FA市場に残る5人のパワーヒッターの行く先は?MLB公式サイトがフィットする球団をピックアップ

2016-17シーズンのFA市場は新労使協定の協議が遅れ、ぜいたく税の基準がなかなか定まらなかったこともあり、鈍い動きが続きました。

労使協定の合意で、FA市場の動きも加速するかと思われましたが、クローザーのビッグ3は決まったものの、パワーヒッターが多く残っている状況です。

そのような状況でMLB公式サイトのMLB.comがFA市場に残る5人のパワーヒッターの移籍先としてフィットする球団を選んでいます。

MLB公式サイトのAndrew SimonがBest fits for 5 remaining free-agent hittersというタイトルの記事で、FA市場に残るパワーヒッターと移籍先の有力候補を選んでいます。

その5人と移籍先の候補は以下のとおりとなっています。

  • エドウィン・エンカーナシオン(1B/DH)
    • Best Fit:テキサス・レンジャーズ
    • Other fits: インディアンス、ブルージェイズ、アストロズ、カージナルス
  • マーク・トランボ(1B/DH/OF)
    • Best Fit:コロラド・ロッキーズ
    • Other fits: レンジャーズ、ブルージェイズ、オリオールズ
  • ホセ・バティスタ(DH/OF)
    • Best Fit:トロント・ブルージェイズ
    • Other fits: インディアンス、レイズ、ジャイアンツ
  • マイク・ナポリ(DH/1B)
    • Best Fit:クリーブランド・インディアンス
    • Other fits: レンジャーズ、オリオールズ
  • マット・ウィータース(C)
    • Best Fit:シカゴ・ホワイトソックス
    • Other fits: ブレーブス、エンゼルス

以上のような予想、分析をAndrew Simon氏はしています。続いて、それぞれの選手の現状をAndrew Simon氏の記事をベースに情報を加えて見ていきます。

レンジャーズは現時点でエドウィン・エンカーナシオンの獲得の可能性を否定していませんが、内部の選手に一塁を任せる方向性でジョーイ・ギャロ、ジュリクソン・プロファー、ライアン・ルアらが候補となっています。

ただ、同地区のライバルであるアストロズがジョシュ・レディック、カルロス・ベルトラン、ブライアン・マッキャンと強力なグレードアップをしているため、実績と信頼性の高いエンカーナシオンが必要ではないかとの見立てです。

問題となることが予想されるのが年俸が高額になり、契約が4年くらいになる可能性があることです。レンジャーズとしてはギャロやプロファーらにチャンスを多く与えたいこともあり、短い契約を好んでいるとされています。

また年俸総額もすでに1億6200万ドルに達していると見られていて、2016年開幕時の1億6124万ドルを越えている状態です。エンカーナシオンを獲得するとなると、年平均で1800万ドルから2000万ドルは必要になり、シーズン中の補強予算枠がほぼなくなってしまいます。

インディアンスはフィットするものの予算が小さいため厳しいものがあり、アストロズはすでに先発投手の方に補強がシフトしていますし、カージナルスはファーストにマット・カーペンターを配置転換するプランがあり、どうしても必要なわけではありません。

現時点で可能性があると考えられるのはブルージェイズ、レンジャーズ、カージナルスの3球団となるのではないかと予想されます。

マーク・トランボに関しては、ロッキーズがチャーリー・ブラックモンを先発投手補強のトレード交換要員としていると報じられているため、その空いたポジションにフィットすること。

さらにクアーズ・フィールドは極端に打者有利の本拠地で、トランボ自身も12試合で8本塁打を記録しています。そのトランボがノーラン・アレナンド、カルロス・ゴンザレス、トレバー・ストーリー、イアン・デズモンドらと共に打線の中核を担うと、驚異的な攻撃力となり大きな躍進が狙えるためです。

ただ、ロッキーズは先発投手とリリーフ投手の補強も必要としていますので、トランボにまわせる資金があるかどうかがポイントとなります。

可能性として高いと予想されるのがオリオールズですが、現時点では一旦出していた複数年契約のオファーを引っ込めたと報じられています。ただ、これは昨年のクリス・デービスのときにも行われたことで、同様に一旦オファーを取り下げて、再度提示した時に一気に合意しています。

クリス・デービス側が条件のつり上げを狙ったものの、オリオールズが提示を取り下げた後は、納得できる契約がない状態となり、再度オリオールズの提示した条件に飛びついています。

それと同様のことが起こるかもしれません。

ホセ・バティスタは36歳という年齢、2016年が故障がちで、なおかつ成績が悪かったこと、さらにクオリファイング・オファーを拒否したことによるドラフト指名権を失うこと、など多くの問題を抱えています。

考えられるのがドラフト指名権も問題がないブルージェイズへの出戻り、もしくは自宅近くに本拠地のトロピカーナ・フィールドがあるレイズなどです。

他球団との契約を選んだ場合には2016年のイアン・デズモンドと同様に単年のディスカウント契約をする必要に迫られるかもしれません。

イアン・デズモンドは1年1580万ドルのクオリファイング・オファーを拒否したものの、ドラフト指名権の喪失がネックと成り、希望した複数年契約とは程遠い1年800万ドルとなりました。

しかし、2016年に結果を残して5年7000万ドルの契約を手にしています。

ホセ・バティスタが価値を再度高めるのには、自宅近くのトロピカーナ・フィールドを本拠地とするレイズは悪くないと考えられ、レイズも関心を示していると報じられています。

マイク・ナポリは本塁打34、打点101というキャリアベストの数字を残し、クオリファイング・オファーも提示されていませんので、ドラフト指名権の問題はありません。

インディアンスにとってはエンカーナシオンよりも現実的な選択肢で、互いによく知っている関係でもありますので、最有力と考えられます。

後はファーストのポジションでミッチ・モアランドとプリンス・フィルダーを失ったレンジャーズ、マーク・トランボの代わりとなる長距離砲を探す可能性があるオリオールズがフィットすると思われます。

レンジャーズは短い契約ですむパワーヒッターの一塁手であれば欲しがる可能性がありますので、インディアンス、レンジャーズあたりが有力となりそうです。

マット・ウィータースは2016年の成績がイマイチだったこともあり、あまり良い契約は手にできない可能性が高い状況です。

捕手を補強ポイントとしていたナショナルズはトレードでデレク・ノリスをパドレスから獲得し、アストロズはトレードでブライアン・マッキャンをヤンキースから、ツインズはジェイソン・カストロ、レイズはウィルソン・ラモス、古巣のオリオールズはウェリントン・カスティーヨといったFA選手と契約しています。

他にもベテランの捕手としてクリス・アイアネッタ、ニック・ハンドリーらも市場に残っているいるため、マット・ウィータースの価格が上がりにくい状況です。

代理人のスコット・ボラス氏は高額契約を獲得することも多いのですが、良いオファーを待ちすぎた結果、タイミングを逃してしまい単年のディスカウント契約になってしまうこともないわけではありません。

現状では1年契約でFA市場での価値を再構築するというのが優先される可能性が高そうなのですが、その場合は出場機会が多いことが移籍先の選定で重要になります。

ホワイトソックスは現時点で正捕手候補がルール5ドラフトで獲得したオマー・ナルバエスとなっていますので、マット・ウィータースには多くチャンスがある環境とはなりそうです。

またエンゼルスも捕手の穴を埋めるためにブルワーズからマーティン・マルドナードを獲得するくらい選手層が薄く、ブレーブスはタイラー・フラワーズがいるもののブライアン・マッキャンの獲得に動いた経緯もありますので、両チームがマット・ウィータース獲得に動く可能性はありそうです。

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