カージナルズの2015年の先発ローテとスタメンは?地元メディアの報道から予想されるアクティブロースター(25人枠)の構成

St.Louis Cardinals Top Catch

2014年のセントルイス・カージナルスは地区2連覇、4年連続ポストシーズンを果たしたものの、その道程は平坦ではありませんでした。

先発投手陣に故障者が出たり、ブルペンが2013年と比較して不安定なるなど投手陣も課題を抱えていたのですが、より問題を抱えていたのは打線でした。

そのカージナルスの2014年のチーム総得点619は両リーグ23位で、ポストシーズンに進出した10チームの中では最下位て、本塁打も少なく105本塁打はカンザスシティ・ロイヤルズの85本塁打に次ぐ、両リーグで2番めの少なさとなるなど打線の得点力不足に苦しみました。

そのため主力はほとんどが残っている状態ですが、得点力不足を解消するために補強に動く必要がるのではないかとも考えられるのですが、しかし、ゼネラルマネージャーのジョン・モゼリアクは可能性は否定しないものの、カージナルスは「若い選手の育成を止める可能性がある」として乗り気ではありません。

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ロースターに穴が少なく育成重視のため補強は小規模に

それはカージナルスのオーナーであるウィリアム・デウィットも同様の見解を示していて、「育成を重視していく」と地元メディアの記者に話しています。そのため得点力アップは、あくまでも現在のメンバーのパフォーマンス向上を中心としながら、足りないところだけを小規模に補うという方針となっています。

カージナルスから、このオフにFAとなった選手は、セットアップマンのパット・ネシェック、マーク・エリス(2B)、A.J.ピアンジンスキー(C)、ジャスティン・マスターソン(SP)という顔ぶれで、大きな影響があるのは、パット・ネシェックくらいで、大きな穴があるわけではありませんでした。

そのため大型の補強が必要というわけではないため、プロスペクトの昇格と現状の若い選手のレベルアップのかけるというのが基本スタンスで、補強は代打要員、プラトーン要員、バックアップとしてのユーティリティプレーヤー、ベテランのリリーバーなどがちらほらあがる程度となっていました。

しかし、その問題もウィンター・ミーティングまでにジェイソン・ヘイワード、ジョーダン・ウォルデン、マーク・レイノルズを獲得することで、ほぼ解消されています。

カージナルスの先発ローテやブルペンの陣容について

シェルビー・ミラー(防3.74/10-9/WHIP1.27)をジェイソン・ヘイワードのトレードの際に交換要員としため、先発ローテに1つ枠が空きました。そのカージナルスの2014年末時点で、2015年に予想される先発ローテは以下のとおりとなっています。

  1. アダム・ウェインライト:防2.38/20-9/WHIP1.03
  2. ランス・リン:防2.74/15-10/WHIP1.26
  3. ジョン・ラッキー:防3.82/14-10/WHIP1.28
  4. マイケル・ワカ:防3.20/5-6/WHIP1.20

その1つの枠の候補として、マルコ・ゴンザレス(防4.15/4-2/WHIP1.53)、カルロス・マルティネス(防4.03/1SV/WHIP1.41)の2人に先発として準備するようにジョン・モゼリアクGMは指示を出しています。

ヘイワードのトレードの際に、ブレーブスはカルロス・マルティネスを要求したものの、それを断って、代わりにシェルビー・ミラーをトレードに出したと地元メディアは伝えています。

この動きからわかることは、カージナルスはシェルビー・ミラーよりも、カルロス・マルティネスのほうが可能性を秘めていると評価しているということです。

地元メディアは、カルロス・マルティネスはフォーシーム、シンカー、スライダー、チェンジアップのそれぞれの球種で高い確率で空振りを奪え、4つの球種がすでにメジャーレベルで、フォーシームに頼りがちなミラーよりも、ポテンシャルがあると、カージナルスのフロントは考えていると説明しています。

マルコ・ゴンザレスは2014年のMLB.comによるプロスペクトランキングで、MLB全体で99位、チーム内でNo.3の評価を受けている左腕です。フォーシームは88-91マイル程度と速くないものの両サイドに投げ分けるコントロールがあり、カーブとスライダーも評価されていて、将来的に3番手クラスの投手になれるとされています。

カージナルスはこの2人の他にも選択肢があり、チーム内のNO.10プロスペクトであるティム・クーニーが2014年に3Aで158.0回を投げて、防御率3.47/14勝6敗/WHIP1.30と、メジャーに昇格できる状態にあります。

そして2010年と2011年に2年連続で13勝をあげたハイメ・ガルシア、2013年と2014年に計12試合に先発しているタイラー・ライオンズも控えるなど、内部のオプションが多くあるカージナルスです。

カージナルスは継続的な成功のためには、若い選手に多くのチャンスを与えて育てていくことが必要だと考えているため、2015年の開幕時は、これらの選手が試されることになる見込みです。

もし、これら若い選手がうまく機能せず、ブルペンに固定することになった場合や、1-4番手に故障者が出るようであれば、2014年のようにシーズン途中に補強するのではないかと予想される状況です。

投手陣は先発とブルペン合わせて12名がアクティブロースターの枠としてあてがわれるようですが、以下のようなメンバーでほぼ固まっている状態です。

アダム・ウェインライト、ランス・リン、ジョン・ラッキー、マイケル・ワカ、カルロス・マルティネス、マルコ・ゴンザレス、ケビン・シーグリスト、ランディ・チョート、セス・メイネス、 マット・ベライル、ジョーダン・ウォルデン、トレバー・ローゼンタールとの12名で、健康に不安があるケビン・シーグリストだけが流動的と、地元メディアでは予想されています。

セットアップを務めたパット・ネシェックがFAとなりましたが、ジェイソン・ヘイワードのトレードで獲得したジョーダン・ウォルデンが、その穴を埋めると見られています。

そのため主力選手の故障が発生しない限りは、シーズン開幕前までに投手陣の補強をする可能性があるとしても、先発では値段の安いベテラン、ブルペンに関しては、2014年のパット・ネシェックや2013年のエドワード・ムヒカのようなベテランになるだろうと見られています。

野手の13名も大枠が固まり小規模の入れ替えが必要なレベルに

野手に関しては、アレン・クレイグをトレードに出して、チャンスを与えるなどして、期待していたオスカー・タベラスが事故で命を落としたため、ここだけはトレードでレギュラーとなる選手を獲得しました。

シェルビー・ミラーとマイナーリーガー1人を交換要員として、ブレーブスからジェイソン・ヘイワードとリリーバーのジョーダン・ウォルデン(防2.88/WHIP1.20)を獲得し、すでに補強を行っています。

そして長打力不足をカバーするための代打要員、ファーストのマット・アダムスとサードのマット・カーペンターのバックアップとして、FAのマーク・レイノルズ(率.196/本22/点45/出塁率.287)を獲得しています。

一塁のマット・アダムスは右投手には打率.306/出塁率.348/長打率.503/OPS.851と良いのですが、左投手には打率.197/出塁率.227/長打率.326/OPS.553と極度に弱いため、対左投手に打率.231/出塁率.351/長打率.458/OPS.809のマーク・レイノルズが一塁で併用になる可能性が高いと予想されています。

このマーク・レイノルズの獲得で、アクティブロースターのうち野手に割り当てられる13名も、そのうち12名は、すでに固まっていると見られています。そのメンバーは以下のとおりとなっています。

  • 捕手:ヤディアー・モリーナ、トニー・クルーズ
  • 一塁:マット・アダムス、マーク・レイノルズ
  • 二塁:コルテン・ウォン
  • 三塁:マット・カーペンター
  • 遊撃:ジョニー・ペラルタ
  • 外野:マット・ホリデー(LF)、ジョン・ジェイ(CF)、ジェイソン・ヘイワード(RF)
  • バックアップ:ピーター・ボージャス(CF)、ランドル・グリチャック(RF/LF)

以上で12名となり、残りは1枠となるのですが、複数ポジションを守れるユーティリティプレーヤーか、内野手が入ると見られています。具体的にはディーン・アンナ(2B/3B)、タイ・ケリー(2B/3B/OF)、ピート・コズマ(SS/2B)、グレッグ・ガルシア(2B/SS)などの名前があがっています。

そして地元メディアはFAで獲得している可能性がある選手としてリッキー・ウィークスの名前をあげていますが、守備に難があるのと、コルテン・ウォンのバックアップとなることを受け入れるか微妙なため、実際には先に挙げた選手が有力視されています。

打順については、マット・カーペンターが1番を打ち続けていましたが、他の選択肢があれば中軸を打たせてみたいと、カージナルスの首脳陣が考えていると、地元メディアが報じていました。

その1番を打てる選手としてジェイソン・ヘイワードが加わっていますので、それを加味した2015年に予想される打順は以下のとおりとなっています。

  1. ジェイソン・ヘイワード(RF) 率.271/本11/点58/出塁.351/盗塁20
  2. ジョン・ジェイ(CF) 率.303/本3/点46/出塁.372/盗塁6
  3. マット・ホリデー(LF) 率.272/本20 /点90/出塁.370/長打.441
  4. ジョニー・ペラルタ(SS) 率.263/本21/点75/出塁.336/長打.443
  5. マット・アダムス 率.288/本15/点68/出塁.321/長打.375
  6. マット・カーペンター(3B) 率.272/本8/点59/出塁.375/長打.375
  7. ヤディアー・モリーナ(C) 率.282/本7/点38/出塁.333/長打.386
  8. コルテン・ウォン(2B) 率.249/本12/点42/出塁.292/盗塁20

マット・アダムスに代わってマーク・レイノルズ(率.196/本22/点45/出塁.287/長打.394)が出場する場合には、打順は下がることになりそうです。

目の前の勝利にこだわりながらも、数年先を見据えて、選手の育成を重視するチームのため、メジャーで期待できる選手がマイナーにいない場合には、昨年のジョニー・ペラルタのように獲得することはあっても、内部のオプションがあれば、それを優先するカージナルスです。

そのためオフの動きには派手な補強が少なくなるのですが、それが逆にカージナルスのロースターに穴が少ない上に、内部に選択肢が多くあるということの証でもあります。

内部でのやりくりで、チームを機能させることが上手なチームでもありますので、シーズンの戦いの中でどのようなテコ入れ策を打ってくるのか、注目していきたいと思います。