デリン・ベタンセスが9月に防御率9.95と失速 2017年以降に向けても懸念材料に

New York Yankees Top Catch

ニューヨーク・ヤンキースの2016年シーズンのプレーオフ進出のみならず、2017年以降のチーム編成にも重要な存在がデリン・ベタンセスです。

ヤンキースがシーズン中にアロルディス・チャップマン、アンドリュー・ミラーといった強力なリリーバーを2枚も放出しながらも、ポストシーズンを諦めていないといえたのは、ベタンセスをクローザーとして起用できるためでした。

しかし、そのベタンセスが9月に入り急失速しています。

デリン・ベタンセスは4月に防御率2.38、5月に同2.77、6月に同3.21と圧倒的な成績とまではいかなかったのですが、7月は防御率1.50、8月は同0.68と抜群の数字を残しました。

ところが9月に入ってからの7試合6回1/3で奪三振は10個と多いものの、与四球4、被安打10で9点を失い(自責7)、防御率9.95/WHIP2.21と急失速しています。

制球に苦しむことも目立つようになり、9月6日のブルージェイズ戦ではセーブには成功したものの、1イニングで被安打2、与四球3、ストライク率は55%(22/40)の乱調で2点を失いました。

そして9月15日のレッドソックス戦では一つしかアウトをとれずに本塁打1本を含む被安打3、与四球1、ストライク率が47.6%(10/21)で4点を失い、劇的な大逆転を許してしまうことになりました。

防御率に関しては登板イニングの少ないリリーバーは一度炎上するととんでもない数字になるので、防御率9点台というのは現時点でさほど気にする必要はありませんが、内容が良くない登板が増えてきているのは気にかかるところです。

ヤンキースにとってかなり重要な時期に差し掛かってきてのベタンセスの不安定な投球は、ポストシーズン進出を遠のかせる大きな懸念材料となっています。

ただ、これはデリン・ベタンセス個人の問題という以上に、これまでのベタンセスの起用方法にも問題があります。

メジャーに完全に定着した2014年には70試合90イニング、2015年に74試合84イニングを投げています。

この試合数と投球回数を見てもわかるとおり、登板試合数が多いにも関わらず、回跨ぎで投げることも多くありました。

今季はアンドリュー・ミラー、アロルディス・チャップマンが加わったことや、これまでの登板過多にも配慮したのか、回跨ぎでの登板は減ったものの、すでに69試合70イニングを投げています。

9月15日の試合を終えた時点で、デリン・ベタンセスは2014年から2016年にかけてリリーフ投手としては最多となる244イニングを消化しています。

続くのはジェウリス・ファミリアとカルロス・トーレスの223回2/3、トニー・ワトソンの214回1/3、ブラッド・ブラックの213回2/3となっていますので、ベタンセスの投球イニングは図抜けて多くなっています。

このようなベタンセスの酷使にたいして、8月の時点でもニューヨークメディアは警鐘を鳴らしていました。

参考記事:ヤンキースはベタンセスの酷使をやめるべき!地元メディアが登板過多に警鐘

お世辞でもバランスが良いとは言えない投球フォームでありながら、パワーで押し切って100マイルを投げるパワーヒッチャーであることを考えると、現在のような登板過多は望ましいことではありません。

ベタンセスはメジャー定着に時間を要したため、2019年までヤンキースが契約をコントロールできますが、来季の開幕時には29歳となります。

ヤンキースがチャップマンやミラーのトレードには応じた一方で、ベタンセスがアンタッチャブルとなっていたのは、今季だけでなく来季以降も見据えてのことです。

しかし、これだけの負荷を3年連続でかけていますので、疲労の蓄積による大きな故障やパフォーマンスの低下に直面してもおかしくありません。

地元メディアの中には、このようにベタンセスの不安定な状態が続けば、ヤンキースはオフにアロルディス・チャップマン、マーク・マランソン、ケンリー・ジャンセンらを獲得する方向に大きく傾くことになるだろうと予想するものもあります。

今季のポストシーズンの行方とともに、来季以降の展望も含めて気になるデリン・ベタンセスの残りシーズンのパフォーマンスです。

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