カーショーは契約をオプトアウトするのか?決断を左右する8つのファクターとは

Los Angels Dodgers Top Catch

2017-18シーズンオフのFA市場が豪華であると言われるのはブライス・ハーパー、マニー・マチャドの2人に加えて、クレイトン・カーショーが契約をオプトアウトしてFAを選択する可能性が高いと予想されているためです。

シーズン終了後のオプトアウトは、開幕7試合の44イニングで防御率2.86と圧倒的ではないものの安定した結果を残したことで、既定路線となりかけたのですが、故障による離脱で不透明感も漂い始めています。

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クレイトン・カーショーは契約を破棄してFAとなるのか?

カーショーは左上腕二頭筋炎症で故障者リストに入りました。重症ではないため、長期的な離脱にはならないと目されていますが、それでも復帰は5月下旬になる見通しで、一ヶ月ほどは戦列から離れることになります。

2015年までは200イニング前後を投げ続けてきたカーショーですが、2016年は21試合149.0回、2017年は27試合175回しか投げることができず、3年連続で故障者リストに入っています。

このような健康などの不安を抱えながら、ぜいたく税によるFA市場の相場の停滞がある中、2年7000万ドルの契約をオプトアウトするか不透明なところが出てきつつあります。

そのようなカーショーの現状などを踏まえてESPNのバスター・オルニー氏が「カーショーの決断に影響を与えるであろう8つのファクター」を指摘しています。

その8つのファクターの内容の要約は以下のとおりとなっています。


ファクター NO.1:カーショーの健康問題

カーショーが故障者リストに入った際の故障の状態や回復などについてドジャースは具体的には明らかにしていない。そのため彼がFAとなってメディカルリポートが公開されるまで、他球団は状況を推測するしかない。
彼のパワフルかつオーソドックスではない投球フォームと消化してきたイニングなどを踏まえて、ライバル球団の幹部たちは腰、肩、右臀部などに問題はないのかと思案している。今回のDL入でも詳しくは状況が明かされていないが、本人のコメントやキャッチボールの様子を見る限り、肩などには問題がないようだ。ただ、「肩に不安があるならオプトアウトしないほうが賢明だ」とライバル球団の選手評価担当は話している。

ファクター NO.2:カーショーが求めているのは何か?

彼はキャリアのすべてをドジャースで過ごしたいのか、生まれ故郷で家族に近いテキサスに戻りたいのか、それともワールドシリーズ制覇の可能性がより高いチームを望むのか?

ファクター NO.3:ドジャースがカーショーに求めるものは?

ドジャースは保有しているカーショーのメディカルリポートをどのように評価しているのだろうか?もし彼がオプトアウトした場合に彼の価値と長期契約のリストをどう判断するのか?ザック・グレインキーへの提示も抑制していたし、ジャスティン・ターナー、ケンリー・ジャンセン、リッチ・ヒルとの複数年契約も3年から4年の範囲にとどめている。

ファクター NO.4:ドジャースは、カーショーの過去の貢献をどう評価するのか?

チームへの貢献度が高い選手にはコストパフォーマンスを度外視した条件を提示するチームもあれば、カージナルスが殿堂入りが確実なアルバート・プホルスを送り出したように、今後の価値を重視するチームもある。
カーショーは、ドジャースのレジェンドであるサンディー・コーファックスと同様の扱いを受けるべき選手ではあるが、難しいのはどのような金額を用意するのかというところだ。
ヤンキースはキャリア終盤のデレク・ジーターに相場以上の金額を支払っていた。

ファクター NO.5:選手会側の代表格として、どのレベルの金額を要求しないといけないのか?

近年は30歳を越えたベテランの評価は厳しいが、30歳となるクレイトン・カーショーの実績とスター性を考えると、そのトレンドを変える可能性がある。カーショー本人は金銭に強いこだわりがないが、その一方で自分の立場と周囲の期待も理解している。

ファクター NO.6:カーショーはいつまで投げ続けたいのか?

家族の問題で引退をすることを選ぶ選手もいるが、素晴らしい友人と家族に囲まれている彼にはこの影響はないだろう。ただ、素晴らしい人間が周りにいることにより「いつでも野球をやめて、次のステージを選ぶ」ことに抵抗を感じないのではないだろうか。

ファクター NO.7:他のチームはカーショーをどう評価し、何を求めるだろうか?

仮にカーショーがテキサスに戻ることを真剣に考えた時に、チーム再建中のレンジャーズはどれだけの金額を用意するだろうか。2020年の新球場への移転を目指してチームを立て直していているが、その中心にカーショーを据えることをレンジャーズが望むのか?30歳を越えてパフォーマンスが下り坂になるが、それでもレンジャーズは大金を用意するのか?などの問題がある。

ファクター NO.8:ドジャースのオーナーサイドが何を求めるのか?

あまりにも大きな影響のある決断をする時になると、野球運営部門よりもビジネスサイド、オーナーサイドの意向のほうが強く反映されるようになるのが一般的。


ドジャースの共同オーナーの一人は、「カーショーに生涯ドジャース」であり続けて欲しいと公言しています。これは個人的な見解ではありますが、オーナー側である程度の共通認識であるため発せさられた言葉だと考えられます。

ただ、FA市場に出た場合には、相場がどこまで跳ね上がるかわかりませんので、「生涯ドジャース」を約束して、やや金額を抑えた契約延長というものが、ドジャースにとっては理想的なシナリオではないかと考えられます。

考えられるのは、シーズン中の契約延長ではなく、シーズン終了後の契約延長で、カーショー側のオプトアウトと残り2年7000万ドルを買い取るような契約延長です。

例えば、5年総額1億6000万ドルで、最初の3年間に1億2000万ドルを支払うような契約を結んだと仮定すると、以下のようなメリットがあります。

  • カーショーは2年ではなく、より長い期間のプレーが保証されることになる
  • カーショーは7000万ドルよりも、より大きい金額が保証されることになる
  • 最初の3年間の割合を大きくしてメジャー最高額の年俸4000万ドルを支払うことでカーショー側とファンの心を納得させ、なおかつ、ドジャースにとってリスクの高い34-35歳の年俸は2000万ドル程度に抑えることができる。
  • ぜいたく税の計算上では、年俸は契約総額の平均で計算されるため現在の平均3071万ドル(7年2億1500万ドル)から小幅の上昇(5年1億6000万ドル:平均3200万ドル)に抑えられる

ただ、上記のオルニー氏のファクターでは触れられていませんが、「ドジャースがポストシーズンを勝ち進んでワールドシリーズ制覇を果たし、カーショーがその中心にいた」場合には、話が大きく変わってきます。

特にシーズン序盤のドジャースは苦しんでいますので、復帰したカーショーがチームを押し上げた場合には、その貢献度を度外視するわけにはいきません。

その場合には、レジェンドとして最大級の待遇を用意することがファンの気持を納得させることになりますので、ドジャースのオーナーサイドもお金に糸目をつけない条件を提示する可能性があります。

5月下旬の復帰が想定されているカーショーで、復帰後のパフォーマンスとドジャースのシーズン全体の成績が、カーショーの最終的な判断に影響を与えることになりそうです。

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