ボストン・レッドソックスの年俸総額と2016年シーズンに向けた補強の展望

Boston Redsox Top Catch

ハンリー・ラミレス、パブロ・サンドバルの2人の大物FA野手を獲得し、トレードではリック・ポーセロ、ウェイド・マイリーらを獲得するなどして2015年シーズンを迎えたレッドソックスでした。

しかし、期待されたFA野手2人が低迷し、さらにはエースがいないことが懸念されていた先発投手陣は機能せず、2シーズン連続での地区最下位となりました。

特に年俸総額はシーズン開幕時にドジャース、ヤンキースに続く両リーグ3番目となる1億8434万5996ドルという大金を費やしていながらの最下位で、2年連続でファンを大きく落胆させています。

2013年にワールドシリーズ制覇を果たしたものの、この4年間で3度の地区最下位という成績を受けて前デトロイト・タイガースGMのデーブ・ドンブロウスキーが野球運営部門社長となり、ベン・チェリントンGMがチームを去ることになりました。

大型契約を厭わず、トレードでも積極的な動きを見せるデーブ・ドンブロウスキーがレッドソックスのロースター編成の中心的な存在となったことも有り、昨シーズン以上に注目集めるレッドソックスです。

そのレッドソックスの2016年シーズン以降に残る長期契約と、2016年のロースター編成、そして補強ポイントなどをまとめていきたいと思います。

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レッドソックスの抱える2016年シーズン以降も残る長期契約と年俸総額について

レッドソックスの抱える2016年シーズン以降も残る長期契約と年俸調停権についてまとめた表は以下のとおりとなっています。

Boston Redsox Contracts Obligations_151110

ハンリー・ラミレスが4年8800万ドルの2年目で2275万ドル、リック・ポーセロが4年8250万ドルの2年目で2012万5000ドル、パブロ・サンドバルが5年9500万ドルの2年目で1760万ドル、デビッド・オルティズは1600万ドル、ダスティン・ペドロイアとクレイ・バックホルツが1300万ドル、ルスネイ・カスティーヨが1127万ドル、上原浩治とアレン・クレイグが900万ドル、ウェイド・マイリーが617万ドル、ライアン・ハニガンが370万ドルとなっています。

これらの契約が確定している選手の年俸総額は1億4173万8096ドルとなっていますが、この後年俸調停権を有する田澤純一、ロス・ロビーJr.、ジョー・ケリーらの契約で700万ドル余りが積み上がり、おおよそ1億5000万ドル程度をすでに見込む必要があります。

そのためぜいたく税のラインである1億8900万ドルまで4000万ドル程度が残っている状態となっているのですが、デーブ・ドンブロウスキー社長はそのラインを超える見込みであることシーズン終了時点で明かしています。

2015年10月13日の記者会見時点で1億8900万ドルのぜいたく税のラインは突破して、2億ドルがひとつのバロメーターになることを具体的な数字を明らかにしています。

年俸総額が2億ドルとなることを基準とすると、おおよそ5000万ドル程度がレッドソックスのシーズンオフの補強予算枠である考えられることになります。

2016年シーズンのロースター編成と補強ポイント

予想される2016年シーズンの野手のライナップと構成は以下のとおりとなっています。

  • 捕手:ブレイク・スワイハート
  • 一塁手:ハンリー・ラミレス
  • 二塁手:ダスティン・ペドロイア
  • 三塁手:パブロ・サンドバル
  • 遊撃手:イグザンダー・ボガーツ
  • 左翼手:ムーキー・ベッツ
  • 中堅手:ジャッキー・ブラッドリーJr.
  • 右翼手:ルスネイ・カスティーヨ
  • 指名打者:デビッド・オルティズ
  • 控え:ブロック・ホルト(UT)、トラビス・ショー(一塁)、ライアン・ハニガン(捕手)、クリスチャン・バスケス(捕手)、ジョシュ・ラットリッジ(UT)

キャッチャーにはブレイク・スワイハート、クリスチャン・バスケス、ライアン・ハニガンと3人いるのですが、バスケスはトミー・ジョン手術からの回復途上にあるため、現時点ではスワイハートが正捕手、バックアップがハニガンとなる見込みです。

バスケスの回復次第では、この3人のうちの1人が要員になる可能性があると考えられています。

マイク・ナポリがトレードになった後、トラビス・ショー(65試合226打数/打率.274/本塁打13/打点36/OPS.822)がメインで起用され活躍したのですが、レフトから転向が予定されているハンリー・ラミレスが起用されることが予想されています。

ただ、守備面では非常に不安があり、レフトと同様のまずい守備をした場合には5試合と経たずに外されるだろうと予想されていて、トラビス・ショーが貴重なバックアップとなる見込みです。

ハンリー・ラミレスをトレードに出すべきとの声は地元メディアのみならず、大手メディアの記者たちの声でもあるのですが、今年のFA市場でハンリー・ラミレス以上の攻撃力が期待できる一塁手がクリス・デービスしかいない上に、レッドソックスが出しても良いと考える予算を超えることが確実なため、当面はラミレスをテストする方向性が守られる見通しです。

外野に関してはデーブ・ドンブロウスキー社長がムーキー・ベッツ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、ルスネイ・カスティーヨらの守備力を高く評価していて、現時点ではスターティングラインナップに並ぶと考えられています。

しかし、マイナーにもマニュエル・マーゴット、アンドリュー・ベニンテンディといったプロスペクトも抱えているため、それらの5人のうちの誰かを先発投手獲得のための交換要員にするとの予想があり、完全に確定してると言い切れません。

ブロック・ホルトも外野を守れるためカバーはできるのですが、攻撃面においてメジャーレベルで貢献できることを証明していると言えるのはムーキー・ベッツのみのため、守備力がある上に、打てる外野手を必要としていて、ロイヤルズからFAとなったアレックス・ゴードン、オリオールズからFAとなったジェラルド・パーラなどの名前が挙がっています。

また4番手外野手として右打ちの選手を探しているともされていて、今季復帰したフランクリン・グティエレスなども候補とされています。

ただ、野手に関してはそれなりに揃っているため、優先順位は低いようで、デーブ・ドンブロウスキー社長も投手陣の整備のほうが優先順位が高いことを認めています。

続いて、その先発投手とリリーフ投手の編成です。

  • 先発1:クレイ・バックホルツ
  • 先発2:リック・ポーセロ
  • 先発3:ウェイド・マイリー
  • 先発4:エドゥアルド・ロドリゲス
  • 先発5:ジョー・ケリー
  • 先発候補:ブライアン・ジョンソン、ヘンリー・オーウェンズ
  • クローザー:上原浩治
  • セットアップ:田澤純一
  • リリーフ1:ロス・ロビーJr.

クレイ・バックホルツの2016年の契約は1300万ドルのチーム側に選択権があるオプションだったのですが、レッドソックスが行使して更新されました。

しかし、デーブ・ドンブロウスキー社長はバックホルツを100%信頼しているわけではなく、トレード要員とするために更新したとの見方が少なくありません。

3年前にエンゼルスがアービン・サンタナの2013年の契約1300万ドルのオプションを行使し、即座にロイヤルズにトレードに出し、さらにその資金をジョシュ・ハミルトンとの契約に回したのですが、それと同様の動きがあるのではないかと予想する地元メディアもあります。

具体的にはバックホルツをトレードに出して空いた予算枠をアレックス・ゴードンの獲得などに使うのではないかということです。

どちらにしても現時点の編成で開幕を迎える可能性は極めて低く、デーブ・ドンブロウスキー社長は”エース獲得”に動くことを明言しています。

そしてそれはFA選手に限らず、トレードでも模索するようで、その動きに注目が集まっています。

FA選手でエース級となるとデビッド・プライス、ザック・グレインキー、ジョニー・クエト、ジョーダン・ジマーマンとなります。

多くのメディアがデーブ・ドンブロウスキーがタイガース時代にプライスをトレードで獲得するなどして気に入っているため、プライスを有力視する声があるものの、プライス本人はTwitterでレッドソックスファンからかなり汚く罵られたことや、オルティズとレイズ時代に揉めたことなどがあり、レッドソックスに関してはやや考えるところがあることを認めていて、積極的ではありません。

ボストン・グローブの名物記者であるNick Cafardoはザック・グレインキーはドジャースと新たに契約を結び直す可能性が高く、クエトは右肘に問題を抱えているので敬遠すると予想され、ジョーダン・ジマーマンを狙うのではないかと予想しています。

ただ、レッドソックスのオーナー側は30歳を超える投手に大型契約を提示することを好んでいないため、プロスペクトをパッケージにしてエース級の投手をトレードで獲得するという予想もあります。

具体的にはアスレチックスのソニー・グレイの名前が挙がっているのですが、ビリー・ビーンはそのつもりはないと否定しています。

ただ、欲しい選手が手に入るのであれば応じるのがビリー・ビーンでもあり、実際にジョシュ・ドナルドソンも同様のコメントをしながらトレードに出していますので、注目したい動きとはなりそうです。

ブルペンに関しては現時点では上原浩治をクローザー、8回のセットアップを田澤純一と考えていることをドンブロウスキーが明らかにしていますが、「速球派の投手が好みだ」と話し、上原浩治を他の役割に変えることも否定せず、FAとトレードの両面で補強に動くことを示唆しています。

特に上原浩治が来季開幕時は41歳となること、故障での離脱などに対する保険をかけるためにもクローザー経験のある投手を獲得すると見込まれています。

また場合によってはパドレスのクレイグ・キンブレル、レッズのアロルディス・チャップマンもターゲットになるのではないかとの予想もあり、こちらも注目したい動きとなっています。

昨シーズンオフは野手の補強で動きが目立ったレッドソックスですが、このオフはデーブ・ドンブロウスキー社長が投手陣の整備に動くことを明言していますし、オーナー側も予算に大きな制限をかけないとされていますので、先発とリリーフ投手の獲得のためにFA市場とトレード市場の両面で動きが活発化することになりそうです。

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