アスレチックスは急浮上でトレード期限前は買い手にシフト!?先発投手がメインのターゲットか

オークランド・アスレチックスは地区2連覇を含む3年連続ポストシーズン進出の後、3年連続で地区最下位に沈むことになりました。

そのチームの現状を受けて、ビリー・ビーン副社長も「再建」へ舵を切ることを2017年シーズン中に明言するに至りました。しかし、その時に想定されていたスケジュールよりも再建のスピードは早まることになりそうです。

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ワイルドカードまで3ゲーム差でオールスターブレイクに

アスレチックスは過去1ヶ月にメジャーベストとなる21勝6敗、直近19試合で15勝するという快進撃で、ワイルドカード2枠目を占めているシアトル・マリナーズに3ゲーム差に迫ってオールスターブレイクを迎えることになりました。

シーズン開幕前は再建のステップを進めていく1年になると見られていましたが、大きく情勢は変わり4年ぶりのポストシーズンが現実的な目標となっています。

サンフランシスコ・クロニクルのスーザン・スラッサー氏は以下のように伝えています。

Entering the season, expectations were modest. Breaking even seemed a good goal with a young team, especially after three consecutive last-place finishes in the AL West. Now, though, with the A’s — let’s not say overachieving — thriving, the front office is in an unusual position. For the first time in four years, Oakland has reason to add pieces, rather than move popular players.

「シーズン開幕を迎えたときのチームへの期待は「控えめ」なものでした。しかし、チームが実力以上の成績ではなく繁栄していると言うべき今、フロントオフィスは他とは異なるポジションにいる。この4年間で初めてアスレチックスは人気のある選手を放出するのではなく、補強する必要性があるからだ。」というような内容が書かれています。

ビリー・ビーン副社長はサンフランシスコ・クロニクルの最近のインタビューで以下のように話していて、チームの状況に応じて必要な補強に動くことを否定していません。

“When you’re in it, you’ve got to do everything you can to have a shot. If we feel like we’re in it, we’d always like to add,” A’s vice president of baseball operations Billy Beane told The Chronicle in a recent interview. “Frankly, right now, we’re trending high, we have good momentum and as a front office, we feel as if we should be responsive to the way the team is playing.

「ポストシーズン争いに絡んでいる時には、実現する可能性を高めるために、できるすべての事をやる必要がある。私たちが可能性があると感じる時には、常に補強を行うことになる。」「率直に言って、今、私たちは良い方向に向かって、良い勢いがある。フロントオフィスとしてチームの状況に応じる姿勢が必要だと感じている」

“It’s not where you are as a team, it’s where you’re headed, and that’s how we’re going to prepare.”

「私たちのチームの現在位置ではなく、チームがどこに向かっているかの問題で、それが私たちが準備していく方向性を決めることになる」

ビリー・ビーン副社長は「再建によって長期間待つことは、私にはできない」と長期再建への移行を頑なに拒否し続けていました。
「競争心」「闘争心」の強い人物で、優勝をはじめから諦めることはできないという姿勢を貫いていたのですが、チームの予算の制約、年俸総額の現状、メジャーリーグのロースター、ファームシステムなどを総合的に判断した結果、優勝を継続的に争うチームを作るために「再建」を受け入れています。

それでも「再建」はビリー・ビーン副社長が望むシナリオではなく、優勝、ポストシーズンの可能性があるならば、いつでも勝負をする方向に舵を切りたい気持ちを持っていることは間違いあありません。

では、夏のトレード市場での補強ポイントはどこになるのか?が焦点となるのですが、スーザン・スラッサー氏はいくつかの方向性を予想しています。

  • 故障者が続出しショーン・マネイアしか開幕時に想定した投手が残っていない先発ローテのテコ入れ。ツインズのジェイク・オドリッジ、ランス・リンなどが候補になる可能性。ジェイコブ・デグロムのようなエースタイプの投手は可能性が低い。ただ、先発投手の補強にはオーナーサイドに、資金を出すことにゴーサインを出してもらう必要があり、そこがネックに。
  • 予算などにより先発投手の補強が難しければ、安定したリリーフ投手を数名加える可能性がある。アスレチックスは先発投手に3回から4回を投げてもらい、後は継投で乗り切るスタイルで勝っていて、それをより強化する補強を選択する可能性が。
  • ブルペンに関しては、アスレチックスのマイナーの層が厚いため、内部からの昇格で補うことも可能。J.B.ウェンデルケン、ジェレミー・ブライヒなどメジャー昇格したばかりの投手や、次の昇格候補となるボビー・ワルなどもいる。

チームの再建という方向性を損なうことなく今年のポストシーズン進出、ワールドシリーズ制覇の可能性を高める補強を模索することが予想されます。

先発ローテの補強が一番望ましい状態ではあるのですが、ポール・ブラックバーンとダニエル・ゴセットが8月上旬、アンドリュー・トリッグスが8月中旬には戦列に復帰する見込みで、頭数は多くなるため、それらの選手の見極めも重要になります。

ジョン・レスター、ジェフ・サマージャ、ジェイソン・ハメルらを獲得した2014年のような大きな動きになる可能性は低いとは予想されます。それでも、久々にビリー・ビーン副社長が「買い手」として動く可能性が高まったことは、トレード市場の動きに刺激を与えることになりそうです。

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