マディソン・バムガーナーは契約延長に前向きも・・・ジャイアンツからの打診はなし

サンフランシスコ・ジャイアンツはジャンカルロ・スタントンのトレード獲得にも積極的に動き、それに失敗した後は、エバン・ロンゴリア、アンドリュー・マカッチェンらベテランの大物野手を獲得しました。

ドジャースが圧倒的な戦力を有し、ロッキーズ、ダイヤモンドバックスも戦力が充実してきたことに対抗していくための補強でしたが、主力の故障なども多く、勝率5割を割ってシーズンを終えることになりそうな気配です。

高額年俸のベテラン選手が多いため年俸総額に柔軟性がなく、ファームも選手層が薄いため、勝負をかけるのであれば、かなりクリエティブな道を見出すか、ぜいたく税を意に介さずに、豊富な資金力を生かして大金をFA市場の投入するかの、どちらが必要になる状況です。

チーム再建の道を模索すべきではないのかとの声も少なからずあるのですが、その道を選んだ場合に、最大の目玉になると予想されているのがマディソン・バムガーナーです。

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ジャイアンツのシーズンオフの方向性はどうなる

ジャイアンツの大型契約が残る選手は以下のとおりとなっています。

  • バスター・ポージー:3年6950万ドル(契約は2021年まで、2022年のバイアウト含む)
  • ジョニー・クエト:3年6350万ドル(契約は2021年まで、2022年のバイアウト含む)
  • マーク・メランソン:2年2800万ドル
  • ジェフ・サマージャ:2年3960万ドル
  • ブランドン・ベルト:3年5160万ドル
  • ブランドン・クロフォード:3年4560万ドル
  • エバン・ロンゴリア:4年5950万ドル(レイズ負担分を除いた金額)

バスター・ポージーはフランチャイズの顔であり、オーナー、経営陣、フロントなども生涯契約の選手という考えがあり、事実上アンタッチャブルな選手です。

それ以外の選手はトレード先があれば、放出に応じる可能性が高いのですが、ジョニー・クエト、ジェフ・サマージャ、マーク・メランソン、エバン・ロンゴリアあたりは相手を見つけることが困難です。

ブランドン・ベルト、ブランドン・クロフォードは相手は見つかると考えられますが、質の高いプロスペクトを獲得するためには、年俸の大部分をジャイアンツが負担する必要があるかもしれません。

ベテラン選手の放出がチーム再建につながりにくい状況になっているジャイアンツなのですが、マディソン・バムガーナーだけは別の話となります。

年俸が1200万ドルと格安で、今季も19試合117回2/3で防御率3.14、WHIP1.22と良い成績を残し、ポストシーズンの実績も圧倒的な上に、年齢も29歳のため、トレード市場に出れば激しい争奪戦になります。

マディソン・バムガーナーの2019年の契約は1200万ドルのチームオプションで、行使されることが確実ですが、これが現契約での最終年となります。そのためジャイアンツはトレードでプロスペクトのパッケージを手にするのか、それともバムガーナーの契約延長を試みるのか、などの様々な選択肢について、検討しているものと考えられます。

マディソン・バムガーナーの希望は生涯ジャイアンツ

マディソン・バムガーナー自身はジャイアンツのユニフォームを着続けたいと考えているようですが、ジャイアンツもまだ来季以降の方針が定まっていないようで、契約延長の交渉は行われていないようです。

以下はサンフランシスコ・クロニクルのヘンリー・シュルマン氏の記事からの引用です。

“I’d like to be here,” he said. “I guess it’s a little early to talk about finishing my career, but I’d like to be here my whole career. But that’s not 100 percent in my control.”

「ジャイアンツでキャリアの全てを終えたいと考えている」ものの、「自分が100%コントロールできることではない」と現実を見据えています。

“I know there are a lot of different ways they can go with it,” he said. “I don’t know anything more than you do. I’ll kind of see what happens and what their plans are.”

「ジャイアンツのフロント陣が、チームを強化するための、多種多彩な方向性について検討し、その結果、どのようなプランになるのか見守るしかない」と、今後の方向性によって自分の立場も変わってくるとの認識を明かしています。

この後、記事を書いたサンフランシスコ・クロニクルのヘンリー・シュルマン氏は、考えられるジャイアンツの方向性を列挙します。

The Giants could reward Bumgarner with a rich extension that a pitcher with his pedigree would seek when he reaches free agency for the first time. They could exercise his option for 2019 and let the season unfold, punting a decision until the July trade deadline or next offseason. Or, they could accelerate their rebuild after a second consecutive losing season by trading the 29-year-old left-hander now for younger players, a direction to which teams in the Giants’ position historically have turned.
Bumgarner said he remains open to extension negotiations, but he and his representative have not
heard from the club.

「バムガーナーがFA市場に出た場合に手にするであろう金額の契約延長を提示」する。「オプションを行使して、2019年シーズンの成り行きを見つつ、7月のトレード期限前や来シーズンオフに決断を先延ばし」にする。もしくは「歴史的にジャイアンツのような立場になったチームがとる方向性である、トレード放出して若い選手たちを獲得して、再建を加速させる。」などが主な選択肢としてあげられています。

そしてバムガーナー自身は「契約延長の交渉にオープンな姿勢である」ものの、「代理人は、クラブから契約延長の打診を受けていない」と話しています。

バムガーナーの現行の契約は6年3500万ドルで、そこに2018年と2019年の合計2400万ドルのオプションが加わったものです。この契約期間中にバムガーナーはエースとして働き、2度のワールドシリーズ制覇に貢献しています。MLB史上でも最もパフォーマンスの良かった契約延長の一つと言えるのですが、このことを理由に法外な金額を手にしたいという考えはないとバムガーナーは話しています。

“I don’t think you can expect somebody to pay you more than they think you’re worth just because of something like that,” he said. “At the same time, guys are looking to get paid what they think they’re worth compared to the market and how other players are getting paid.

「貢献度と年俸が比例していなかったことを理由に、自分の価値以上の金額を要求できるとは思わない。同時に市場価値や他の選手の契約などと比較して、自分に相応しいと考える金額を求めていくものだ」とバムガーナーは話しています。

安い年俸で働いた分を埋めるような契約を提示して欲しいわけではなく、あくまでもその時の選手の価値と相場に応じたものであるべきだと考えているようです。

“I signed that deal. They didn’t know if I was going to outperform it or underperform it, and I didn’t, either. I don’t think anybody could expect that. I don’t think that would be fair.”

『私が契約にサインしたんだ。その契約以上のパフォーマンスを私が見せるのか、それともその逆になるのかは、彼ら(ジャイアンツのフロント)にはわからないことだったし、私にとってもそうで、誰にも予期できないことだと思う。』なので、契約より良いパフォーマンスを見せたのだから、その分を穴埋めしてくれというつもりはないとバムガーナーと話しています。

ただ、そのような補償のような金額を考慮しない場合でも、バムガーナーがFA市場に出た場合に提示される契約は高額になることが確実で、ジャイアンツが契約延長するのは簡単ではありません。32歳で6年2億600万ドルを手にしたザック・グレインキーの契約と同等のものが目安になると予想されていると、ヘンリー・シュルマン氏は伝えています。

貢献度の大きさと人気を考えれば、ジャイアンツのフロントは引き止めたい気持ちが強くあると考えられます。ただ、バムガーナーの数字の中身は良い時よりは落ちてきていて、懸念される材料も増えてきてはいます。加えてジャイアンツの先発投手との大型契約は、あまり上手くいっていないという現実もあります。(ジョニー・クエトに6年1億3000万ドル、ジェフ・サマージャに5年9000万ドル、マット・ケインに6年1億2750万ドル)

マディソン・バムガーナーがジャイアンツ以外のユニフォームを着ることに違和感はありますが、今シーズンオフに起こりうることでもあるため、今後の動向が注目されます。

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