打線のテコ入れが不可欠!エンゼルスのシーズンオフの補強ポイントと展望

この8シーズンでは、2014年に地区優勝を果たした以外ではポストシーズンに進出できていないエンゼルスです。

2017年は地区2位となりましたが、首位のアストロズには21ゲーム差、そして80勝82敗と2シーズン連続で負け越したエンゼルスです。

ファームの選手層も薄く、オーナーサイドが年俸総額が今以上に膨れ上がることを敬遠しているため、予算枠に大きな余裕があるわけではないエンゼルスですが、2018年も再び勝負をかけることになるようです。

2017年のシーズン途中にはジャスティン・アップトン、ブランドン・フィリップスらを獲得したもの、終盤は息切れ気味で、レンジャーズ、マリナーズとともにワイルドカード争いから脱落していきました。

2018年にポストシーズンに進出するためにはチームのOPS(出塁率+長打率)が.713でア・リーグ最低に沈んでしまった打線のテコ入れが重要な課題となっています。

故障者の多かった投手陣は防御率4.20 で両リーグ12位、ア・リーグでは6位と踏ん張っていましたし、2018年は故障者が復帰してくることが見込まれるため、打線の補強が来季の成績を大きく左右することになります。

そのエンゼルスのシーズンオフの補強ポイントについてMLB公式サイトのマリア・グアルダード(Maria Guardado)氏が分析しています。

グアルダード氏によるエンゼルスの補強ポイントは以下のとおりとなっています。


二塁手:シーズンオフにトレードでダニー・エスピノザを獲得するも機能せず、昇格させたプロスペクトのケイレブ・カワートもスランプに苦しみ結果を残せず。そのためシーズン中にブランドン・フィリップスをトレードで獲得した。しかし、そのフィリップスがFAとなるため、明確な穴埋め案がない現状。コワートは攻撃面に課題があり、来年期待するのは酷なため補強が必要に。ブランドン・フィリップスとの再契約、ニール・ウォーカー、アズドルバル・カブレラなどが候補に。

三塁手:ここ2年間のエンゼルスで安定した攻撃力をみせていたユネル・エスコバーがFAに。現在の選択肢はルイス・バルブエナ、ジェフリー・マルテ、ケイレブ・カワートに。バルブエナはエンゼルスでは22本塁打も、打率.197、出塁率.291と苦しんでいて、いずれも攻撃面に不安がある選手ばかり。候補となるのはマイク・ムスターカス、トッド・フレイジャー、エドゥアルド・ヌニェスら。

左翼手:ジャスティン・アップトンが4年8850万ドルの契約を破棄してFAを選択した場合には、レフトが補強ポイントに。さらにマイク・トラウトを守る役目のできる打者が必要になる。

先発投手:来季は開幕からギャレット・リチャード、アンドリュー・ヒーニー、タイラー・スカッグス、マット・シューメーカー、JCラミレス、ニック・トロピアーノ、パーカー・ブリッドウェルらが揃うことになる。が、ブリッドウェル以外は2017年に長期離脱があるなど健康面に不安。今季は181イニングを消化したリッキー・ノラスコは1300万ドルで更新できる選択権がチームにあるものの、行使しない可能性が大。行使しなかった場合にはイニングを消化してくれるタフな先発投手が望ましい。


続いて、年俸総額などの状況を見ていきます。

エンゼルスの2017年の年俸総額は球団史上最高額となる1億6637万ドルとなりました。2016年は1億6467万ドルとなっていますので、1億7000万ドルを越えない金額というのが年俸総額の上限となっています。

マーケットの規模も大きく、資金面でも大きな不安がない球団ではあるのですが、年俸総額を増やすことをオーナーが嫌っているため、最近のシーズンオフの動きは鈍くなっています。基本的に、このオフも同様の動きになると予想されます。

来季の契約が確定しているのはマイク・トラウト、アルバート・プホルス、アンドレルトン・シモンズ、コール・カルフーン、ルイス・バルブエナ、そしてジャスティン・アップトンと人数は多くありません。

しかし、マイク・トラウトが今季の2000万ドル超から3400万ドルに年俸が跳ね上がり、プホルスは2700万ドル、アップトンは2212万ドルと高額契約の選手が3名います。さらにシモンズが1100万ドル、カルフーンが850万ドル、バルブエナが800万ドルとなっていますので、確定分は1億1000万ドルに達します。

この確定分だけであれば予算枠が残っていることになるのですが、エンゼルスは年俸調停権を有している選手を多く抱えています。

ギャレット・リチャーズ、マット・シューメーカー、J.C.ラミレスら12名の選手が年俸調停権を有しているため、総額で3100万ドル前後を見込む必要があります。
この金額に25人枠、40人枠の選手の年俸を加えた場合には、年俸総額は1億5000万ドル目前となり、補強予算は2000万ドル足らずとなります。

2018年からはジョシュ・ハミルトンに支払っていた2600万ドルが帳簿から消えるのですが、それでも大きな補強予算枠は残っていないのが現状です。
特に痛いのはアルバート・プホルス(打率.241/出塁率.286/長打率.386/OPS.672)が2700万ドルと高額年俸ながら年齢による衰えを隠しきれず、マイク・トラウトにかかる負荷を軽減できない状態にあることです。

ジャスティン・アップトンを失うとある程度の数字が見込める打線の軸を失うことになり、補強ポイントが増えることにはなるのですが、補強予算は増えることになりますので、エンゼルスにとってどちらが良いのかの判断は難しいところです。

エンゼルスのファームへの評価は高いとは言えず、2016年と2017年に1巡目指名した選手も、プロスペクトランキングでトップ100に入れないという有様で、トレード補強にも動きにくくなっています。

現在、マリナーズのGMを務めているジェリー・ディポトの負の遺産が残っている感が否めない中で、ビリー・エップラーGMは補強に動くことになります。

2017年も下馬評は高くありませんでしたが、負け越しながらも地区2位とはなりました。制約が大きい中ではありますが、マイク・トラウトを中心として機能する打線を作り上げることができるのかどうか、ビリー・エップラーGMの手腕が注目されます。

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