ケーシー・マギーが驚異的なペースで併殺打を量産中・・・このままいけば年間85個に

San Francisco Top Catch

パブロ・サンドバルを失ったサンフランシスコ・ジャイアンツでしたが、チーム内部にはその穴を埋めることができるような選手が見当たりませんでした。

そのためFAとなっていたチェイス・ヘッドリーなどの名前があがっていたものの、最終的に選んだのはトレードでマイアミ・マーリンズからケーシー・マギーを獲得しました。

ケーシー・マギーがメジャーに復帰した2014年シーズンは160試合616打数で打率.287/本塁打4/打点76/出塁率.355/長打率.357という成績で、本塁打は少ないものの、まずまずの打率、打点、出塁率を残しました。

サンフランシスコ・ジャイアンツのフロントは勝つためには「パワー」は必要ないと述べて、パワーではなく、コンタクト技術に優れ、広角に打てるケーシー・マギーを選びました。

ところが、そのケーシー・マギーの低パフォーマンスが続いています。

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メジャー史上に残るペースで併殺打を量産中のマギー

ケーシー・マギーは故障や休養により6試合程度スタメンから外れたのですが、4月を終えた時点での成績は打率.169/本塁打1/打点2/出塁率.222/長打率.271/OPS.493と非常にひどい数字になっています。

この数字であれば他の選手が試されてもおかしくないのですが、冒頭で述べたように他に良い選手が見当たらないため、当面は我慢して起用していくことが予想されます。

このケーシー・マギーの問題点は、打率が低く、本塁打、打点が少ないだけでなく、アウトを2つ稼いでしまうことが多いことです。つまり併殺打が非常に多いことです。

6-4-3、4-6-3というような典型的な併殺打の数が、ケーシー・マギーは4月だけで、すでに8個になっています。

マギーは63打席にしか立っていないため規定打席に到達していないのですが、その打席数にも関わらず8回も併殺打を打っています。そのため、およそ8打席に1回、つまり2試合に1回は併殺打を打っていることになります。

また、ダブルプレーが成立する機会はランナーが1塁にいて、なおかつノーアウトもしくはワンアウトという状況なのですが、マギーはそのような状況で13回打席に立ち、そのうち8回で併殺打となっていますので、かなり高い確率で併殺打を打っていることになります。

実はケーシー・マギーをサンフランシスコ・ジャイアンツが獲得した際に、スタッツで解析する専門家が懸念していたのが、併殺打の多さでした。

2014年のマギーは先にあげたように、本塁打こそ少ないものの、表面的な数字は悪くなかったのですが、メジャーリーグ史上8番目に多い31個の併殺打を記録していました。

歴代の併殺数のトップ10は以下の表のとおりとなっています。

MLB GIDP All Time List Through 2014

昨年のマギーは691打数で31個の併殺打を打ってしまったのですが、そのペースは22.2打席に1個というペースでした。しかし、今シーズンは8打席に1個という驚異的なペースで併殺打を打っているため、このまま昨年と同じ打席数に到達した場合には85個になってしまいます。

もちろん今の状態が続けば、シーズン中にジャイアンツが補強で選手を獲得する可能性が高く、スタメンから外れることになると予想されるため、そのような数には到達することはないと予想されます。

ただ、メジャー史上に残るような非常に高い割合で併殺打を打っていることは間違いないケーシー・マギーです。

ケーシー・マギーの併殺打が多いその原因は?

ケーシー・マギーの併殺打が多い理由として、Fan Graphsのデイブ・キャメロンは、「コンタクトに優れている一方で、ゴロが多くなる打者である上に、足が遅い」ことをあげています。

長距離打者はボールに角度がつくため、ゴロアウトよりもフライアウトが多くなったり、三振が多くなったりすることで、かえってダブルプレーが少なくなったりもするのですが、マギーはバットに当てるのがうまいことが仇になり、長打力のなさと相まって併殺打の量産につながっているということです。

コンタクトに優れるタイプの打者は通常、足が速く、それを活かすためにゴロを打つことを重視した結果であったりするのですが、マギーは足が遅いにも関わらずゴロの多いコンタクトヒッターであることが、併殺打の多さにつながっています。

Fan Graphsのデイブ・キャメロンは、ジャイアンツの三塁にマギー以外の選択肢が見当たらないことを上げて、起用し続けないといけないならば、併殺打が少なくなる1番に起用するのはどうかと、思い切った提案をしています。

というのもナ・リーグの1番打者が併殺打を打つ確率が低いというデータが残っているためです。2014年の打順別の併殺打の数とその頻度は以下のとおりとなっています。

  1. 96個/117打席に1回
  2. 198個/55打席に1回
  3. 231個/46打席に1回
  4. 243個/43打席に1回
  5. 224個/46打席に1回
  6. 228個/44打席に1回
  7. 220個/44打席に1回
  8. 194個/48打席に1回

1番打者が図抜けて併殺打の数が少なくなっています。デイブ・キャメロンは1番打者に足の速い選手が多く起用されることも影響を与えているとするものの、同様に足の速い選手が多い2番打者の半分以下の割合になるのは偶然ではないと指摘しています。

というのも、ナショナル・リーグでは9番で打席に投手が立つため、1番打者が打席に立つときにツーアウトより少ないアウト数の時に、ランナー一塁という状況が少ないからだと述べています。

つまり、9番が投手のためアウトになる確率が高く、仮に8番がランナーに出ても、送りバントなので二塁に進塁していたりして、前にランナーがいなかったり、送りバント等で二塁にランナーが進んでいたりするためです。

実際にはキャメロンが提案するように1番にマギーを置くことは、青木宣親が打率.306/出塁率.392/長打率.376で6盗塁をしている状態では実現する可能性は極めて低く、マギーの年俸が480万ドルであることを考えると、外部から三塁手を獲得するか、3Aの選手を試す可能性が高いと予想されます。

ケーシー・マギーは2015年シーズン終了後にFAとなりますが、攻撃力が求められる三塁手でありながら、今の長打力や打率、そして併殺打の多さでは見通しが明るいとは言えません。

この状態が続くのであれば、来季は33歳となりますので、良くて「マイナー契約でスプリングトレーニングは招待選手」というのが精一杯になるのではないかと予想されます。

サンフランシスコ・ジャイアンツが上位に浮上していくためにも、マギー自身の今後のメジャーのキャリアのためにも、今後のバウンスバックが期待されます。