【ブルージェイズ】GMがロースター再編を明言!ブルージェイズの年俸総額とFA選手から見るオフの補強ポイント

5月を終えた時点では、2位以下に6ゲーム差を離す独走状態になりながらも、1ヶ月で失速し6月末にはオリオールズに3.5ゲーム差と引き離されてしまいました。

最終的にはオリオールズに13.5ゲーム差の地区3位、ワイルドカードにも5ゲーム及ばない位置でシーズンを終えることになりました。

プレーオフ進出に手がとどく位置にいたため、トレード期限前に、大きく動くのではないかと予想されてブルージェイズでしたが、動きは小さいもので終わりました。

そのためメディアからも、その動きに対しる疑問の声が、ちらほらあがっていたのですが、それはオフにロースターを組み替えるための布石だったようです。

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ブルージェイスの2015年の確定している年俸総額

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2014年のブルージェイズの年俸総額は1億2,840万9,900ドルでMLB全体では8番目の規模でした。

ブルージェイズは、このオフに、いくつかのチームオプションを抱えていましたが、J.A.ハップとジョシュ・トーリーのオプションを行使しました。

そしてアダム・リンドは行使した直後にトレードに出して、それ以外のブランドン・モロー(1000万ドル)、セルジオ・サントス(600万ドル)、ダスティン・マゴワン(400万ドル)のオプションは放棄しています。

これらの動きの結果、ブルージェイズからFAとなった選手は以下のとおりとなっています。

  • メルキー・カブレラ(30歳・LF)
  • ブランドン・モロー(30歳・SP)
  • コルビー・ラスムス(28歳・CF)
  • ケイシー・ジャンセン(33歳・RP)
  • ダスティン・マゴワン(33歳・RP)
  • セルジオ・サントス(31歳・RP)

そして、2015年に支払いが確定している主力選手の年俸は以下のとおりとなっています。

  1. ホセ・レイエス(32歳・SS) $22,000,000
  2. マーク・バーリー(36歳・SP) $19,000,000
  3. ホセ・バティスタ(34歳・RF) $14,000,000
  4. R.A.ディッキー(40歳・SP) $12,000,000
  5. エドウィン・エンカーナシオン(32歳・1B) $10,000,000
  6. J・A・ハップ(32歳・SP) $6,700,000
  7. ディオナー・ナバーロ(31歳・C) $5,000,000
  8. ジョシュ・トーリー(28歳・RP) $1,750,000

すでに確定している8人の年俸総額は9045万ドルとなっています。昨年の年俸総額からは3800万ドル余りが減っているため、経済的な柔軟性が生じている状態です。

オプションを破棄したことによる支払いもあるものの大きな金額ではありませんし、外野手2人とリリーフを失うことにはなりましたが、ロースターに大きな穴を開けることなく、年俸を削減した一連の動きは、地元メディアにも好意的に受け止められています。

資金力はあるとされるものの、オーナー側が年俸総額をふくらませるのを許さないためか、アレックス・アンソポロスGMは2013年オフから2014年シーズン中にかけては大きな補強には動きませんでした。

シーズン開幕直前には、投手が整えば勝てる可能性があると考えたブルージェイズの主力選手数人が、自分の年俸の支払いを遅らせてもよいから、アービン・サンタナを獲得して欲しいとフロントに伝えたものの、それも実現はしませんでした。

そのことに対して疑問の声がメディアからも上がっていましたが、予算に柔軟性が生まれるであろう2014年オフに向けて、支出を抑えることが念頭にあった可能性があります。

アダム・リンドのトレードはロースター組み替えの号砲に

アレックス・アンソポロスGMは、アダム・リンドのトレード成立後に、地元メディアの記者とのコンファレンスコールを行い、その際に、このトレードは年俸総額の削減ポジションを空けることでロースターに柔軟性をもたせる目的があることを明らかにしたと伝えられています。

アンソポロスGMは、FAやトレードで必要な選手の獲得に動く必要があるが、ポジションがかぶるエンカーナシオンとリンドの2人を同時にチームに置いていると、その動きが制限されるので、タフな決断ではあったが、リンドをトレードに出したと述べています。

アンソポロスGMは、来季の指名打者には専任の選手を置かずに、エンカーナシオン、バティスタ、レイエスらをローテーションさせる構想であることも、明らかにしています。

そのプランを実行することは、リンドが出場できない試合が多くなり、選手のダブつきと年俸のムダにつながるため、それを解消するためにトレードを行ったようです。

また複数のリリーバーのオプションを行使しなかったのも、年俸の削減が念頭にあったことが明らかにされています。

400万ドルをリリーフに払うチームがあることは知っているとアンソポロスGMは述べる一方で、マゴワンの契約は先発投手として契約した内容のため、リリーフの相場より高くなっているので、相場以上に資金を費やすのを避けたいという意図があったと説明しています。

このようなロースター内の予算配分における無駄を排除した上で、必要な選手をトレードとFAで獲得し、大幅にロースターの構成を組み替えていくというのが、このオフのアンソポロスGMの方針ということのようです。

結果が残しきれなかったメンバーのオプションを行使して、同じメンバーでロースターを構成した場合には、同じ過ちが繰り返される可能性が高くなりますので、予算配分を変えて、ロースターを組み替えることは自然な流れと言えそうです。

トレードの交換要員は誰に?

では、ブルージェイズの補強ポイントはどこなのか?ということですが、外野手2人、二塁手もしくは三塁手、そしてリリーフ投手になると考えられています。

先発ローテに関してはマーク・バーリー、R.A.ディッキー、ドリュー・ハッチソン、マーカス・ストローマンが残っているところに、J.A.ハップのオプションを行使しました。

そしてさらにトレードでマルコ・エストラーダを獲得しました。マルコ・エストラーダは2014年中盤以降はリリーフに回りましたが、基本的には先発投手として期待されている選手です。

また2014年はリリーフとしてその才能の片鱗を見せたプロスペクトのアーロン・サンチェス(防1.09/3セーブ/奪三振27/WHIP0.70)も控えていて、アンソポロスGMは長期的には先発投手として考えていると述べています。

アーロン・サンチェスはケーシー・ジャンセンの後釜が見つからない場合には、クローザーとして試される可能性もありますが、先発投手としても期待できます。

オフの補強の動向に左右されるアーロン・サンチェスの配置ですが、どちらにしても、すでにブルージェイズの先発投手は余っている状態です。

そのため1900万ドルと年俸が高いマーク・バーリーか、オプションを行使したJ.A.ハップをトレードに出して、空いている野手のポジションを埋めていくのではないかと予想されています。

マーク・バーリーとJ.A.ハップはともに2015年シーズン終了後にFAとなりますので、シーズン中よりも、このオフのほうが、相手チームから有利な条件を引き出せる可能性が高い状況です。

特にマーク・バーリーはトレードに出せばさらに予算に柔軟性が生まれますし、シーズン終盤はやや失速しましたが、打者有利のロジャース・センターを本拠地としながら防御率3.39/13勝10敗/奪三振119/WHIP1.36の数字を残していますので、トレードを成立させるには良いタイミングと言えそうです。

FA市場でのブルージェイズの獲得のターゲットは?

FA市場で予想される補強候補として名前があがるのは、まずはメルキー・カブレラとの再契約です。

メルキー・カブレラはブルージェイズとの再契約を望んでいて、ブルージェイズもそれを望み、交渉しているものの、金額の隔たりが大きいことをアンソポロスGMが認めています。

そのためすでにクオリファイングオファーを出すことが明らかにしていて、それが拒否されることも確実です。

メルキー・カブレラの契約は禁止薬物の問題が陰を落としているため、その評価はメディアによって大きく異なり、下は4年5000万ドルから7年7500万ドル以上と、予想の幅も大きくなっています。

ただ、クオリファイングオファーによる影響は実際にFA市場での評価を見ないとわからないため、カブレラが他球団と交渉して、良い感触を得られない場合には、ブルージェイズの提示する金額に歩み寄って合意する可能性はありそうです。

続いて、補強ポイントのリリーフ・クローザーですが、アレックス・アンソポロスGMは、リリーフに対して大金を注ぎ込むことを好まない傾向がコメントの端々に現れています。

そのことを前提にすると、ある程度計算できるクローザーで、かつ値段が高騰しないであろうFA投手が候補となると考えられます。そこで、名前が上がっているのはフランシスコ・ロドリゲス、セルジオ・ロモ、ルーク・グレガーソンなどです。

最後に内野手ですが、2014年に川崎宗則がセカンド、ショート、サードをカバーしたのと同様の役割がこなせるユーティリティプレーヤーを探すことが予想されます。

というのも、レイエスやエンカーナシオンなどの主力選手を、DHにローテーションで起用する方針のため、その動きにともなって空く複数のポジションを守れる選手を必要とするためです。

そこで名前が上がるのがアスレチックスからFAとなり、捕手以外の内野はこなせるジェド・ラウリー。ショートだけでなく、セカンドも守り始めたスティーブン・ドリューあたりも候補として名前があがっています。

また、このようなブルージェイズのチーム事情のため、阪神の鳥谷敬に関心があるというのも、うなずけるものがあります。

ショートの守備力であれば日本人最高クラスで、WBCではセカンドもこなし、さらに本拠地のロジャース・センターは人工芝で、日本人選手にとって天然芝よりも馴染みやすい環境です。

また、川崎宗則との再契約を希望していていることからも、同様の役割をこなせる選手を必要としていることは確実なため、可能性は十分にありそうです。

追記:2014年11月4日
パイレーツからFAとなるラッセル・マーティンの獲得を検討しているとの情報が、地元メディアによって伝えられています。

まとめ・総括

またアーロン・サンチェスよりも高い評価を受け、ブルージェイズのNo.1プロスペクトとして評価される左腕投手のダニエル・ノリスも控えています。

2014年終盤に昇格したものの球速も落ち、制球が定まらなかったため、結果を残せませんでした。

しかし、その原因が左肘の故障によるものであることがわかり、遊離軟骨と骨棘の除去手術をすでに受けて順調に回復し、スプリングトレーニングには完全な状態で参加できる見込みです。

マーカス・ストローマン、アーロン・サンチェスとの3人で、チームの柱となっていくことが期待されるダニエル・ノリスにメドが立てば、来季のシーズン中にも、トレードなどでロースターを柔軟に動かすことも可能です。

このダニエル・ノリスの状態も、チームの今後の動向に影響をあたえることになりそうです。

2013年のシーズンオフから2014年シーズンにかけての年俸総額から比較した時に、明らかに予算面で余裕があり、柔軟に対応できる状態にあるブルージェイズです。

うまく補強することができれば、十分にポストシーズンを狙えるだけの戦力が整いつつありますので、アレックス・アンソポロスGMの手綱さばきに注目したいこの2014年シーズンオフです。