アストロズがルイス・バルブエナとカブスから獲得!デクスター・ファウラーが交換要員に

Houston Astros Top Catch

2015年に向けて着実に戦力を整えつつあったアストロズがさらなる補強に動きました。

デクスター・ファウラー外野手を交換要員として、カブスからレフト、サード、ショート、セカンドを守れるルイス・バルブエナとダン・ストレイリーを獲得しました。

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ファウラーの放出で期待される若い選手に枠をあけたアストロズ

アストロズはセンターとしてデクスター・ファウラーを起用していましたが、2015年シーズン終了後にFAとなることや、年俸調停で900万ドルを超える年俸になることが予想されていたため、このオフが売りどきとなっていました。

またエバン・ガティスの獲得により、センターを守れる守備力があるロビー・グロスマンとジェイク・マリスニックがポジションを失っていましたので、それらの選手を起用する枠をつくりたい意向もアストロズにはあったため、トレードを模索する動きが続いていました。

トレードの結果、レギュラーのセンターを失ったものの、アストロズには大きなダメージにならない可能性が大です。

ファウラーはセンターを守ってはいたものの、守備力に関してはDSR(守備防御点)が-20、UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)が-21.8と、いずれもひどい数字となっていました。

【用語】

  • 守備防御点(DRS):同じポジションの平均的な野手と比較して、守備でどれだけ失点を防いだかを示す指標。
  • アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR):同一リーグの同じポジションの平均的な選手と比較して、守備でどれだけの失点を防いだかを示す指標。
  • DRSとUZRの評価基準:ゴールドグラブ級(+15)、優秀(+10)、平均以上(+5)、平均(0)、平均以下(-5)、悪い(-10)、非常に悪い(-15)

『非常に悪い』というカテゴリーに属していたデクスター・ファウラーのため、現在センターを守ると予想されているジェイク・マリスニックによって、守備面でのアップグレードが期待できます。

ジェイク・マリスニックは出場こそ51試合426イニングと多くありませんが、DSR(守備防御点)は+12、UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)は+7.8と優秀なレベルにあります。

レフトにはトレードで獲得したエバン・ガティスが入ることが確実で、ミニッツメイド・パークのレフトは狭いもののガティス守備には不安があるため、ジェイク・マリスニックがセンターでカバーすることは大きなプラスになると考えられます。

またロビー・グロスマンもDRSは+3、UZRが+3.4となっていますので、マリスニックほどではありませんが、ファウラーよりは期待できる数字を残しています。

アストロズは年俸総額に大きな余裕があるチームではありませんので、若い選手の育成は欠かすことができないため、25歳で5年間チームがコントロールできるロビー・グロスマンと23歳で6年間コントロールできるジェイク・マリスニックを起用して、育てることは重要です。

さらには2014年にメジャーデビューしたチームNo.3プロスペクトのドミンゴ・サンタナも期待されていますし、3Aと2Aで打率.282/本塁打24/打点94/出塁率.352/長打率.481/OPS.834という成績を残したプレストン・タッカー(Preston Tucker)も2014年には昇格できる可能性があるため、ファウラーの放出はアストロズにとって合理的な動きと言えます。

ルイス・バルブエナの獲得で三塁のグレードアップし、ロースターの構成にも柔軟性が

今回のトレードで獲得したのはダン・ストレイリーとルイス・バルブエナです。

ダン・ストレイリーは2013年にはアスレチックスで27試合に先発し、防御率3.96/10勝8敗/WHIP1.24という成績を残し、2014年も7試合に先発しましたが結果を残せずカブスにトレードされました。

その後も復調していませんので、戦力として計算するには心もとないですが、バックアップオプションが増えたという意味では価値が有るものとなりそうです。

アストロズにとって、戦力アップがより期待できるのがルイス・バルブエナとなりそうです。

ルイス・バルブエナの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Luis Valbuena Stats 2014

ルイス・バルブエナは右投げ左打ちで内野はセカンド、ショート、サード、外野はレフトを守ることができるユーティリティプレーヤーです。

2014年は打率.249/本塁打16/打点51/出塁率.341という成績で、打率は低いものの出塁率が高く長打力も兼ね備えています。

特にカブス移籍後の3年間は打率と出塁率の差が.100前後を推移していて、打率.215/本塁打16/打点57/出塁率.256のマット・ドミンゲスからのアップグレードになると予想されています。

さらにはマット・ドミンゲスとの併用でも良い結果が生まれるとも考えられています。

右打ちのマット・ドミンゲスは右投手に弱く、2014年の成績では打率.204/出塁率.246/長打率.305なのですが、左投手には打率.242/出塁率.282/長打率.395とやや改善されます。

一方、左打ちのルイス・バルブエナは対左投手には打率.217/出塁率.309/長打率.301と数字が落ちるものの、右投手には打率.256/出塁率.347/長打率.463となり、OPSは.811となっています。

そのためこの両者を組み合わせるおことで、三塁手のポジションからより安定した攻撃面での貢献を期待できます。

ルイス・バルブエナはショートのジェド・ラウリー、セカンドのホセ・アルトゥーべ、レフトのエバン・ガティスのバックアップもこなせますので、2013年に22本塁打、2014年に16本塁打を記録したマット・ドミンゲスの長打力を活かしながら起用できる選手で、その上に2年間チームがコントロールできますので、アストロズにとって非常に価値ある補強となりそうです。

このトレードの結果、予想されるアストロズのアクティブロースター(25人枠)の野手の構成は以下のとおりとなります。

捕手:ジェイソンカストロ
一塁:ジョン・シングルトン
二塁:ホセ・アルトゥーべ
三塁:ルイス・バルブエナ/マット・ドミンゲス
遊撃:ジェド・ラウリー
左翼:エバン・ガティス
中堅:ジェイク・マリスニック
右翼:ジョージ・スプリンガー
指名:クリス・カーター

控え候補はハンク・コンガー(捕手)、ロビー・グロスマン(外野)、ドミンゴ・サンタナ(外野)、マーウィン・ゴンザレス(UT)の4人で、そのうちグロスマン、サンタナ、ゴンザレスの3人が残る枠を争うことになりそうです。

打線に関しては、うまくはまれば、得点力を十分に期待できる打線が形成されつつあります。

投手陣には、不安要素が残っているものの、先発ローテの補強にも動いていて、ライアン・ボーグルソンなどのベテラン投手と交渉していると報じられています。

そこがうまくはまれば、アストロズがア・リーグ西地区の台風の目になる可能性が高まりつつあります。