ベン・ゾブリストはトレード市場で引く手あまたの争奪戦に!優勝候補の複数球団が獲得に動く

現在、トレード市場で注目が集まりつつあるのがタンパベイ・レイズのベン・ゾブリストです。

レイズがセカンドとショートを守れるアズドルバル・カブレラを獲得したことで、2015年シーズン終了後にFAとなるベン・ゾブリストがトレードに出されるのではないかとの見方が強くなっています。

そのベン・ゾブリストの獲得に、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ワシントン・ナショナルズ、ロサンゼルス・エンゼルス、シカゴ・カブスの4球団が強い関心をもって、獲得に動いているとボストン・グローブのニック・カファードが伝えています。

いずれも戦力が充実し、優勝を狙えるチームが獲得に動いている状況のベン・ゾブリストです。

スポンサーリンク

来季で34歳も攻守で高いレベルを維持するベン・ゾブリスト

スポンサーリンク
[googlead]

2015年シーズンで34歳となるベン・ゾブリストですが、高い出塁率を残すスイッチヒッターで、二桁の盗塁ができるスピードもあり、さらに高いレベルで内外野をカバーできるユーティリティプレーヤーで、2015年の年俸も750万ドルとリーズナブルなため、引く手あまたとなっています。

そのベン・ゾブリストの年度別成績と通算での打撃成績は以下の表のとおりとなっています。

Ben Zobrist Stats 2014

2014年は146試合で打率.272/本塁打10/打点52/出塁率.354/長打率.395/OPS.749という成績を残しています。

2014年の出塁率は.354と高い水準で、レギュラー定着後の2009年以降でも2010年の.346が一番低く、安定した数字を残し続けています。その一方で、長打率が低下しているのですが、それはMLB全体の傾向でもあります。

OPSは.749と一時期よりは落ちているものの、リーグ平均と球場の違いによる数字の偏りであるパークファクターを考慮したOPS+では、平均(100)を上回る116を記録していて、いまだ攻撃面でもメジャー平均より高い水準を維持しています。

それは守備面においても同様です。2014年にゾブリストは内野ではセカンドとショートを、外野では3つのポジションについています。それらの5つのポジションでのDSR(守備防御点)とUZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)のスタッツは以下のとおりとなっています。

  • セカンド:DSR +1/UZR +4.7
  • ショート:DSR 0/UZR +0.4
  • レフト:DSR +6/UZR +5.2
  • センター:DSR -1/UZR -0.1
  • ライト:DSR 0/UZR +4.3
【用語】

  • 守備防御点(DRS):同じポジションの平均的な野手と比較して、守備でどれだけ失点を防いだかを示す指標。
  • アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR):同一リーグの同じポジションの平均的な選手と比較して、守備でどれだけの失点を防いだかを示す指標。
  • DRSとUZRの評価基準:ゴールドグラブ級(+15)、優秀(+10)、平均以上(+5)、平均(0)、平均以下(-5)、悪い(-10)、非常に悪い(-15)

高い守備力が要求されるセンターではやや平均より劣る数字となっていますが、十分な数字ですし、外野の両翼は平均以上の水準を維持しています。

またセカンドとショートもメジャーの平均以上の水準をキープしています。

サードとファーストは2010年を最後に守っていませんが、セカンドとショートを高いレベルで守ることができていますので、必要があれば問題なく対応できると考えられます。

年齢こそ来季で34歳となりますが、走攻守ともに、いまだに高い水準でのスイッチヒッターで、かつユーティリティプレーヤーのため、「フィットしないチームがない」とまでメディアでは評価されています。

ベン・ゾブリストの獲得に興味を示す球団の現状

サンフランシスコ・ジャイアンツは、マイケル・モースが抜けたことで、レフトを守れる外野手を補強ポイントとしています。また、セカンドを守るジョー・パニック(打率.305/出塁率.343/長打率.356)にとって2015年がメジャー2年目となるため、不安がないわけではありません。またサードを守る予定のケーシー・マギーも2014年シーズン後半は成績が落ちました。ゾブリストはレフトを守りながら、これらの内野のバックアップとしても計算できるため、非常に魅力的な存在です。そしてジャイアンツのアシスタントGMであるボビー・エバンスが「ゾブリストに関心がある」と話したと、CBSスポーツなどが伝えています。

ワシントン・ナショナルズはMLBでもNo.1と評価されるほどアクティブロースター(25人枠)のバランスが良いのですが、セカンドは唯一と言っていいほどの泣き所です。アズドルバル・カブレラとの再契約も視野に入れていましたので、ベン・ゾブリストは補強ポイントと一致しています。

ロサンゼルス・エンゼルスは、セカンドを守っていたハウィー・ケンドリックをトレードでドジャースに放出したため、ロッキーズからジョシュ・ラットリッジから獲得しています。しかし、2014年シーズン終盤には4番を務めることもあったハウィー・ケンドリックの穴を埋めているとは言いがたい状況です。またレフトを守るジョシュ・ハミルトンは低迷が続いていて、2015年も同様であればシーズン中にトレードとなる可能性もあると考えられていますので、セカンドとレフトを守れるベン・ゾブリストは魅力的な選手です。

シカゴ・カブスは、長打力を高く評価されているハビアー・バエズがセカンドにいる上に、MLB全体でもトップ5の評価を受けるプロスペクトのアディソン・ラッセルもショートだけでなく、セカンドを守る準備をしていて、2015年には昇格してくる可能性があります。しかし、バエズは三振が多く、打率も低不安定で、ラッセルは昇格してもシーズン後半のため、当面はあてにすることができません。

そのため「2015年から優勝を狙っていく」と明言しているチームにとって、ベン・ゾブリストがいることは非常に心強いものがあります。またカブスは長打力のある若い野手が揃っているのですが、三振多く、出塁率が低いのが玉にキズで、メジャーレベルでのアジャストに苦労している面があります。そのチームの編成において、クラブハウスとグラウンドで若い選手の指南役・リーダーになれる選手を必要としています。

ベン・ゾブリストはポストシーズンやリーグ優勝の経験もあり、打撃面では打席での忍耐強さがあり、守備面では内外野で選手をリードすることができ、かつレイズでジョー・マドン監督の元でプレーしていましたので、選手と監督のパイプ役も期待できるなど、カブスが必要とする条件をほとんど満たしている選手です。

レイスがベン・ゾブリストを残して、レフトを守らせるという構想もあるのですが、トレード市場での価値が非常に高いことや、2015年にFAとなるという契約の状況からして、トレードに出す可能性のほうが高いと、多くのアメリカメディアが予想しています。

そしてレイズは最低でもトップクラス1人とミドルレベル1人のプロスペクトのパッケージを求めていると報じられています。

ベン・ゾブリストは、どのチームに移籍しても、大きなインパクトを与えると予想される選手のため、今後も注目していきたいと思います。