アスレチックスがベン・ゾブリストとユネル・エスコバーを獲得!ジョン・ジェイソとプロスペクト2人が交換要員に

Oakland Athletics Top Catch

ロースターの構成からも、トレードでの動きによる補強が確実にあると見られていたオークランド・アスレチックスでしたが、ビリー・ビーンGMが年が明けて10日余りで、再びブロックバスタートレードを成立させました。

アスレチックスはジョン・ジェイとチーム内のNo.1プロスペクトであるダニエル・ロバートソン(SS)とブーグ・パウエル(OF)を交換要員として、タンパベイ・レイズからベン・ゾブリストとユネル・エスコバーの2人を獲得したことを発表しています。

ジョシュ・ドナルドソン、ブランドン・モス、ジェフ・サマージャ、デレク・ノリスに続いて、主力の1人であったジョン・ジェイソを放出することになりましたが、懸案事項だったショートとセカンドに、ゾブリストとエスコバーで補強することができました。

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ベン・ゾブリストとユネル・エスコバーの獲得で大きな補強ポイントを埋めることに

獲得したベン・ゾブリストの2014年の成績は、打撃では打率.272/本塁打10/打点52/出塁率.354/長打率.395という数字で、守備では外野の3つのポジションとショートとセカンドを守り、DRSとUZRなどの指標で、いずれもメジャーの平均もしくは、それ以上の数字を残しています。

さらに必要であればサードとファーストも守れるスーパーユーティリティプレーヤーで、かつスイッチヒッターという、ビリー・ビーンGMとボブ・メルビン監督好みのベン・ゾブリストです。

ユネル・エスコバーの2014年は137試合476打数で打率.258/本塁打7/打点39/出塁率.324/長打率.340という成績です。ただ、守備に関しては2013年はDRSが+4、UZRが+10.7と良いのですが、2014年はDRSが-24、UZRが-17.0とメジャーの平均を大きく下回る数字になっています。

キャリア全体では守備のスタッツは悪くないのですが、31歳となったシーズンにやや衰えが出た可能性はありそうです。

ただ、ショートにはマーカス・セイメンとエリック・ソガートしかオプションがなかったことを考えれば、厚みを増すことができたことは間違いありません。

【用語】

  • 守備防御点(DRS):同じポジションの平均的な野手と比較して、守備でどれだけ失点を防いだかを示す指標。
  • アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR):同一リーグの同じポジションの平均的な選手と比較して、守備でどれだけの失点を防いだかを示す指標。
  • DRSとUZRの評価基準:ゴールドグラブ級(+15)、優秀(+10)、平均以上(+5)、平均(0)、平均以下(-5)、悪い(-10)、非常に悪い(-15)

アスレチックスはFAによりショートのジェド・ラウリーとセカンドは、アルベルト・カヤスポがFAで流出しました。ミドルインフィルダーとしてソガートがいるものの打撃に難があり、やや物足りないところがあります。

そのミドルインフィルダーの不安を解消するために、ホワイトソックスにジェフ・サマージャに放出し、ショートを守れるマーカス・セミエンを獲得しました。

ただ、このマーカス・セミエンは将来性があるものの、メジャーでの出場経験は2年間85試合にとどまり、成績も打率.240/出塁率.293/長打率.380と、こちらもまだまだ力不足の感は否めませんでした。

しかし、今回のトレードでショートを守れるユネル・エスコバーとベン・ゾブリストの2人を獲得することで、事なきを得ることになりました。

またゾブリストは基本的にセカンドで起用されることが予想されているものの、ジョシュ・ドナルドソンが抜けたサードもカバーできます。さらに、ジョン・ジェイソが抜けたことでスティーブン・ボートの捕手としての出場が増えることになると予想されるのですが、そのことにより手薄になる外野の両翼の守備もカバーできるため、アスレチックスにとっては大きなプラスとなりました。

アスレチックスはBaseball Americaによる2014年のプロスペクトランキングでチーム内トップ10とされていた選手のうち、アディソン・ラッセル(#1)、ビリー・マッキニー(#2)、マイケル・チョイス(#3)、 マイケル・イノア(#5)、ダニエル・ロバートソン(#10)の5人を、この半年余りで放出したことになります。

プロスペクト重視の傾向が強まっているメジャーリーグですが、その逆を行く動きで、次々とブロックバスタートレードを成立させ続けているビリー・ビーンGMです。

現時点で予想される野手のアクティブロースターの構成と今後の動向について

現状で想定されるアスレチックスの野手13名の陣容は以下のようになります。

【レギュラー】
捕手:スティーブン・ボート
一塁:アイク・デービス
二塁:ベン・ゾブリスト
三塁:ユネル・エスコバー
遊撃:ブレット・ロウリー
左翼:サム・ファルド
中堅:ココ・クリスプ
右翼:ジョシュ・レディック
指名:ビリー・バトラー
【控え】
遊撃/三塁:マーカス・セイメン
遊撃/二塁:エリック・ソガート
外野:クレイグ・ジェントリー
捕手:ジョシュ・フェグリー

補強するとすれば、外野の両翼を守るサム・ファルドとジョシュ・レディックが左打ちで、バックアップするスティーブン・ボートも左打ちです。

ベン・ゾブリストはいるものの、セカンドでの起用が多くなることを考えれば、それらの選手とプラトーンを組める右打ちの外野手がクレイグ・ジェントリーだけとなります。

この右打ちの外野手などは、今後の補強ポイントとなっているくる可能性はありそうです。

アスレチックスは、先発ローテ候補の投手が余っている状態です。

ソニー・グレイ(防御率3.08/WHIP1.19)、スコット・カズミアー(防御率3.55/WHIP1.16)、ドリュー・ポメランツ(防御率2.58/WHIP1.13)、ジェシー・チャベス(防御率3.44/WHIP1.30)、ジェシー・ハーン(防御率2.96/WHIP1.13)とすでに5人揃っているのですが、トミー・ジョン手術を受けたジャロッド・パーカーとA.J.グリフィンが6月から7月頃には復帰してきます。*カッコ内は先発投手としての成績

さらにはトレードで獲得したクリス・バシット(6試合29.2回:防御率3.94/1-1/WHIP1.58)、メジャーではリリーフ登板をしていますが、マイナーでは先発として経験を積んできたショーン・ノリン(防御率9.00/WHIP1.00)、ケンドール・グレーブマン(防御率3.86/WHIP0.86)らも控えていて、層の厚さではMLB屈指となっています。

ベイエリアニュースグループでアスレチックスのビートライターを務めるジョン・ヒッキーによると、ビリー・ビーンGMはさらなる補強の枠として500万ドル超の予算を持っていると伝えていますので、余剰がある先発投手をつかって、さらに補強を行っても驚きはありません。

まだまだ、目を離せないアスレチックスの動向です。