ロサンゼルス・エンゼルスはマイク・トラウトというスーパースターを抱えながらも、チーム総得点は両リーグ22位、ア・リーグ11位と下位に沈みました。
その中でもセカンドとサードは泣きどころで、セカンドのOPS.601は両リーグ最下位、サードはOPS.713で25位にそれぞれランクされていました。
脆さが目立った2つのポジションでしたが、セカンドはブランドン・フィリップス、サードはユネル・エスコバーがFAとなったことにより、レギュラーと呼べるような選手が不在となり、補強が必要となっています。
この2つのポジションの補強に関してエンゼルスのスティーブ・マートンGM補佐がシリウスXMラジオで方向性を話しています。
以下はシリウスXMラジオのジム・ボウデン氏のツイートです。
#Angels Asst. GM Steve Martone just told us that 2B is their next priority not 3B when asked if they had interest in free agent Mike Moustakas @MLBNetworkRadio
— Jim Bowden🌟🎤 (@Jim_BowdenSXM) 2017年11月26日
エンゼルスのスティーブ・マートンGM補佐が、三塁手のマイク・ムスターカスへの関心について質問された際に、「サードではなくセカンドの方が補強の重要度が高い」と話したことが伝えられています。
同じシリウスXMラジオのジム・デュケット氏は、スティーブ・マートンGM補佐がセカンドだけでなく、サードの選手起用についても話した内容を伝えています。
以下はジム・デュケット氏のツイートです。
Steve Martone- assistant GM of the Angels told us that “2b is more of a priority with our club than any other positions” and would like to see a “platoon at 3b with Valbuena and a RHH” @MLBNetworkRadio
— Jim Duquette (@Jim_Duquette) 2017年11月26日
スティーブ・マートンGM補佐が「他のどのポジションよりもセカンド補強が重要度が高い」「サードに関しては「ルイス・バルブエナと右打ちの野手のプラトーン」でやっていきたいと話したことが伝えられています。
2017年のエンゼルスの三塁はユネル・エスコバーが87試合、ルイス・バルブエナが59試合にそれぞれスターティングメンバーとして出場しています。
左打ちのルイス・バルブエナは打率.199/本塁打22/打点65/出塁率.294/長打率.432/OPS.726という粗い成績を残したのですが、特に左投手に弱く打率.105/出塁率.213/長打率.211/OPS.424という数字にとどまっています。
右打ちの野手とのプラトーンが向いているタイプの選手ではあるのですが、気になるのは三塁手として出場時の成績が良くないことです。
一塁手としての成績は146打数で打率.233/出塁率.290/長打率.466/OPS.756/10本塁打、三塁手としては177打数で打率.169/出塁率.297/長打率.424/OPS.721/12本塁打となり、打率が極端に落ちています。
不安が残る数字はあるのですが、サード以上にセカンドをグレードアップさせる必要があるため、資金やトレードの交換要員をサードにまわす計画を当初からは立てることができないという面もあるようです。
すでにセカンドの補強には積極的に動いていて、以下のような選手の名前が報道されています。
- イアン・キンスラー(タイガース)
- ディー・ゴードン(マーリンズ)
- シーザー・ヘルナンデス(フィリーズ)
- ニール・ウォーカー(FA)
- ザック・コザート(FA)
- ハウィー・ケンドリック(FA)
- エドゥアルド・ヌニェス(FA)
これらの選手を中心に動いてくことになりそうなエンゼルスです。
ただ、エンゼルスは二塁、三塁の他にも補強が必要なポジションが残っています。CJ.クロンが守ることになるファーストにも難があり、OPS.703は両リーグ29位に沈んでいます。ここもシーズンオフに補強しておきたいポイントではあります。
投手が続々と復帰することもあり、2018年に向けての評価が悪くないエンゼルスなのですが、この内野の3つのポジションを効率的に補強できるかどうかが一つのポイントとなります。