レッドソックスの2018年とそれ以降の先発ローテはどうなるのか?地元メディアが分析

Boston Redsox Top Catch

デーブ・ドンブロウスキー社長はデビッド・オルティスの引退の穴を投手力の強化で埋めることを選び、先発ローテにはクリス・セールを加えました。

J.D.マルティネスとの交渉は継続されているものの合意には至らず、昨年と同様のラインナップのままです。現状では大きな得点力アップを期待しにくいため、先発ローテがしっかりと機能することが生命線となりそうな2018年のレッドソックスです。

そのレッドソックスの先発ローテについて、地元メディアの一つであるボストン・ヘラルドが分析しています。

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最大の強みになる可能性がある一方で、弱みになる大きなリスクも

ボストンヘラルドのチャド・ジェニングス氏が、先発ローテの編成、バックアップ要員、プロスペクトなどについて記事で分析しています。

チャド・ジェニングス氏は先発ローテについてはクリス・セール、デビッド・プライス、ドリュー・ポメランツ、リック・ポーセロの4人が確定で、5枠目を2人の投手が争う状態だと述べています。

クリス・セールはMLB屈指の投手で、デビッド・プライスは長らく先発ローテのエースとして活躍してきた投手です。このNO.1-2コンビの後に、昨年の防御率がリーグ7位だったポメランツ、一昨年のサイヤング賞投手であるポーセロが控える布陣で、レッドソックスの強みと考えられます。

しかし、懸念材料があることをジェニング氏は指摘します。

But questions abound, beginning with Sale’s durability, Price’s health, Pomeranz’ reliability, and Porcello’s potential to bounce back from a significant disappointment.

セールはシーズン序盤から中盤にかけてはサイヤング賞の最有力候補となることが多いのですが、終盤に失速して、投票の上位にとどまることを繰り返しています。素晴らしい投手ではあるのですが、シーズン全体を通じての耐久性に関しては疑問符がつきます。

デビッド・プライスは長期離脱の原因となった左肘などの問題があり、健康面のリスクは常に潜んでいます。
ポメランツは良いパフォーマンスを継続できるのかという疑問は残るため信頼性に欠け、ポーセロはサイヤング賞の翌年に急激な低迷からの復活に期待することになります。

上手くハマれば両リーグ屈指の先発ローテになるポテンシャルはあるのですが、崩壊してもしまうリスクもある編成のため、ジェニングス氏は「強みではあるが、弱みになる可能性もある」と述べています。

先発ローテの5番手をエドゥアルド・ロドリゲス、スティーブン・ライトが争っているのですが、ロドリゲスが膝の手術を受けたこともあり、現時点ではライトが務める可能性が高いと予想されています。

ナックルボーラーのスティーブン・ライトは故障に苦しんでいますが、2016年にはオールスターにも出場していますし、25歳のロドリゲスは左膝を痛めるまでの防御率は2.77と先発ローテの2、3番手を務めるほどでした。

この2人が健康な状態で、先発ローテの5番手を争うことになれば、先の4人を合わせて大きなチームのアドバンテージなるだろうとジェニング氏は述べています。

短期的には強みとなる可能性があるも長期的には・・・

2018年は微妙なところですが、将来的に先発ローテに入る可能性があるプロスペクトとしてはジェイソン・グルーム、タナー・フックに2人の名前が上がっています。

ジェイソン・グルームは2016年ドラフトの1巡目12番目指名の投手で、2018年開幕前のプロスペクトランキングではベースボール・アメリカが83位、MLB公式サイトが85位、ベースボールプロスペクタスが78位にランクしています。

レッドソックスのNO.1プロスペクトと言える選手なので、フロントスターターになれる素材とされています。その伸びしろへの評価が高い一方で、故障がちなところが懸念材料としてあり、当たりハズレが大きくなりそうだと考えられています。

タナー・フックは2017年ドラフト1巡目全体24番目指名の選手です。ですが、MLB全体でトップ100にはランクされていません。ファーストボールへの評価は高いものの、変化球に疑問符がつくところがあるとされています。そのためジェニングス氏も重要な役割のリリーバー、もしくは先発ローテの3、4番手になれる可能性があると述べています。

両者ともにマイナーのローレベルにいるため、まだまだメジャー昇格へは時間がかかると考えられています。

マイナーでの先発ローテのバックアップ要員としては、ブライアン・ジョンソン、ヘクター・ベラスケス、ジャレン・ビークス、ロエニス・エリアスなどの名前が上がっていて、将来的な候補としてブライアン・マタという18歳の投手も言及されています。

ジェニングス氏はこれらの状況に触れた後、レッドソックス全体の先発ローテーションの展望を以下のように述べています。

In the short term, the state of the Red Sox rotation is strong. Or, at the very least, it has the potential to be strong. But that’s a very short-term reality.

「短期的にはレッドソックスの先発ローテは強いし、少なくとも強みになるポテンシャルを持っている」と述べる一方で、「とても短い現実ではある」と付け加えています。

というのも、2018年シーズン終了後にポメランツがFAとなり、プライスもオプトアウトできる権利を有していて、2019年シーズン終了後にはクリス・セールとリック・ポーセロがFAとなるためです。

期待される若い投手たちが、この穴を埋めれるとも言いにくく、現在の先発ローテは優勝をもたらす可能性があるものの、長期間の安定はもたらしてはくれないとジェニングス氏は記事を結んでいます。

レッドソックスは近年、野手のプロスペクトをメジャーで活躍できるところまで育てた一方で、投手のプロスペクトはそうできませんでした。そのツケが徐々に大きくなりつつあり、数年先にはそれなりの補強をしないと、優勝を争う先発ローテを組むことができない状態になりつつあります。

さらにセール、キンブレル、ソーンバーグらのトレードにより、交換要員できる選手も乏しくなっているため、数年間チームがコントロールできるような先発投手を獲得するのも簡単ではなくなっています。

デーブ・ドンブロウスキー社長は目の前の勝利をもぎとることには長けていますが、長期的なチーム編成のバランスを悪くしてしまうところがあります。

短期的な成果としては地区2連覇を果たしましたが、地区4連覇を成し遂げたタイガースGM時代と同様にワールドシリーズには手をかけることができていません。

ヤンキースがこれから黄金時代を迎える可能性があるメジャーロースターとファームシステムを持っていることを考えると、レッドソックスにとって2018年は重要ではないかと考えられます。この機会を逃してしまうと、その後は厳しい戦いを強いられる可能性があります。

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