トロイ・トゥロウィツキーの獲得という大きなトレードを成立させたばかりのトロント・ブルージェイズですが、シーズン終盤への巻き返しに向けて、さらなる補強に成功したようです。
デトロイト・タイガースからデビッド・プライスをトレードで獲得することに合意したと、CBSスポーツのジョン・ヘイマン記者がTweetしています。
david price is going to toronto. norris is going back in deal.
— Jon Heyman (@JonHeymanCBS) 2015, 7月 30
トロイ・トゥロウィツキーに続くトレード市場の目玉を獲得
デビッド・プライスは今季終了後にFAとなるため、残りシーズンだけのレンタル選手となりますが、投手陣の不安定さが泣き所となっていたブルージェイズにとって大きな戦力アップとなりそうです。
またその交換要員としてブルージェイズはチーム内のNO.1プロスペクト、そしてMLB全体で25位にランクされるほど高い評価を受け続けてきたダニエル・ノリスと、ブルージェイズのチーム内でNO.11プロスペクトにランクされているマット・ボイド、NO.19にランクされているジャイロ・ラバウトの3人が交換要員となると伝えられています。
デビッド・プライスの争奪戦にはヤンキース、ドジャース、ジャイアンツなどが争奪戦に加わっていると報じられていましたが、最後にきてジャイアンツ、ドジャースが先に降り、ヤンキースは最後まで粘ったものの、交換要員でブルージェイズに及びませんでした。
投手陣が泣き所で得点力を活かせなかったブルージェイズ
ブルージェイズは得点が538点、1試合平均で5.27点を叩き出し、ダントツの両リーグトップの得点力を誇る一方で、投手陣は防御率4.02で両リーグ22位、1試合平均4.29点を失うため、51勝51敗と大きく勝ち星を伸ばせていません。
また先発投手陣の防御率は4.34で23位と低迷している上に、絶対的なエースと呼べる存在がいません。ブルージェイズの先発ローテ投手の成績は以下のとおりとなっています。
選手名 | 成績 |
---|---|
マーク・バーリー | 134回:防御率3.29/11勝5敗/奪三振67/WHIP1.19 |
マルコ・エストラダ | |
ドリュー・ハッチソン | 108.0回:防御率5.42/9勝2敗/奪三振98/WHIP1.50 |
R.A.ディッキー | 137.0回:防御率4.27/5勝10敗/奪三振84/WHIP1.28 |
先発ローテの一員として11試合に先発し防御率3.55/5勝4敗と結果を残していたアーロン・サンチェスは、ブルペンの強化のために、オールスター以降は、セットアップを担っています。
そして先発ローテとしてチャンスが与えられていたフェリックス・ドゥブロンは4試合に先発するも防御率4.87と期待に応えることができずに、DFAとなっています。
このような状況のため先発投手の補強は必須の課題だったのですが、コール・ハメルズ、ジョニー・クエトと並ぶトレード市場の目玉を獲得することに成功しました。
特に地区優勝を争う首位のヤンキースとの争奪戦に勝った意味は大きく、残り60試合での反撃の態勢が整いつつあるトロント・ブルージェイズです。