【ブレーブス】小規模もしくは大規模の再建モードに?2015年の年俸総額とオフの展望

Atlanta Braves Top Catch

主力クラスの若い選手と立て続けに契約延長を行い、チームのコアが形成されていき、2014年もポストシーズン進出が期待されたアトランタ・ブレーブスでした。

しかし、開幕を前にして、エース格のクリス・メドレン、先発ローテのブランドン・ビーチーがトミー・ジョン手術で2014年が絶望になり、さらにはマイク・マイナーも開幕には間に合わない事態となってしまいました。

すでに契約延長を行ったことで、年俸総額はリミットに達している状態でしたが、その事態を解決するためにアービン・サンタナと1年1410万ドルで契約して勝負に出たアトランタ・ブレーブスでした。

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優勝候補の一角も打線の低迷でポストシーズンを逃すことに

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開幕当初こそ、そのアービン・サンタナやアーロン・ハラングらの活躍もあり、首位を順調に走りましたが、オールスター前にはナショナルズに捉えられてしまいました。

最終的にはニューヨーク・メッツと並んでナショナルズに17ゲームの大差を付けられた上に、79勝83敗とワイルドカードも遠い状態で終わってしまいました。

投手陣はクオリティスタート数110回で両リーグ1位、防御率3.38が両リーグ5位、ナ・リーグ3位、セーブ成功率も80.60%で両リーグ4位、ナ・リーグ2位と安定感がありました。

通常は、162試合中110試合でクオリティスタートであれば、負け越すことは想像しにくいのですが、その原因は明白で、打線の得点力不足でした。

得点573が両リーグ29位、打率.241が同26位、出塁率.305が24位と、両リーグ最低レベルの数字となった打線が足を引っ張り、安定した投手陣を見殺しにしてしまいました。

この低迷を受けてブレーブスは、ゼネラルマネージャーのフランク・レン(Frank Wren)とその補佐であるブルース・マノ(Bruce Manno)を解雇しました。

解雇に至ったのは、成績の低迷もありましたが、ファームシステムがうまく機能せず、有望な選手が育っていなかったなどの、全体的な問題も原因とされています。

そのフランク・レン前GMが結んだ長期契約が足かせとなり、身動きがとりにく状態となっているブレーブスです。

多くの長期契約が仇になってしまったブレーブス

ブレーブスが抱えている長期契約は以下のとおりとなっています。

  • フレディ・フリーマン(24歳・1B):8年1億3,500万ドル(14-21)
  • アンドレルトン・シモンズ(24歳・SS):7年5,800万ドル(14-20)
  • B・J・アップトン(29歳・OF):5年7,525万ドル(13-17)
  • クレイグ・キンブレル(26歳・RP):4年4,200万ドル(14-17)
  • フリオ・テヘラン(23歳・SP):6年3,240万ドル(14-19)
  • クリス・ジョンソン(29歳・3B):3年2,350万ドル(15-17)
  • ジャスティン・アップトン(26歳):6年5,000万ドル(10-15)
  • ジェイソン・ヘイワード(24歳・OF):2年1,330万ドル(14-15)

チームの主力である若い選手との長期契約ばかりなのですが、これが裏目に出てしまっています。

ジャスティン・アップトン(率.270/本29/点102)、クレイグ・キンブレル(防1.61/47SV/WHIP0.91)、フリオ・テヘラン(防2.89/14-13/WHIP1.08)は十分に働いてくれました。

しかし、主砲として躍進が期待されたフレディ・フリーマンは、打率.288/本塁打18/打点78とやや物足りない成績に終わりました。

そして期待を大きく下回ったのがアンドレルトン・シモンズ(率.244/本7/点46)、ジェイソン・ヘイワード(率.271/本11/点58)、B.J.アップトン(率.208/本12/点35)でした。

このようにチームのコアとして期待されながら、主力選手の多くがアンダーパフォーマンスに陥ってしまい、得点力不足に悩んだ2014年のブレーブスでした。

今後の方向性として、若い選手が多いため、これらのメンバーで再度勝負をかけるという方法もあるのですが、先発ローテから2人がFAとなるため、それも難しい状態です。

予算の制約が多く、FA市場での補強は難しい状況に

このオフにFAとなったのは、アービン・サンタナ(196回/防3.95/14-10/WHIP1.31)、アーロン・ハラング(204.1回/防3.57/12-12/WHIP1.40)の先発ローテ2人に、ガビン・フロイド、ライアン・ドゥーミット、ジェラルド・レアード、エミリオ・ボニファシオらです。

特にクリス・メドレンやブランドン・ビーチーらが開幕に間に合うかは見通しが立たないため、400イニングを投げている先発ローテ2人の流出は非常に頭の痛い問題となっています。

再契約ももちろんチーム側は検討しているのですが、アービン・サンタナは4年5000万ドル以上、アーロン・ハラングは2014年の200万ドルから2015年には700-800万ドルには上昇すると予想され、予算に制約が多いブレーブスにとって、引き留めることは容易なことではありません。

2014年のアトランタ・ブレーブスの年俸総額は1億737万3,674ドルでMLB全体では15番目の規模ですが、これ以上に予算を増やすのは難しいとされています。

その状況下で2015年に契約として確定している年俸は以下のとおりとなっています。

  • ジャスティン・アップトン:1,450万ドル
  • B・J・アップトン:1,445万ドル
  • *ダン・アグラ:1,300万ドル
  • クレイグ・キンブレル:900万ドル
  • フレディ・フリーマン:850万ドル
  • ジェイソン・ヘイワード:780万ドル
  • クリス・ジョンソン:600万ドル
  • アンドレルトン・シモンズ:300万ドル
  • フリオ・テヘラン:100万ドル

ダン・アグラはDFAとした後、リリースしているのですが、契約は残っているため支払いが生じています。その結果、すでに固定されている年俸が7,725万ドルに到達しています。

そしてここに年俸調停のマイク・マイナー、クリス・メドレン、マイク・マイナーらの8人年俸が加わり、おおよそ1900-2100万ドルになると予想されています。

仮に2000万ドルが必要と考えた場合には年俸総額は9,725万ドルとなり、メジャー最低年俸の選手への支払いを考えると、ほぼ上限に近い年俸総額に達していると考えられます。

このような状況のため、金額の高いFA選手の獲得は難しく、さらにMLBに昇格できるレベルの選手が少ないため、戦力を整えるためには、トレードが選択肢とならざるを得ない状況のブレーブスです。

比較的短期間の再建モードと根本的な組み替えも選択肢に

ブレーブスはGMとアシスタントGMの解雇の後、シニアアドバイザーとしてフロントに入っていたジョン・ハートが正式に野球運営の社長兼GMとなっているのですが、そのジョン・ハートは「再建モードに入る可能性もある」と述べています。

ただ、まだどのようなスタンスでオフに動くのかは最終決定していないとは述べているものの、ジョン・ハートGMが、新スタジアムへ本拠地が移動する2017年に優勝を狙えるチームにするために、短期間の再建モードに入ることも選択肢であるとほのめかしていると、 アトランタ・ジャーナル・コンスティチューションのDavid O’Brienは伝えています。

David O’Brienは選手を数人トレードに出して、.500程度をキープできるようなレベルに一旦は落として、2年がかりで再建するか、もしくはさらに大規模の再建モードに移る可能性も選択肢となるのではと予想しています。

4年を越える長期契約はチームのロースターの柔軟性を奪うと語られていますが、ブレーブスにおかれている状況は、まさにそれに近い状態となっています。

戦力的には完全な再建モードに入るチームではないのですが、予算上の制限があり、プロスペクトも乏しいたため、主力をトレードに出すことによるロースターの組み替えも視野に入れざるを得ないブレーブスです。

状況次第では、売り手チームに完全にかじをきる可能性もありますので、このオフの方向性に関する最終決断が待たれるアトランタ・ブレーブスです。