コルビー・ラスマスがクオリファイングオファー受諾へ!MLB初となる受諾を選ぶその理由とは?

現在のFA選手に対するクオリファイングオファーの制度が始まって4年目となったこのオフでですが、過去3年間では34名がそのオファーを提示されています。

過去2年間でクオリファイングオファーをうけて受諾した選手は1人もいなかったのですが、今回は20名に提示されたこともあり、初めて受諾するプレイヤーが現れるのではないかと予想されました。

その第1号となるのがヒューストン・アストロズからFAとなったコルビー・ラスマス外野手のようです。

コルビー・ラスマスがクオリファイングオファーを受け入れるようだとFOXスポーツのケン・ローゼンタールがTwitterで伝え、その後MLB.comのBrian McTaggartが関係者から情報の確認がとれたとして記事にして伝えています。

そこで気になるのはコルビー・ラスマスがなぜクオリファイングオファーを受諾することを選択したのか?というところです。

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複数年でより巨額が保証された契約が期待できるFA市場に出ないことを選択

昨年オフにFAとなり年齢も若いためそれなりの契約を手にするのではないかと見られていたコルビー・ラスマスでしたが、実際にはFA前の年俸700万ドルから100万ドルが上積みされた1年800万ドルでアストロズと合意しました。

コルビー・ラスマスは2015年に打率.238/本塁打25/打点61/出塁率.314/長打率.475/OPS.789と、率こそ低いものの長打力を発揮し、外野も3つのポジションを守るなどして、FA市場で価値を高めることに成功しました。

そのラスマスに対してアストロズは1年1580万ドルのクオリファイングオファーを提示したわけですが、ラスマスにとって年俸が倍増していますので、悪くない金額のオファーであるとは言えます。

しかし、29歳と若いこともとあり、CBSスポーツの名物記者であるジョン・ヘイマンはFA市場で4年5000万ドル前後の契約を手にできるのではないかと予想するなど、悪くない評価を得ていましたので、クオリファイングオファーは拒否する可能性の方が高いとみられてきました。

また4年5000万ドルまでの規模にはならなくても、3年3600万ドルから4000万ドルの契約は期待できたことを考えれば、少し驚きを感じざるを得ない選択ではありました。

しかし、そこには今年のFA市場に外野手が豊富にいることが影響を与えているのだろうと、FOXスポーツのケン・ローゼンタール記者は分析しています。

FOXスポーツの名物記者はFA市場の人材が豊富であることに言及

ケン・ローゼンタール記者は今年は外野手のFA市場は人材が豊富だが、来年はあまり層が厚くないと指摘しています。

そして仮に今年手にできる3年4200万ドルを逃したとしても、今年1580万ドルを確保しておいて、来季のオフに2年2600万ドルの契約を手に出来れば良いわけだし、それ以上の契約を来季オフに手にすることも可能だと述べて、非合理的な決断ではないと分析しています。

選手の年俸は需要と供給のバランスで決まります。田中将大の年俸が高騰したのは、そのオフのトップクラスのスターターがアービン・サンタナ、ウバルド・ヒメネスになるなど、FA投手の層が極めて薄かったためです。

仮に昨年や今年のオフに田中将大がポスティングになっていた場合には、今現在手にしていた金額で契約できたかは微妙です。

このようなFA市場の需要と供給のバランスを見極めることが出来るか否かは、手にできる契約の金額を大きく変えることになります。

もちろんコルビー・ラスマスがアストロズで再度プレーしたいという思いがあったからクオリファイングオファーを受け入れるわけですが、そこにはシビアなFA市場の動向を見極めた面があったとことは否定できません。

来季(2016-2017)のFA市場外野手の層が薄く売り手市場に

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今年のFA市場は先発投手と外野手で人材が豊富な状況となっています。主なFA市場の外野手は以下のとおりとなっています。

  • ジャスティン・アップトン(LF)
  • ジェイソン・ヘイワード(RF)
  • アレックス・ゴードン(LF)
  • ヨエニス・セスペデス(LF)
  • デクスター・ファウラー(CF)
  • ベン・ゾブリスト(OF/IF)
  • デナード・スパン(CF)
  • ジェラルド・パーラ(LF/RF)
  • オースティン・ジャクソン(CF)

このうちアップトン、ヘイワード、ゴードン、セスペデスの4人は1億ドルを超える規模の契約を手にすることが確実とされていて、昨年は外野手の人材が不足していたのとは状況が大きく異なります。

こららのトップグループに次ぐセカンドグループにコルビー・ラスマスは属していますが、ファウラー、スパン、ユーティリティのゾブリスト、ゴールドグラブ賞2回のジェラルド・パーラなど、このグループでも人材は豊富です。

さらにクリス・ヤング、青木宣親、ラジャイ・デービス、デビッド・マーフィーなども控えていますので、買い手側となる各球団からすると選択肢は豊富です。

このようなFA市場の状況に加えて、トレードで外野手を補強しようとする動きが、シーズンオフ序盤で増えていますので、中堅クラスのFA外野手は予想よりも低い契約しか手にできない可能性も浮上していました。

しかし、来年はホセ・バティスタ、カルロス・ゴメス、ジョシュ・レディック、ジョン・ジェイなどが目立つ程度で、明らかに量も質も落ちる見込みのため、ラスマスが良い成績を残せば大型の契約を手にすることも期待できます。

このように今年と来季のFA外野手の市場を見比べれば、ラスマスがQOを受諾することは悪くない選択ではないと言えます。しかし、2016年に良い結果を残せなければ、来オフに買い叩かれる可能性はありますのでリスクは当然のことながらあります。

このコルビー・ラスマスの賭けがうまくいくかどうかは、今後のFA動向にも影響を与えるサンプルケースになると考えられるため注目されます。

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