シカゴ・カブスの年俸総額と2016年シーズンに向けた補強の展望

マイナーでプロスペクトとして高く評価されてきた選手たちが波のようにメジャー昇格を果たしてくるタイミングで、ジョン・レスターを大型契約絵獲得し、さらにはメジャーでも屈指の名将であるジョー・マドンを監督に迎えた2015年のシカゴ・カブスでした。

その結果5年連続地区最下位から這い上がり、97勝65敗で勝率.599と地区優勝をしてもおかしくない成績を残しました。

しかし、その勝率でも地区3位となってしまうハイレベルな争いとなったナ・リーグ中地区のため、ワイルドカードの2枠目とはなりましたが、2008年以来7年ぶりとなるポストシーズン進出を果たしました。

ワイルドカードゲームでは地区2位となる98勝64敗のピッツバーグ・パイレーツを退け、さらにディビジョンシリーズでは100勝62敗で地区優勝したセントルイス・カージナルスに勝ちリーグチャンピオンシップまで進出しました。

リーグチャンピオンシップではメッツに敗れたものの、予想以上の躍進をしたといえるシカゴ・カブスでした。

そのシカゴ・カブスの2016年以降に残る長期契約と年俸調停権を有する選手、そして年俸総額、シーズンオフの補強ポイントなどをこのページではまとめています。

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シカゴ・カブスが抱える2016年シーズン以降も残る長期契約と年俸総額について

シカゴ・カブスが抱える2016年シーズン以降も残る長期契約と確定している年俸による年俸総額、そして年俸調停権を有する選手をまとめた表は以下のとおりとなっています。

Chicago Cubs Contracts Obligations_151112

シカゴ・カブスの2015年開幕時の年俸総額は1億1900万6885ドルでMLB全体では13番目の規模でした。

2016年にすでに固定されている契約がジョン・レスターが2500万ドル、ミゲル・モンテロが1400万ドル、ジェイソン・ハメルが900万ドル、スターリン・カストロが786万ドル、アンソニー・リゾが529万ドル、ホルヘ・ソレアが367万ドル、デビッド・ロスが250万ドルとなっています。

そして6年契約を結んだもののいまだ2AにとどまるG.コンセプシオンが120万ドル、2016年までの4年5200万ドルの契約を結んだものの低迷したため、2015年シーズン中にリリースしたエドウィン・ジャクソンの年俸負担1300万ドルが加わり、約8150万ドルがすでに確定している状況となっています。

この金額だけだと金額大きくないように見えるのですが、カブスは若い選手が多いのですが、年俸調停権を有する選手が主力となっていますので、この金額がばかになりません。

2015年のサイヤング賞が有力なジェイク・アリエータがすでに1060万ドルに達して2016年に高騰するのが確実です。

そのため大型の契約延長をするのではないかと予想されているのですが、年俸調停であれば1500万ドル以上になるのではないかと予想されます。

そのような年俸上昇を考慮しない状態の2015年の年俸だけでも3161万ドルで、これが4000万ドル以上に膨れ上がる可能性があるため、すでに1億2000万ドルがロックされている状態です。

シカゴ・カブスは2020年から大型の放映権契約が有効になるのですが、それまでは大幅に年俸総額を増やすことには慎重な姿勢で、トレードで年俸の高い選手を放出しないかぎりは、オフの補強資金は3000万ドルとされています。

2016年シーズンのロースター編成と補強ポイント

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シカゴ・カブスからFAとなった選手は以下のとおりです。

【FAとなった選手】

  • オースティン・ジャクソン(外野手)
  • フェルナンド・ロドニー(リリーフ)
  • トミー・ハンター(リリーフ)
  • ジェイソン・モッテ(リリーフ)
  • クリス・ディノーフィア(外野手)
  • クレイトン・リチャード(リリーフ)
  • ジョナサン・へレーラ(内野手)

これらの選手がFAとなったシーズンオフ開始時点で予想される2016年のロースター編成、スターティングラインナップは以下のとおりとなっています。

【スターティングラインナップと控え野手の編成】

  • 捕手:ミゲル・モンテロ
  • 一塁手:アンソニー・リゾ
  • 二塁手:スターリン・カストロ
  • 三塁手:クリス・ブライアント
  • 遊撃手:アディソン・ラッセル
  • 左翼手:カイル・シュワバー
  • 中堅手:未定
  • 右翼手:ホルヘ・ソレア
  • 控え:デビッド・ロス(捕手)、ハビアー・バエズ(二塁/三塁)、クリス・コグラン(外野手)

外野の守備力を強化したいとセオ・エプスタイン社長が話し、デクスター・ファウラーがFAとなったセンターが補強ポイントとなっています。

デクスター・ファウラーへのクオリファイングオファーは再契約を視野に入れたもので、それがうまくいかない場合に外部からの補強に動くとされています。

ただ、セオ・エプスタイン社長は1億ドルを超える契約を複数の選手と結ぶことはないと話し、補強の優先順位は先発投手の方が高いため、FA先発投手の獲得で多くの資金を費やした場合にはトレードで補強を模索することになりそうです。

逆に先発投手をトレードで獲得した場合には、年齢が若く守備力とスピードのあるジェイソン・ヘイワード、アレックス・ゴードンなどの獲得も視野に入ってきそうです。

その他のポジションはほぼ動きがないとされていますが、セカンドにスターリン・カストロはトレードの交換要員となる噂が絶えません。

また同じポジションにはプロスペクトとして高く評価されてきたハビアー・バエズもいて、2人のどちらか、もしくは両者をパッケージにしたトレードで若い先発投手を獲得するのではないかとの予想があり、注目したい動向の1つです。

続いて先発投手陣の布陣は以下のとおりとなっています。

【先発ローテーションの編成】

  • 先発1:ジェイク・アリエータ
  • 先発2:ジョン・レスター
  • 先発3:ジェイソン・ハメル
  • 先発4:カイル・ヘンドリックス
  • 先発5:未定

先発5番手はなかなか固定できず、トラビス・ウッド、シーズン中は和田毅、トレードで獲得したダン・ヘイレンなど、多くの投手で穴を埋めてシーズンを乗り切りました。

先発投手陣の防御率は3.36でMLB全体で3位となったのですが、229.0イニングを投げて防御率1.77のジェイク・アリエータの力に依るところが大きく、ジェイソン・ハメルとカイル・ヘンドリックスはともに不安定なため補強ポイントとなっています。

セオ・エプスタイン社長は「私たちはインパクトのある投手を加え続けたい。そしてメジャーリーグレベルでの投手陣の層を厚くし続けたい。私たちはアグレッシブで、昨年と同様に補強することを継続しなければならない。トレードであれ、FAであれば、私たちは最低でも1人の質の高い先発投手を獲得したい」と話し、先発投手の獲得に動くことを公言しています。

しかも昨年と同様にと話していますので6年1億5500万ドルを投資したジョン・レスターと同様の契約も視野に入れていて、トップクラスのスターターの獲得を目指していることが伺えます。

FA市場ではデビッド・プライスとジョーダン・ジマーマンなどがトップリストに入っているとされ、状況次第ではセカンドグループのジェフ・サマージャらも獲得に動く可能性があります。

トレードでは7月のトレード期限前にも獲得に動いたパドレスのタイソン・ロス、インディアンスのカルロス・カラスコなどが補強候補となっています。

【ブルペン陣の編成】

  • クローザー:ヘクター・ロンドン
  • セットアップ:ペドロ・ストロップ
  • セットアップ:ジャスティン・グリム
  • リリーフ:ニール・ラミレス

リリーフ陣の防御率は3.38で両リーグ8位とこちらも悪くない数字なのですが、FAで選手が流出していますし、パイレーツが2.67で両リーグ1位、カージナルスが2.82で同3位となるなど、同地区のライバルチームも充実しているため、補強ポイントとなっています。

特に強力なリリーフ陣がポストシーズンを勝ち抜くためには必須であることは共通認識になりつつありますので、FAとトレードの両面で模索することになりそうです。

ただ、優先順位は先発投手、センターが守れるような守備力があり、できれば1番が任せられるような外野手に続くものとなりますので、その予算や代償となった選手次第になる見込みです。

昨年に続いて、このオフの補強でも1億ドル超の契約を結ぶことをいとわない方針です。

しかし、デビッド・プライスとジェイソン・ヘイワードを両獲りするのに必要な1年5000万ドル超の予算はなく、3000万ドル程度とされていますので、先発投手か外野手のどちらかで大型契約の補強を行う可能性があります。

さらに内野手のプロスペクトたちがメジャーに昇格し、特にミドルインフィルダー(SS/2B)で人材が余っている状態のため、スターリン・カストロ、ハビアー・バエズなどを交換要員として、大型トレードを成立ことも想定されます。

このシーズンオフも注目をあつめることが確実な状況となっているシカゴ・カブスです。

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