MLBのウェーバートレード(waiver trade)有力候補は?CBSスポーツの26選手をピックアップ

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2016年のメジャーリーグのウェーバー公示なしトレード期限(non-waiver trade deadline)は8月1日で、その時はすでに過ぎ去りました。

しかし、その後もウェーバ公示を経た後のトレード、ウェーバートレード(waiver trade)であれば選手の補強を行うことができます。

参考:MLBでは8月以降もウェーバー公示後にトレードが可能!メジャーリーグのトレードのルールについて

ポストシーズンに起用するためには8月31日までに25人枠に入れる必要があるため、8月末が事実上のもう一つのトレード期限となってきます。

その8月末までにトレードになる可能性がある26名の選手についてCBSスポーツがピックアップしています。

CBSスポーツのMiki Axisaが”The best options by position for MLB teams looking to improve via waiver trades”というタイトルの記事で、トレード候補となる26名をピックアップしています。

その26名とは以下のとおりとなっています。

捕手

  1. ブライアン・マッキャン(NYY)
    打率/出塁率/長打率:.236/.334/.424 本塁打:15 WAR:1.2
  2. デレク・ノリス(SD)
    打率/出塁率/長打率:.192/.255/.355 本塁打:12 WAR:0.9
  3. カルロス・ルイーズ(PHI)
    打率/出塁率/長打率:.255/.363/.358 本塁打:3 WAR:1.1
  4. カート・スズキ(MIN)
    打率/出塁率/長打率:.283/.319/.434 本塁打:6 WAR:0.9

2017年と2018年にそれぞれ1700万ドルの契約が残るブライアン・マッキャンはトレード期限前にヤンキースがブレーブスと交渉したものの成立しませんでした。現時点ではブレーブスしか関心を示していないとされています。

デレク・ノリスは今年は不調も昨年は.250/.305/.404で14本塁打であることに加えて、捕球技術で高い評価を得ています。 今年は年俸調停1年目で、最短では2018年シーズン終了後にFA。

カルロス・ルイーズは契約最終年でフィリーズでもバックアップの役割を果たしているベテラン、カート・スズキは2017年シーズンは485打席で自動更新されるオプション。

プラトーン要員の野手

  1. ココ・クリスプ(OAK・LF)
    対右投手 打率/出塁率/長打率:.246/.322/.451 WAR:0.1
  2. ジェフ・フランコーア(ATL・LF)
    対左投手 打率/出塁率/長打率:.281/.323/.439 WAR:0.4
  3. アダム・リンド(SEA・1B)
    対右投手 打率/出塁率/長打率:.224/.260/.439 WAR:-0.4
  4. ライアン・ラバーン(COL・LF)
    対左投手 打率/出塁率/長打率:.211/.337/.451 WAR:-0.4
  5. ダニー・バレンシア(OAK/3B)
    対左投手 打率/出塁率/長打率:.370/.440/.654 WAR:0.9

ココ・クリスプは現在もセンターを守ることができるなど起用が柔軟にできる。スイッチヒッターですが右打席が弱く、プラトーン要員に。

ジェフ・フランコーアは強肩であることに加えて、クラブハウスでの振る舞いも評価が高く、チームの雰囲気を高めることができる選手。

アダム・リンドは今年は不調も昨年は.277/.360/.460で、特に右投手に対して.291/.380/.503と良い成績。マリナーズはトレードでこのポジョションの3Aのプロスペクトを獲得しているので放出候補。

ライアン・ラバーンは打率は低いもののパワーはあり、四球を多く選ぶことができる。そして外野の2つのポジションを守れることに加えてファーストもこなせる。

ダニー・バレンシアはレギュラークラスに近い選手で、内野では三塁だけでなく一塁、外野も両翼を守ることが出来るのはメリット。ただ、守備能力は高くなく、特に三塁手守備は怪しい。

レギュラークラスの野手

  1. ユネル・エスコバー(LAA/3B)
    打率/出塁率/長打率:.322/.370/.411 本塁打:3 WAR:1.5
  2. カルロス・ゴンザレス(COL/RF)
    打率/出塁率/長打率:.321/.372/.556 本塁打:21 WAR:2.7

優勝争いから離脱したエンゼルスがユネル・エスコバーを残したのは驚きで、三塁だけでなく遊撃も守れ、今季は打撃も好調。来年は700万ドルのチームオプションとリーズナブルなため、ウェーバーにかけるとクレームをする球団が多くなることは確実で、上チームとのトレードを成立させにくく、見返りは小さくなる可能性も。トレードはシーズンオフまで待つ可能性も

カルロス・ゴンザレスはいまだに成績は素晴らしいが、問題はトレードに出すかどうかと、クアーズ・フィールド以外が本拠地になった場合にどうなるかだ。今季の年俸は1700万ドルで、来季は2000万ドルのためウェーバーをクリアする可能性が高い。

先発ローテーション投手

  1. ジェレミー・ヘリクソン(PHI)
    防御率3.70/8勝7敗/WAR:2.1
  2. イアン・ケネディ(KC)
    防御率4.23/6勝9敗/WAR:1.5
  3. アービン・サンタナ(MIN)
    防御率3.66/4勝9敗/WAR:2.0
  4. ジェームズ・シールズ(CHW)
    防御率4.92/5勝13敗/WAR:-0.2
  5. エディンソン・ボルケス(KC)
    防御率4.70/8勝9敗/WAR:0.7

ジェレミー・ヘリクソンは年俸700万ドルで、どのチームも先発投手が欲しいのでウェーバーをクリアするのは簡単ではない。フィリーズはシーズンオフにクオリファイング・オファーを出すつもりのようだが、良い考えかどうかは疑問。

6250万ドルの契約を抱えるイアン・ケネディをウェイド・デービスとセットで放出しようとしたが、デービスが故障してしまい頓挫。完全なバックエンドタイプの投手で、その立場での信頼性はあり、年俸からしてウェーバーをクリアする可能性は高いが欲しいチームがいるかは疑問。

多くのチームが関心を示したもののツインズはアービン・サンタナをトレードしなかった。来季からの2年2700万ドルプラス2019年の1400万ドルのオプションはリーズナブル。シーズンオフのFA市場が人材が乏しいので、その時のほうが価値が高くなる可能性大。ウェーバーにかけると確実にクレームされるだろう。

ジェームズ・シールズは移籍直後はひどかったが、最近の52イニングでは防御率2.94。残る契約4400万ドルの内、パドレスが2200万ドルを負担するが、それでもウェーバーはクリアするだろう。

エディンソン・ボルケスは来季は双方合意で更新されるオプションが残るが、これは破棄されるのがほぼ確実。そのままFAとなる可能性が高いため、ロイヤルズはトレードを試みるだろう。年俸は950万ドル。

ブルペン

  1. デビッド・ヘルナンデス(PHI)
    防御率4.28/奪三振率10.6/WAR:0.4
  2. ダニエル・ハドソン(ARI)
    防御率7.22/奪三振率7.9/WAR:-1.6
  3. ジム・ジョンソン(ATL)
    防御率3.99/奪三振率8.0/WAR:0.2
  4. ブランドン・キンツラー(MIN)
    防御率2.08/奪三振率5.7/WAR:1.1
  5. ブーン・ローガン(COL)
    防御率3.19/奪三振率9.9/WAR:0.8
  6. ライアン・マドソン(OAK)
    防御率3.89/奪三振率7.4/WAR:0.7
  7. デビッド・ロバートソン(CHW)
    防御率4.15/奪三振率10.6 WAR:0.4
  8. カルロス・トーレス(MIL)
    防御率2.72/奪三振率8.8 WAR:1.3

デビッド・ヘルナンデスはミドルリリーバーの補強候補、ダニエル・ハドソンは6月22日までは防御率2.00を切るなど好調で、今季終了後にFA。

ジム・ジョンソンは今季は復調の兆しがあり、クローザーとしての経験と実績も豊富で、しかも年俸は250万ドルと安い。

ブランドン・キンツラーはレッドソックスにトレードしたフェルナンド・エイバットと同様にマイナー契約から活躍、現時点ではツインズのクローザーを務めている。

ブーン・ローガンはトレード期限前にも名前が上がっていたが、ロッキーズはワイルドカードが狙えると考え放出しなかった。今季終了後にFAで対左打者に.139/.195/.222と強い。ロッキーズがポストシーズンを諦めれば、ウェーバーでクレームされるのが濃厚。

ライアン・マドソンは来季からの2年1530万ドルが残っていて、ウェーバーをクリアする可能性が高い。問題は2012年から2014年は全く投げることができなかった健康面。

デビッド・ロバートソンは今季は不調で、さらに来季から2年2500万ドルが残るので、ウェーバーを通過する可能性が高い。

カルロス・トーレスはロングマンとして貴重な存在で、多くのチームが関心を持つだろう

It’s Complicated(複雑な立場にいる)

  1. ジョン・ジェイ(SD/CF)
    打率/出塁率/長打率:.296/.345/.407 本塁打:2 WAR:1.3

  2. ヤシエル・プイグ(LAD/RF)
    打率/出塁率/長打率:.260/.320/.386 本塁打:7 WAR:0.8

    ジョン・ジェイは死球で骨折し6月中旬以降プレーしていない状態で、さらにスイングをするのに2-3週かかる。今季終了後にFAで、獲得するチームは685万ドルの残る部分だけを負担すれば良いし、外野の3つのポジションを守れるのは魅力。復帰すればシーズン終盤のアップグレードとしてポストシーズンを争うチームが興味を持つことが濃厚。

    ヤシエル・プイグは2013年のデビュー以降、年々攻撃面の成績が落ちていて、さらに昨年からはふくらはぎに問題を抱えている。そしてドジャース組織内での評価がかなり低くなっている。3Aに降格となったのもクラブハウスでの振る舞いが理由の一つ。25歳を若く、持っていポテンシャルは素晴らしいが、問題は来季から2年1750万ドルを全額負担するチームがいるかどうか。

    以上のような26名がピックアップされています。

    年俸が高い選手をクレームした場合に、元所属チームがそのままにした場合には、クレームしたチームはその選手の高額年俸を引き継ぐことになります。

    そのため高額年俸の選手はウェーバーをクリアする可能性が高く、その後は、全球団にトレードできる状態となり、一気にトレードの交渉相手が増えることになります。

    上の26名のうちウェーバーをクリアする可能性が高いのは、それなりの金額の契約が残っているブライアン・マッキャン、カルロス・ゴンザレス、アービン・サンタナ、イアン・ケネディ、ジェームズ・シールズ、デビッド・ロバートソンなどです。

    駆け込みで戦力補強を狙うチームにとってリスクはあるものの、最後のひと押しとなる期待ができる選手も含まれています。

    まだ売り手にも買い手にもなる可能性があるマリナーズ、パイレーツ、ロッキーズのようなチームも残っていますが、トレード期限前に大きく動かなかったロイヤルズ、ホワイトソックスは売り手になる可能性が高くなりつつあります。

    8月のウェーバートレード市場はより水面下の動きが多くなりますが、どのようなトレードが成立するか注目されます。

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