アスレチックスは、シーズン中に再建モードへの移行を宣言し、ブルペンの軸であったショーン・ドゥーリトル、ライアン・マドソンの放出に踏み切りました。
その結果、ブルペンはかなり手薄になったため、シーズンオフの補強ポイントとなっていました。すでにトレードでリオン・ヒーリーを放出し、エミリオ・パガンを獲得していましたが、今度はFA市場で動きました。
アスレチックスがエンゼルスからFAとなったヤスメイロ・ペティットの獲得に成功したようです。The Athletic/FOX Sportsのケン・ローゼンタール氏が以下のように伝えています。
Free-agent RHP Yusmeiro Petit in agreement with #Athletics on two-year, $10M deal with club option, according to his agent, Rafael Godoy. Pending physical.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2017年11月30日
ヤスメイロ・ペティットは2年1000万ドルに加えて3年目はアスレチックスに選択権がある契約で合意に達し、メディカルチェック後に正式に成立となることを代理人のラファエル・ゴディ氏が明かしています。
代理人が話していますので、基本的には契約が合意に達していることで間違いない状態です。
ヤスメイロ・ペティットはサンフランシスコ・ジャイアンツのスポット先発・ロングリリーフの役割でワールドシリーズ制覇に貢献しました。
2015年シーズン終了後にFAとなった後は、ワシントン・ナショナルズと1年250万ドルに加えて2年目がチームに選択権があるオプションで契約しましたが、36試合62イニングで防御率4.50に終わり、2017年のオプションは行使されませんでした。
1年でFAとなったペティットはエンゼルスと1年225万ドルで契約し、ここで選手としての市場価値を高めました。
2017年は60試合91回1/3で防御率2.76、WHIP0.95、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)10.0、与四球率(9イニングあたりの与四球数)1.8と素晴らしい成績を残しました。これまで2016年の250万ドルが自身の最高年俸だったのですが、それを大きく上回る2年契約を手にしたことになります。
アスレチックスのプルペンでも重要な役割を期待されることになるのですが、同時にシーズン途中のトレード交渉のカードとして使われることが予想されます。
2018年シーズン前半にヤスメイロ・ペティットが結果を残してくれれば、1年半の契約が残る選手として、半年だけのレンタル選手よりも高く売ることができます。
契約の配分を見ても、トレードを想定していることがうかがえます。
Petit actually threw 87 1/3 innings of relief for #Angels. Also made one start on July 29, allowing #BlueJays one run (none earned). Breakdown of deal: $3.5M/$5.5M with $1M buyout on $5.5M club option. https://t.co/phSsWaE3mZ
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2017年11月30日
2018年が350万ドル、2019年が550万ドル、2020年が550万ドルのオプションで、アスレチックスが破棄する場合には100万ドルのバイアウトを受け取ることになります。2018年シーズン中にトレードできれば、200万ドル程度の負担となりますので、前半戦に活躍してくれることはアスレチックスにとって非常に大きな意味があります。