米名物記者がブリュワーズとレッズのチーム再建モードへの移行を提言するその理由とは?

トロイ・トゥロウィツキーをロッキーズがトレードに出す必要があるのは、オーナーを除いて誰にも目にも明らかなことだと、FOXスポーツの名物記者であるケン・ローゼンタール(Ken Rosenthal)は述べます。

しかし、それはロッキーズのオーナーであるディック・モンフォーとだけではなく、ブリュワーズのマーク・アタナシオとレッズのボブ・カステリーニも言えることだとローゼンタール記者は述べ、チームがベテラン主力選手を放出するチーム再建の必要があると主張しています。

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レッズとブルワーズがウェーバー公示なしのトレード期限前に”売り手”になったほうが良い理由とは?

レッズとブリュワーズはともに収入面の規模は小さいにも関わらず、今よりも投資することを厭わず、勝とうというスタンスを撮り続けているが、彼らが所属するナ・リーグ中地区の現状を考えれば、厳しい見通しであると述べています。

他にはカージナルス、パイレーツ、カブスの3チームが同地区に所属しているのですが、これらのチームはすでに強いし、さらにこれから強くなるので、現在の順位がどのようなものであっても、7月31日のトレード期限についてどのように話していたとしても、将来のために一旦は退く選択をすべき時となっているとケン・ローゼンタール記者は語ります。

ブリュワーズについてはその決断をすることは、すでにゼネラルマネジャーのダグ・メルビンがチーム再建について話しているため、難しいことでではないだろうとする一方で、レッズは順位も悪くないため、その決断が簡単ではないだろうと予測しています。


参考記事:ブルワーズが再建モードへの切り替えも視野に!開幕からの低迷で主力選手の放出に踏み切る可能性が浮上


レッズの場合は、主力選手が戻ってきたり、バウンスバックすることでチームが勢いを増す可能性がある上に、16勝17敗(記事がか書かれた時点で)で地区首位のカージナルスには7.5ゲーム差がついているものの、ワイルドカードには1.5ゲーム差でしかないため、諦める必要はないと考えるかもしれないが、長期的視点に立てばそうではないとローゼンタール記者は主張します。

その理由として以下のような内容をケン・ローゼンタール記者は列挙していきます。

  • ブリュワーズとレッズもプロスペクトの層や質が悪いわけではないが、カージナルス、パイレーツ、カブスはさらに良い状態である。
  • カージナルスは主力選手がメジャー昇格しているのでファームの層が薄くなったが、マイケル・ワカ、カルロス・マルティネス、デビッド・カーペンター、コルテン・ウォンなど主力の大半は20代で、しかも長期契約でチームがコントロールできる。
  • カージナルスの主力ベテランであるアダム・ウェインライト、ヤディアー・モリーナ、ジョニー・ペラルタ、マット・ホリデーらはヤンキースのコア4のようにゆっくりと年をとっている(衰えが少ない)。
  • カージナルスは2018年からの新しいテレビ放映権の交渉をしていて大型になる見込みで、大物選手も補強できるようになる。それはカブスも同様。レッズは交渉を行っているが、マーケットの規模がMLBでも一番小さい部類で大きなプラスにならない。
  • パイレーツはレッズとブリュワーズ同様に経済的なマーケットは大きくないが、ベースボールアメリカがベストと評価する素晴らしいファームシステムを持っていて、さらに現在の主力であるアンドリュー・マッカチェンなども若く、しかも長期契約でロックしている。ベースボールアメリカはドラフトとラテンアメリカの選手との契約がうまくいっていて、すべてのレベルで、バランスよくプロスペクトを抱えていると評価。
  • カブスもファームシステムがNO.1にランクされるなどプロスペクトが豊富で、現在の内野手の主力で25歳を超えている選手がいない。そしてアンソニー・リゾとスターリン・カストロはオールスタープレーヤーにすでになっていて、セオ・エプスタインとジェド・ホイヤーが指揮をとるフロント陣にとって、現状のようにプロスペクトが育っていてもスタート地点にすぎない。

ファームシステムの評価でレッズが17位。ブリュワーズが19位にランクされるなど、悪くはないのですが、それ以上に他チームが良すぎるので、このままチーム再建を先延ばしにしても、より長期間にわたってカージナルス、パイレーツ、カブスの後塵を拝すことになるだけ、ということです。

ブルワーズとレッズともに魅力的なトレード候補を抱えるチーム状況

ミルウォーキー・ブルワーズは今シーズン終了後にFAになる選手としてカイル・ローシュ(SP)、アラミス・ラミレス(3B)、ジェラルド・パーラ(OF)、アダム・リンド(1B/DH)、ニール・コッツ(RP)、来季終了後にFAとなるカルロス・ゴメス(OF)、フランシスコ・ロドリゲス(RP)らがいて、どちらにしてもチームの主力の入れ替えが必要な時期に差し掛かってきています。

シンシナティ・レッズではジョニー・クエト、マイク・リークというチームのNO.1-2スターターが今季終了後にFAになり、来季終了後には主砲のジェイ・ブルース、クローザーのアロルディス・チャップマンがFAとなります。

これらの選手をチームにとどめたいところですが、経済上の制約があり、それも容易ではありません。2015年開幕時の年俸総額が1億1537万3953ドルとチーム史上最高額となり、これが現時点での予算の上限とされています。

契約延長をしようとする場合には、クエトには年平均で2000万ドル以上、リークにも1800万ドル以上、ジェイ・ブルースに1500万ドル以上、チャップマンにも1000万ドル以上が最低でも必要になると見込まれます。

しかし、2016年は年俸調停権を有する選手を考慮しない、契約が確定している選手だけで2016年が8203万ドル、2017年が6653万ドルの契約がロックされていて、契約延長の予算をを吸収できるだけの枠がありません。

シンシナティ・レッズとミルウォーキー・ブルワーズともに、投打でインパクトを与えることができる選手を複数抱えているだけに、トレード期限前に売り手にまわることを選択すれば、多くのチームが興味を示すことは間違いありません。

ナ・リーグ中地区のレッズとブルワーズはトレード期限前の注目チームとなりそうな気配です。