ブライス・ハーパー争奪戦の穴馬はジャイアンツ!?そのワケとは

2018-19シーズンオフの移籍市場はブライス・ハーパー、マニー・マチャドが動きの中心となり、契約をオプトアウトした場合には、そこにクレイトン・カーショーが名を連ねることになると予想されます。

ナショナルズは7月末のノンウェーバー・トレード期限、8月末のウェーバートレード期限ともにブライス・ハーパーを放出せず、シーズンオフにクオリファイングオファーを出して再契約に全力を注ぐことが濃厚です。

他にも資金力がある球団が関心を示すと予想されることもあり、3億ドルは超えることが確実で、焦点は4億ドルに届くかどうかというところとなります。

激しい争奪戦になることが予想されるブライス・ハーパーのシーズンオフについてボストン・グローブ紙のニック・カファード氏が興味深い予想をしています。

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ハーパー争奪戦のダークホースは王朝復権を目指す球団

以下はボストン・グローブ電子版からの引用です。

Bryce Harper, OF, Nationals — There’s been a lot of speculation about the Dodgers, Yankees, Braves, Phillies, and Nationals being in pursuit of Harper as a free agent, but one team you shouldn’t rule out is the Giants, who desperately need to revamp their offense. Harper would be a good way to start. The Giants are ranked 21st in runs and 27th in OPS (.684).

『ドジャース、ヤンキース、ブレーブス、フィリーズ、ナショナルズなどが、FA市場でブライス・ハーパーの獲得に動くという予想が多くあるが、可能性を否定出来ないのがジャイアンツだ。ジャイアンツは攻撃面でのテコ入れを必要としているからで、ハーパーはその良いスタートとなる。ジャイアンツの総得点は両リーグ21位で、OPS.684は27位に沈んでいる。』

ブレーブスは資金力があるチームではないのですが、若い選手ばかりのロースターのため年俸総額に余裕があります。来季はフレディ・フリーマンの2136万ドル、フリオ・テヘランの1167万ドル、ダレン・オデイの900万ドル、エンダー・インシアーテの570万ドル、タイラー・フラワーズの400万ドルがロックされているだけで、年俸総額は5100万ドル程度です。年俸調停の選手も1年目、2年目ばかりで、高額にはならないと予想されるため、ブライス・ハーパーに年平均3000万ドルから3500万ドルを支払うことは可能です。若いチームの柱、フランチャイズの顔となるスター選手を必要としていますので、投資の価値があると判断して動く可能性があります。

フィリーズも同様に若い選手が主力のため、ジェイク・アリエッタに年平均2500万ドル、カルロス・サンタナに同2000万ドルを支払っても、年俸総額は9000万ドル程度にとどまる試算となっています。2億ドル程度までは十分に予算を増やせる、資金力に余裕があるチームのため、ブライス・ハーパー獲得に向けて資金面の不安はありません。

ドジャース、ヤンキースは資金力ではリーグのNO.1、NO.2を誇るレベルで資金力に不安はなく、2018年にはぜいたく税の税率をリセットできる見込みのため、再び大型投資をできる状態となります。

ナショナルズのオーナーでるテッド・ラーナー氏は総資産が51億ドル(5661億円)とされる大富豪で、92歳という年齢もあり、ワールドシリーズ制覇のためであれば投資を惜しまない人物です。実際にマックス・シャーザーには7年2億1000万ドル、スティーブン・ストラスバーグに7年1億7500万ドルを投資しています。さらにテッド・ラーナー氏はブライス・ハーパーの代理人であるスコット・ボラス氏と親しい間柄で、そのことも助けとなって同じく代理人を務めているシャーザー、ストラスバーグの大型契約が成立しています。ナショナルズとブライス・ハーパーとの再契約の動きでは、ボラス氏とオーナーとの直接交渉が行われることが確実です。

このような球団による争奪戦が予想されているのですが、ニック・カファード氏は攻撃面のテコ入れのために動く可能性が否定できないため、穴馬としてジャイアンツの名前をあげています。

さらにニック・カファード氏が述べている理由以外にも、ジャイアンツが積極的に動く可能性が否定できない根拠が存在します。

  • 2017-18シーズンオフに、ジャンカルロ・スタントンの残契約(10年2億9500万ドル)を、ほぼ全額引き取るトレードを条件面では合意させていた(本人がトレード拒否権を行使したため破談)。
  • 2018年開幕時の年俸総額は1億9800万ドルとぜいたく税の基準額である1億9700万ドルを超過も、アンドリュー・マカッチェン(残契約の半分である123万ドル)、オースティン・ジャクソン(同137万ドル)などを放出したため、ぜいたく税を回避し、税率をリセットできる見込み。
  • 2019年の確定契約分は1億3500万ドルで、バムガーナーのオプションを行使しても1億4700万ドルにとどまり、ぜいたく税の基準である2億600万ドルまで4000万ドルの枠が残っている。
  • チームは低迷しているものの、今年も観客動員は好調で両リーグ4位と良い水準を維持している。9年連続で300万人を超える観客動員となる見込みで、マーケットの規模も大きいため資金は潤沢。ファンの根強いサポートに応える必要性もある。
  • 打線全体が攻撃力不足で、外野手の攻撃力が極めて乏しい。加えて外野手の選手層が薄く補強が必要。
  • マディソン・バムガーナーがオプションを含めても2019年が契約最終年でありながら、マーク・メランソンとジェフ・サマージャが2020年まで、バスター・ポージー、ブランドン・ベルト、ブランドン・クロフォード、ジョニー・クエトが2021年まで、エバン・ロンゴリアが2022年まで、いずれも大型契約が残っている。トレード放出が難しい契約が多いため、優勝を目指して勝負をかけざるを得ない。

ジャイアンツが2018年の139試合を消化した時点での、外野手の成績は以下のとおりとなっています。

  • アンドリュー・マカッチェン(RF)130試合:OPS.772
  • ゴーキース・ヘルナンデス(CF)120試合:OPS.708
  • ハンター・ペンス(LF)79試合:OPS.559
  • オースティン・ジャクソン(CF)59試合:OPS.604
  • オースティン・スレイター(LF)55試合:OPS.702
  • グレゴール・ブランコ(CF)47試合:OPS.623
  • スティーブン・ダガー(CF)41試合:OPS.693
  • マック・ウィリアムソン(LF)28試合:OPS.678

アンドリュー・マカッチェンとオースティン・ジャクソンはトレード放出し、ハンター・ペンスとグレゴール・ブランコの2人はシーズン終了後にFAとなるため、外野手の補強に動かざるを得ない状況となっています。

ブライス・ハーパーを獲得すると補強予算の多くを消費してしまうことになると予想されます。しかし、ジャイアンツのフロントはジャンカルロ・スタントンの獲得を一旦は決断していますので、若く人気のあるスタープレイヤーのために、より大きな金額を投資しても不思議ではありません。

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