デレク・ジーターらが率いるオーナーグループは買収にあたり、投資家たちに年俸総額の削減を約束し、赤字が出ないレベルとなる8000万ドルから9000万ドルに圧縮することを目指しています。
ジャンカルロ・スタントンとディー・ゴードンのトレードを成立させたことにより、削減することに成功はしているのですが、まだまだ不十分な状態です。そのためまだまだファイヤセールは続くことが確実です。
次なるトレード放出の最有力候補はマーセル・オズナか
MLB公式サイトのジョー・フリサロ氏が以下のように伝えています。
The market for @Marlins Marcell Ozuna is starting to build. I'm hearing 6-8 clubs have some level of interest in the All-Star outfielder. The #Nationals #STLCards and #SFGiants are among teams interested.
— Joe Frisaro (@JoeFrisaro) 2017年12月11日
マーセル・オズナのトレードに関する動きが具体化しているようで、6球団から8球団が関心を示し、その中にはナショナルズ、カージナルス、ジャイアンツが含まれていることが伝えられています。
カージナルス、ジャイアンツは中軸を打てる打者を補強ポイントとして、ジャンカルロ・スタントンの獲得にも積極的に動きました。
両チームともに、スタントンのトレードの際にマーリンズとの交渉を重ねているため、交換要員の話し合いがスムーズに進む土台もできあがっています。
意外だったのはナショナルズの名前が言及されていることです。ブライス・ハーパー、マイケル・テイラー、アダム・イートンと揃っていて、控えにもブライアン・グッドウィンと悪くない選手もいます。
ただ、2018年はブライス・ハーパーがFAとなる前の最後の年となります。ワールドシリーズ制覇に向けて徹底的に勝負をかけるために、獲得に動いている可能性があります。またハーパーが流出しても、マーセル・オズナがいれば2019年の戦力ダウンを軽減できる期待もできます。
しかし、カージナルスやジャイアンツよりも必要度が高いとは言えないため、マーリンズが求めるような交換要員を提示するかは微妙なところです。
さらなる年俸削減のためのトレードが必要なマーリンズ
ジャンカルロ・スタントンのトレードでとりあえずは2500万ドルの来年の年俸負担分を減らすことができました。しかし、以下のような契約が残っています。
- マーティン・プラド:1350万ドル
- エディンソン・ボルケス:1300万ドル
- スターリン・カストロ:1085万ドル
- チェン・ウェイン:1000万ドル
- ブラッド・ジーグラー:900万ドル
- 田澤純一:700万ドル
- クリスチャン・イエリッチ:700万ドル
さらに年俸調停権を有する選手の中でも年俸調停2年目のマーセル・オズナが1000万ドルから1100万ドル程度に上昇する見込みとなるなど、再建にかじをきったマーリンズにとって負担の大きい契約が残っています。
すでにスタントンとゴードンを放出したのですが、来季の年俸総額は1億1000万ドルに達する見込みとなっています。そのため目標である金額に到達するために2000万ドルから3000万ドルをさらに削減する必要があります。
クリスチャン・イエリッチは2021年まで契約が残っているため、マーリンズの再建のコアとして残すことも選択肢として考えられます。しかし、マーセル・オズナは2019年シーズン終了後にFAとなるため、残り2シーズンだけで、再建スケジュールにはかみ合いません。
マーセル・オズナの2017年は打率.312/出塁率.376/長打率.548/OPS.924、37本塁打、124打点というキャリアベストのシーズンで、最高の売り時です。見返りとして獲得できるプロスペクトの質も高くなることが確実なため、大型トレードに発展していくことが予想されます。