好調のヒューストン・アストロズがさらなる戦力補強を模索中!その補強ポイントとは?

Houston Astros Top Catch

テキサス・レンジャーズに敗れて連勝は10で止まったものの、26試合を終えた時点で18勝8敗と10試合勝ち越し、さらに地区2位のエンゼルスとマリナーズに7ゲームの大差をつけて首位を快走しています。

シーズンオフの補強でチーム全体のバランスが良くはなっていたのですが、予想を遥かに上回る好調さで、ベースボールプロスペクタスとファングラフスによるプレーオフ進出の確率予想の数字も上昇しています。

ただ、メジャーリーグでは連勝と連敗が長期にわたることが多く、昨シーズンはオークランド・アスレチックスとミルウォーキー・ブルワーズがシーズン序盤に独走したものの、いずれも逆転を許すなど、まだまだ先が読めない部分が多く残されています。

アストロズは元々、2015年シーズン終了後から2016シーズン前における補強でチーム編成の仕上げに入ると思われていたのですが、予想よりも早くチームが良い状態になっていることになります。

そこで気になるのがポストシーズンを狙うためにシーズン中にさらなる補強に進むのか、それとも当初のプラン通りにシーズン中には動かないのか、という選択なのですが、アストロズはどうやら前者の方を選ぶ方に傾きつつあるようです。

スポンサーリンク

ジェフ・ルーノウGMはシーズン中の補強に積極的な姿勢

ヒューストン・クロニクルのEvan Drellichによると、ゼネラルマネジャーのジェフ・ルーノウが以下のように語ったとのことです。

“I think the pressure’s on more now than it was at the beginning of the season, because we want to accomplish what the fans now feel we’re capable of accomplishing.”

管理人訳『シーズン当初よりもプレッシャーはより大きくなっている、というのもファンが成し遂げることができると感じていることを、私たちは達成したいからだ。』

“(The early success) makes it more likely that we’re going to be making moves to have an immediate payback and potentially even moves that come at a cost long term,” Luhnow said. “The more we feel like we’ve got a chance to be relevant all summer and potentially be relevant in
October, the more we can be focused on what we can do to bolster this team.”

管理人訳『早い段階での成功が、私たちを目の前に近づく投資の対価を得るために、補強に動く可能性を高くし、長期的に費用が必要なものにするかもしれない。』とルーノウは述べた。『ひと夏じゅうポストシーズン争いに絡み、10月(プレーオフ)に進む可能性があると私たちが感じるようになればなるほど、このチームをより強くするためにできることに、より集中することになる』

“Really, the only area that’s obvious is in the rotation. We probably will explore rotation adds that makes sense for our team, ’cause we’ve had a lot of rotating doors so far in the fifth spot.”

管理人訳『実際のところ、明らかに補強が必要な唯一の部分は先発ローテーションだ。チームにとって意味をなす先発ローテーションの補強を模索することになるかもしれない。というのも、私たちは先発ローテの5番手に空いている枠があるからだ。』

というようにジェフ・ルーノウGMは、補強ポイントとして先発ローテーションを挙げています。

アストロズは26試合を終えた時点で、打線に関しては本塁打40本は両リーグトップとなるなど、チーム得点126が両リーグ5位で1試合平均4.8点となっています。そして投手陣は、チーム防御率3.08とクオリティスタート数16回が両リーグ4位となっています。

この高いレベルでの投打のバランスの良さが、シーズン序盤での好調につながっているアストロズです。

先発投手陣の強化が一番優先順位の高い課題となっているアストロズ

気になるのが、この状態が継続できるのか?というところになるのですが、アストロズにとって心強いのは打線が特定の1人に依存するかたちでの得点ではないことです。

打線はホセ・アルトゥーべの19打点を筆頭に、二桁(10点以上)に到達している選手が7人いて、本塁打もルイス・バルブエナとエバン・ガディスが6本、コルビー・ラスマスが5本、ジョージ・スプリンガーとジェド・ラウリーが4本というように、特定の選手に集中していません。

好調な投手陣は、先発投手に関しては昨シーズンも比較的安定していた一方で、リリーフ陣が不安定だったのですが、シーズンオフの補強がうまく機能しています。

FAで獲得したルーク・グレーガーソンが防御率2.77・6セーブ、ダイヤモンドバックスがウェーバーにかけたのをクレームして獲得したウィル・ハリスが10試合13イニングで防御率0.00と活躍しています。

そして昨シーズンから残るチャド・クオルズ(防御率3.48)、トニー・シップ(防御率0.73)らも活躍していることもあり、リリーフ陣の防御率は2.21と素晴らしい数字を残しています。

先発投手陣に関しては防御率3.52が両リーグ9位、クオリティスタート16回が両リーグ4位と悪くないのですが、5番手を固めることができていないことが穴となっています。

26試合を終えた時点での先発したアストロズの投手の成績は以下のとおりとなっています。

Houston Astros Starters Stats 150504_1

ダラス・カイケルは6試合すべてがクオリティスタートで、45.0イニングで防御率0.80と素晴らしい成績を残し、コリン・マクヒューの5試合31.2回で防御率3.41とまずまずの数字を残しています。

本来はエース格として期待されるスコット・フェルドマンがやや不安定なこともあり、3番手以降に層の薄さを感じさせます。ブラッド・ピーコックとブルット・オバーホルツァーの2人が故障者リストに入っていることもあり、5番手に関しては取っ替え引っ替えという状態です。

そのため補強すべきポイントがあるとすれば、先発投手ということになります。

ヒューストン・アストロズは大物投手を獲得できるような状況なのか?

アストロズが補強に動く場合に、気になるのはフロントスタータークラスの投手を獲得するのか、それとも4-5番手クラスの投手を補強するのか?というところです。

一番インパクトがあるのはコール・ハメルズのような投手を獲得して軸に据えて、ダラス・カイケル、コリン・マクヒュー、スコット・フェルドマンらでまわりを固めるような布陣にすることです。

そのようなビックネームを獲得すれば、ポストシーズンに進出できるだけでなく、さらにポストシーズンを勝ち進む期待もできるようになるのですが、そのようなトレードの成立には選手と金銭面での出血が必要になります。

アストロズはプロスペクトの層が豊富なため、トレードの交換要員は準備できるのですが、問題となるのは金銭面です。

2015年シーズン開幕ロースターの年俸総額は7091万100ドルでMLB全体で29番目という小規模な金額です。しかし、それでも昨シーズンより2636万ドル余り増加していて、現在の筆頭オーナーであるジム・クレインの下では最高額に到達しています。

そのような懸念に対しても、ルーノウGMは「われわれは補強に動くことができる状態だ」と述べて、すでにプレーオフに進出するだけでなく、プレーオフでより良い結果を手にする可能性を最大限に高めるための補強のシナリオについてジム・クレイン筆頭オーナーとすでに話し合っていると付け加えています。

ルーノウGMは、現在のような良い状態が続かないこと、まだ1ヶ月しか経っていないこと、そして急激に調子が落ちる可能性もあることも認識しているものの、チャンスを逃さないようにするためのプランを考えるのに早過ぎることはないと述べています。

故障から復帰してくる投手もいるため、今すぐに動くことに対しては否定的ではありますが、夏にさしかかる時期での補強には積極的なスタンスであることを隠していません。

同地区のライバルであるエンゼルスは打線の低パフォーマンスが続き、アスレチックスとマリナーズは打線は予想されたよりも機能しているものの、期待されていた投手陣が力を発揮できていません。そしてレンジャーズは投手陣に故障者が続出し、打線は主な故障者がいないものの低調です。

アストロズにとっては他チームの状況が芳しくないことも追い風となっていますので、チャンスが巡ってきている状態ではあります。5月と6月を終えた時点でも、アストロズが首位に立ち続けているか、少なくとも首位に接近している上体であれば、それなりの補強に動く可能性があります。

アストロズは前オーナー時代には2009年に1億ドルに到達したことがありますし、テレビの放映権料も以前のコムキャストヒューストンよりも、現在のルートスポーツのほうが良心的で、経済的にも余裕があるとされています。

トレード期限前には、今シーズン終了後にFAとなるエースクラスの投手がトレード市場に多く出てくる可能性があるため、うまくトレードを成立させれば、急激な戦力アップにつなげることができます。

台風の目になりつつあるヒューストン・アストロズの動向も、トレード期限前までに注目される1つのポイントとなりそうです。