年俸2110万ドル(23億円)のクリス・デービスの打率が「MLB史上」に残るペースに

2018年シーズン序盤からオリオールズ打線が攻撃力不足に苦しんだ原因は様々あります。

アダム・ジョーンズが衰えを感じさせる状態になったり、2017年にブレイクアウトしたジョナサン・スクープとトレイ・マンシーニが昨年よりも数字を落としていたり、マーク・トランボが粗い打撃のまま長打力に陰りが見えたり、など多くの要素が絡み合い、売りだった強力打線は看板倒れとなりました。

その中でも、不振がとりわけ目立つのが7年1億6100万ドル(178.8億円)の大型契約3年目のシーズンを過ごしている一塁手のクリス・デービスです。

スポンサーリンク

MLBワーストを更新するペースにクリス・デービス

クリス・デービスの今季の成績はMLB史上に名を残すようなシーズンになりそうな気配であることが報じられています。

米スポーツ電子メディアであるブリーチャーリポートのジェイコブ・シャファー氏が以下のようにクリス・デービスの現状を記事にしています。

Here’s one painful number: .161. That’s Davis’ batting average entering Tuesday.

As Jared Diamond noted in the Wall Street Journal, the low-water mark for batting title-qualifying hitters since 1900 is .179 and that has been “achieved” only twice—by Rob Deer of the Detroit Tigers in 1991 and Dan Uggla of the Atlanta Braves in 2013. Take a bow, gentlemen.

8月7日を迎える時点でのクリス・デービスの打率は.161という非常に低い数字でした。

ウォール・ストリート・ジャーナルのジャレッド・ダイアモンド氏によると、1900年以降に規定打席に到達した打者の中で最も低い打率として記録されているのは1991年にロブ・ディア、2013年のダン・アグラが記録した.179とのことです。

この時点でのクリス・デービスの打率は1分8厘も下回るもので、両者の残しているMLBの記録を更新するペースとなっています。さらに8月8日の試合を終えた時点では、さらに打率が低下し.157となるなど、挽回していくイメージができない状態となっています。

記録を更新するには規定打席到達が必要となるのですが、MLBでは503打席となっています。8月8日の試合を終えた時点で385打席となっているため、オリオールズの残り48試合で120打席以上に立ち、なおかつ打率.179を下回ればクリス・デービスの名前が刻まれ、ダン・アグラらの名前は消えることになります。

クリス・デービスの2018年の成績の酷さは打率だけではありません。

In addition to his abysmal batting average, he owns a .247 on-base percentage, last among qualified hitters. Even his power has evaporated. His .304 slugging percentage leads only the Cincinnati Reds’ Billy Hamilton and Kansas City Royals’ Alcides Escobar among qualifiers. And he’s struck out in 34.7 percent of his plate appearances, better than only the Texas Rangers’ Joey Gallo.

出塁率.247は規定打席に到達している打者の中で最下位。さらに売りだった長打力も陰を潜めていて、長打率.304はレッズのビリー・ハミルトン、ロイヤルズのアルシデス・エスコバーの2人しか上回っていません。

しかも、本塁打を量産している頃からの目立っていた三振の多さは健在で、打席の34.7%で三振を喫していて、レンジャーズのジョーイ・ギャロしか下にはいない状況となっています。

オリオールズは6月の時点で、クリス・デービスの打撃を修正、調整しようとスタメンから外したのですが、打率.157/出塁率.242/長打率.297/OPS.538という数字が示すとおり結果につながっていません。

オリオールズはすでにマニー・マチャド、ジョナサン・スクープ、ザック・ブリットン、ケビン・ゴーズマン、ブラッド・ブラックらを放出し、チーム再建へと舵を切りました。

本来であればクリス・デービスもトレード放出したいところです。しかし、33歳から36歳の4シーズンはいずれも年俸2111万8782ドル(平均年俸は2300万ドルも、2023年-2037年の14年にわたり4200万ドルを分割で支払うため)で、総額8448万ドル(93億円)が残るため、引き取り手を見つけるのは至難の業です。

本塁打が量産される前の時代に53本塁打、47本塁打を記録したのは価値があります。ですが、この2年間は26本(128試合)、13本(94試合)と急激に長打力が失われていますので、33歳の来季以降に大きな期待はできません。

クリス・デービスの打率がMLBワーストを塗り替えるかどうかは、オリオールズがファーストで先発起用し続けることも条件の一つとなるため、確定的なものではありません。

ただ、MLBの底辺を這うような数字を残す打者に、毎年23億円あまりを支払い続けることになる可能性が高まりつつあることは間違いありません。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています