ブルワーズが再建モードへの切り替えも視野に!開幕からの低迷で主力選手の放出に踏み切る可能性が浮上

Milwaukee Brewers Top Catch

開幕から18試合を終えた時点で3勝15敗と、早くも12も負け越して、再建モードを宣言しているフィリーズを下回る勝率.167でナ・リーグ最下位を独走状態となっているミルウォーキー・ブルワーズです。

シーズン開幕前には戦力がある程度揃っているため、シーズン途中まではポストシーズン争いに顔を出す可能性も予想されたブルワーズですが、深刻な不振にあえいでいます。

そして、年俸総額が予算の上限にほぼ達していること、今シーズンと来シーズン終了後に主力選手がFAとなる、という事情もあり、早くも再建モードへの移行の可能性が、ゼネラルマネジャーの口からも語られました。

スポンサーリンク

ダグ・メルビンGMが再建モードへの移行を示唆

ブルワーズの筆頭オーナーであるマーク・アタナシオは、現時点でダグ・メルビンGMとロン・レニキー監督を解雇するような意向はなく、あくまでも選手のパフォーマンスの悪さを問題視していると語っていて、すぐにGMと監督のクビが飛ぶということはないようです。

そのブルワーズのダグ・メルビンGMは地元ラジオ放送局「WTMJ」のインタビューで以下のように語りました。

“Right now we want to win as many games as we can because there are a lot of games left,” Melvin told WTMJ. “But there will be some decisions that we have to make over the long haul that will be the best for the organization. (中略) “There’s a point where you may have to reset, retool,”

管理人訳:「まだ多くの試合が残っているので、現時点で我々はできるだけ多くの試合に勝ちたいと考えている。」メルビンはWTMJにそう語った。「しかし、私たちの組織にとって長期的にベストなものとなる立て直しを決断することになるだろう。」(中略)「リセット、改革すべき瞬間・時がある。」

と、ダグ・メルビンGMはRebuilding(再建)という言葉を使うのを避けたものの、実質的にはそれと同様の内容を地元メディアに語っています。

昨シーズンも8月まではポストシーズン圏内にいたものの、8月25日以降9勝22敗とという急激な失速で、ポストシーズンを逃したブルワーズでした。

そのためチームの大きなテコ入れが必要ではないかとの声があったものの、年俸総額がほぼ上限に達していることもあり、オーナーとGMはアダム・リンドをトレードで獲得する、フランシスコ・ロドリゲスと再契約するなどの、細かく補強するにとどめて、昨シーズン終盤まで地区首位を走ったチームに希望をかけてのぞみました。

しかし、開幕から18試合で3勝15敗と大きく負け越し、昨年の8月25日以降の9勝22敗と合わせると、12勝37敗という成績になり、地元ファンの間にもフラストレーションが溜まり、さすがに放置できない状態になってしまいました。

ブルワーズの年俸総額とFAとなる予定の選手について

ベースボールプロスペクタスによるブルワーズの開幕時の年俸総額の推移は以下のとおりとなっています。

  • 2015年:1億423万7000ドル
  • 2014年:1億369万7967ドル
  • 2013年:8882万8333ドル
  • 2012年:9815万833ドル
  • 2011年:8359万833ドル
  • 2010年:9040万8000ドル
  • 2009年:8018万2502ドル
  • 2008年:8093万7499ドル
  • 2007年:7098万6500ドル
  • 2006年:5756万8333ドル

すでに球団最高額を更新していて、これ以上の補強予算はあまり残していないため、シーズン中にこれ以上補強を行うことが難しくなっています。

さらに主力選手が2年以内にFAで流出するため、それらの選手のトレードでの売り時がきていることも、今後の動向に影響を与えています。それらの選手は以下のとおりとなっています。

  • カルロス・ゴメス(OF)
    2015年:800万ドル
    2016年:900万ドル
    2017年:FA
  • カイル・ローシュ(SP)
    2015年:1100万ドル
    2016年:FA
  • ジョナサン・ルクロイ(C/1B)
    2015年:300万ドル
    2016年:400万ドル
    2017年:525万ドル*チームOP(25万ドルバイアウト)
  • アラミス・ラミレス(3B)
    2015年:1400万ドル
    2016年:FA
  • ジェラルド・パーラ(OF)
    2015年:623万7000ドル
    2016年:FA
  • アダム・リンド(1B/DH) 750万ドル
    2015年:750万ドル
    2016年:800万ドル*チームOP(50万ドルバイアウト)
  • ニール・コッツ(RP)
    2015年:300万ドル
    2016年:FA
  • フランシスコ・ロドリゲス(RP)
    2015年:350万ドル
    2016年:750万ドル
    2017年:600万ドル*チームOP(200万ドルバイアウト)

エース格のカイル・ローシュ、今シーズン終了後に引退することを明言しているアラミス・ラミレス、外野の3つのポジションを守れるジェラルド・パーラ、リリーフ左腕のニール・コッツは、今季終了でFAとなります。

アダム・リンドに関しては2016年の契約選択権をチーム側が持つ契約となっていますので、最短では今シーズン終了後のFAとなります。

正捕手のジョナサン・ルクロイとクローザーのフランシスコ・ロドリゲスは2016年まで契約が残っていて、2017年の契約をチームが選択できるオプションがついています。

これらの選手のうちトレード要員として価値が高いと見られているのが、カルロス・ゴメスです。2013年と2014年に2年連続で20本塁打以上を記録し、オールスターに2度選出されています。

年齢も29歳で来シーズン終了までチームがコントロールできる上に、貴重な右打ちのパワーヒッターで、しかも外野手の守備面でも平均以上のスタッツを残しています。

そのため、FOXスポーツのケン・ローゼンタールによると、すでに複数の球団がブルワーズにトレードに向けてのコンタクトをしていると伝えています。

そしてFAとなるのは2019年シーズン終了後となるものの、来季からは年俸調停権を手にするため年俸の上昇が予想されるショートのジーン・セグラあたりも候補となる可能性がありそうです。

ただ、ジーン・セグラに関してはFAまで丸々4年近く残っているため、どのくらいの期間を見越しての再建モードに移行するかに左右されることになりそうです。

少なくとも3年は再建にかかるとブルワーズのフロント陣が考えた場合には、セグラをトレードしたほうが、見返りのプロスペクトの質もよくなるため、やはり検討すべき選手となります。

このジーン・セグラについても、すでに問い合わせがあるようだととケン・ローゼンタールは伝えています。

ライアン・ブラウンはトレードの相手を見つけることが容易ではない状況

そして本来は目玉となるべきなのがライアン・ブラウンなのですが、高額の長期契約、禁止薬物の問題、ここ数年の故障の多さなどが相まって、年俸を大幅に負担しない限り相手が見つかりそうにない状態です。

ライアン・ブラウンの残契約は以下のとおりとなっています。

  • 2015年(31歳) 1300万ドル
  • 2016年(32歳) 2000万ドル
  • 2017年(33歳) 2000万ドル
  • 2018年(34歳) 2000万ドル
  • 2019年(35歳) 1900万ドル
  • 2020年(36歳) 1700万ドル
  • 2021年(37歳) 1500万ドル*相互オプション(バイアウト400万ドル)

この契約は2011年の4月に結んだ契約延長でした。その2011年は打率.332/本塁打33/打点111/出塁率.397/長打率.597/OPS.994で33盗塁、翌年の2012年は打率.319/本塁打41/打点112/出塁率.391/長打率.595/OPS.987で30盗塁という圧倒的な成績を残し、一旦はリーズナブルな契約に思えたのですが、2013年の禁止薬物使用の問題で一気に暗転してしまいました。

現在のライアン・ブラウンを36歳まで5年9600万ドルに、2021年の契約を破棄するためのバイアウト400万ドルを加えた、1億ドルを負担するチームが現れることは想像しにくいものがあり、ブルワーズが再建の道を選んだとしても、予算の制約があるチームにとっては、頭の痛い問題になりそうです。

ゼネラルマネジャーの契約がきれるため、来季の契約動向もトレードに影響

現在のゼネラルマネジャーを務めるダグ・メルビンが、そのままこの職にとどまるかどうかは不透明な面はありますが、チームを再建した実績もある人物ではあります。

ダグ・メルビンは前オーナーの2002年9月にブルワーズのゼネラルマネジャーに就任し、2007年に15シーズン連続の負け越しをストップさせ、2008年には90勝72敗でワイルドカードの枠に滑り込み、1982年以来のポストシーズン進出、2011年にこれも1982年以来となる地区優勝に導いた実績のあるゼネラルマネジャーです。

ただ、ダグ・メルビンの契約そのものは2013年からの3年契約が今シーズンで終了しますので、微妙な部分は残されています。

オーナーがメルビンから他の人間をゼネラルマネジャーに据えるつもりがあれば、シーズン中の動きは小さくなる可能性が高く、そのままメルビンが続投するようであれば、トレード期限前にそれなりの動きになりそうです。

ブルワーズがこのまま低迷し続けるかどうか、来季以降もダグ・メルビンがゼネラルマネジャーとして編成に携わるのか、などがトレード期限前のブルワーズの動きに影響を与えることは必至なので、今後も動向を注視していきたいと思います。

ブルワーズが再建モードにい

5 years/$105M (2016-20)