル)だったのですが、一番低いところでは5フィート6インチ(1.7メートル)まで下げられるようです。
Lowering of fences in LF at #marlins park, in front of the clevelander pic.twitter.com/faNwAU64ku
— clarkspencer (@clarkspencer) 2016, 1月 19
このような感じでフェンスが前に出て、高さも低くなる改修が行われています。
レフト(105メートル)とライト(102メートル)の両翼は変わらず
これまでの極端な投手有利が変わることになりそうですが、それでも投手有利な球場であり続けることにはなりそうです。
センターのフェンスは前に出すようですが、344フィート(105メートル)のレフト、335フィート(102メートル)のライトの位置は変わらず、中堅は124メートルとなりますので、やはり広い球場となります。
このマーリンズパークでの近年4年間の総本塁打数は412本で、ジャイアンツの本拠地であるAT&Tパークの411本に次ぐ少なさとなっています。
この極端に投手有利な球場を本拠地としながらも主砲のジャンカルロ・スタントンは2011年に34本、2012年に37本、2014年は顔に四球を受け145試合にとどまったものの37本の本塁打を記録しています。
ジャンカルロ・スタントンの通算本塁打数は181本なのですが、ホーム1464打席で91本塁打、アウェイ1494打席で90本塁打と、マーリンズパークの広さを感じさせない数字を残していて、そのパワーの凄さが際立ちます。
飛距離がある選手のためマーリンズパークの広さに負けずに本塁打を量産していたわけですが、それでもこのフェンスの改修は打撃成績へのプラス、本塁打増につながると予想されます。
この新しいマーリンズパークでジャンカルロ・スタントンがどれだけの本塁打を積み重ねるのかも、2016年シーズンの楽しみの一つとなりそうです。