【カブス】脱”再建モード”で優勝を目指すことを決断した理由は?MLB屈指の人材の宝庫となったシカゴ・カブス

Chicago Cubs Top Catch

セオ・エプスタイン社長は、ジョー・マドンを監督に迎える前から、外部から人材を獲得して戦力を整え、2015年は「再建」ではなく、地区優勝を目指して戦うとの意志を表明していました。

セオ・エプスタインは選手をスカウティングし、才能ある選手を獲得すること、そしてそれらの選手を育成するシステムを構築する手腕が高く評価されているのですが、このオフには補強に動いて、来季から勝負をかけていくと明らかにしています。

その決断をした理由として、エプスタインはチームに若い才能のあふれる選手が十分に育ってきたからだと述べています。

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荒削りも長打力が魅力の選手が顔を並べるカブス打線

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シカゴ・カブスのシーズン終了時点の内外野の布陣は以下のとおりとなっています。


  • 捕手 ウェリントン・カスティーヨ(27歳):率.237/本13/点46/OPS.686
  • 一塁 アンソニー・リゾ(25歳):率.286/本32/点78/OPS.913
  • 二塁 ハビアー・バエズ(21歳):率.169/本9/点20/OPS.551
  • 三塁 ルイス・バルブエナ(28歳):率.249/本16/点51/OPS.776
  • 遊撃 スターリン・カストロ(24歳):率.292/本14/点65/OPS.777
  • 中堅 アリスメンディ・アルカンタラ(23歳):率.205/本10/点29/OPS.621
  • 左翼 クリス・コグラン(29歳):率.283/本9/点41/OPS.804
  • 右翼 ホルヘ・ソレア(22歳):率.292/本5/点20/OPS.903

長打力のある選手が顔を並べています。

アンソニー・リゾはナ・リーグ2位の32本塁打を記録する長打力を発揮した一方で、打率.286とOPS.913とレベルの高い数字を残しています。

またスターリン・カストロは守備力では飛び抜けていませんが、ショートをポジションとするプレーヤーの中ではトップクラスの攻撃力を有しています。打率.292は両リーグ1位、長打率.438とOPS.743は同3位、本塁打は同6位となるなど、このオフのFAの目玉とされるハンリー・ラミレスと同等以上の成績を残しています。

この2人はすでにオールスタープレーヤとなるなど、チームのコアとなっていく存在で、カブスはすでに両者と長期契約を結んでいます。

アンソニー・リゾは29歳(2019年)まで5年4300万ドルに加えて2020年がチームオプション、スターリン・カストロは29歳(2019年)まで5年3500万ドルに、2021年までのチームオプションという契約を結んでいるため、これから先の5年から7年はチームがコントロールできる状態です。

捕手のウェリントン・カスティーヨも110試合の出場で本塁打は2桁の13本と長打力があり、盗塁阻止率も.329と高い数字です。この盗塁阻止率はMLBで100試合以上出場している捕手の中で5番目のもので、強肩も持ち合わせています。

またサードのルイス・バルブエナも2016年までチームの管理下における選手で、打率.249/16本塁打/打点51/OPS.776という成績でしたが、MLB全体の三塁手の中では本塁打数が10位、OPSは7位と上位の数字となっています。

さらにプロスペクトが、ラインナップにに加わりつつあります。

2014年にメジャーデビューを果たしたプロスペクト

2014年にはMLB全体でも高い評価を受けていたハビアー・バエズ、ホルヘ・ソレア、アリスメンディ・アルカンタラがメジャーデビューを果たしています。

Baseball Americaによるプロスペクトランキングで、2014年開幕前に全体5位の評価を受けていたハビアー・バエズは打率は低く、粗削りな感は否めませんが、52試合で9本塁打を放ち、その長打力が非凡であることはすでに証明しています。

また守備の面でも、マイナーではショートとしてプレーしていましたが、すでにセカンドとサードもこなせるようになり、チームの布陣にあわせて柔軟に起用できる状態になっています。

同じくBaseball Americaの評価で全体41位にランクされていたホルヘ・ソレアは、故障で開幕から出遅れたものの、シーズン終盤に昇格し、24試合の出場で打率.292/本塁打5/打点20/OPS.903とインパクトのある結果を残しました。

そして100位にランクされていたアリスメンディ・アルカンタラは、打率は.205と低いものの、70試合で10本塁打を打つ長打力を発揮しています。まだ、こちらもMLBレベルで磨いていく必要があるものの、センターとセカンドをこなせる運動能力は高く評価されていて、チームの布陣に柔軟性を加えています。

このように、多くのポジションが才能を評価されている選手で埋められつつあるのですが、2015年にはさらに高く評価されている選手が昇格してきます。

MLBトップクラスの評価を受ける選手の昇格が控える2015年

2014年シーズン中の7月にBaseball Americaがプロスペクトランキングを最新のものに更新しました。

その際にカブスからはクリス・ブライアントが全体2位、当時はアスレチックスでしたが、トレードで移籍してきたアディソン・ラッセルが5位に、そしてハビアー・バエズが7位、アリスメンディ・アルカンタラが33位にランクされました。

すでにメジャーデビューを果たしているハビアー・バエズ、ホルヘ・ソレア、アリスメンディ・アルカンタラらよりも高い評価を受けているクリス・ブライアントとアディソン・ラッセルの昇格が控えている2015年のシカゴ・カブスです。

22歳のクリス・ブライアントは2Aと3Aの2つのレベルの合計で、打率.325/本塁打43/打点110/OPS1.098を記録し、マイナーリーグ全体でも6人しかいない30本塁打・100打点以上を記録し、さらに本塁打数はマイナーリーガーで最多の数字となっています。

20歳のアディソン・ラッセルは2014年にもアスレチックスでメジャー昇格が期待されていましたが、足の故障で出遅れてしまいました。しかし、トレード後の2Aの50試合で打率.294/本塁打12/打点36/OPS.868の成績を残すなど、高く評価されているその実力を発揮しています。

これらの選手は2015年にも昇格することが予想されているのですが、クリス・ブライアントのポジションはサードで、アディソン・ラッセルはショートを守り続けきたため、問題はポジションが重なってくることです。

その問題を解決するために、アディソン・ラッセルは秋季リーグで、セカンドの守備にも挑戦しています。また、サードとしては身体が大きすぎるため、守備にやや難がああるクリス・ブライアントは外野にまわることになるのではないかとも予想されています。

内野手が余っていため、トレードに出すのではとの噂が飛び交っているのですが、セオ・エプスタインは、そのことに対して、「これらの選手をラインナップに並べられるように複数のポジションを守る経験を積ませる」とコメントしています。

さらに2015年の1年のために若い才能を売り払うようなことはしないと、それらの選手の放出には否定的です。

仮にレフトにクリス・ブライアントを守らせると想定した場合には、サードにハビアー・バエズ、ショートにスターリン・カストロ、セカンドにアディソン・ラッセル、ファーストにアンソニー・リゾ、ライトにホルヘ・ソレア、センターにはアリスメンディ・アルカンタラというような若く才能があふれた選手で打線を組むことも可能です。

必要なのは若い選手を導く指導者・リーダー

このようにメジャーリーグの屈指の才能をほこる若い選手が揃い、将来への希望があふれるシカゴ・カブスですが、不安がないわけではありません。

というのも、MLB全体からスター候補として期待された選手が、才能を開花させずに埋もれてしまうことが少なくないからです。

特にカブスの若い選手は、長打力はあるものの、打率が低く、三振が多い、フリースインガーの傾向が強い選手が多いため、その危険性も多分に潜んでいます。

そのような問題をクリアしてチームとして成熟していくために必要なことが、若い選手を一流に育てることができる指導者と、クラブハウスで模範となり、勝つことに飢え、なおかつリーダーシップのあるベテラン選手を獲得することです。

そしてそれらのリーダーの下で、チームが勝利するためにプレーすることをカルチャーとしてクラブハウスとグラウンドに定着させることなります。

シカゴ・カブスは、レイズで若い選手を導き、クラブハウスの雰囲気をつくり上げることにも長けているジョー・マドンをすでに手に入れることができました。

そこで残される補強ポイントは、模範を示し、「勝利するカルチャー」を植え付けることができるリーダーシップにあふれる選手となります。

そのためシカゴ・カブスがFA市場で求める選手は、プレーのパフォーマンスが良いことも重要ですが、クラブハウスで精神的な柱となり得るプレーヤーとなります。

カブスは経済的な面での不安材料も少ない状態でこのオフを迎え、しかもリーダーシップに優れる選手がFA市場に出ています。

これらのような要素が揃っているからこそ、再建モードを脱して、優勝を目指すという方向にシフトすることを決断したセオ・エプスタイン社長とジェド・ホイヤーGMです。

このオフのシカゴ・カブスの動向には注目せざるを得ません。

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