ゾブリストなど主力放出が続くレイズはどうなる?フロント幹部は2015年に勝負できることを確信

Tampa Bay Rays Top Catch

ベン・ゾブリストとユネル・エスコバーを放出したことにより、ミドルインフィルダー2人を失ったタンパベイ・レイズです。

2014年の年俸総額7708万5054ドルが球団史上最高額だったのですが、この規模は長く続けれる規模ではないことを前GMのアンドリュー・フリードマンがシーズン開幕前に話していました。

その見解はレイズのチーム内部での共通した認識で、シーズンオフ当初にレイズのオーナーであるスチュアート・スターンバーグが、「2015年は年俸総額を削減することになる」と地元メディアに話していました。

年俸が高くなり、FAが近づいてきた選手をチーム内にとどめることができないため、チームのコアである選手でも放出せざるを得ず、数年に1回は、ロースターの大幅な組み替えが必要とならざるをえないレイズです。

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マット・シルバーマンGMは2015年に優勝を狙えるチームと確信

シーズン中にデビッド・プライス、シーズン終了後にジェレミー・ヘリクソン、ジョエル・ペラルタ、ウィル・マイヤーズ、マット・ジョイス、ライアン・ハニガンを放出し、さらにゾブリストとエスコバーをトレードに出した状況を見れば、「再建モード」に移行としているように受け取れます。

しかし、新しくGMに就任したマット・シルバーマンは若い選手を獲得することで長期的に勝ち続けるための準備をするだけでなく、2015年にも十分に勝負できる状態になった、と地元メディアには話しています。

ア・リーグ最下位の得点力だったレイズでしたが、そこからゾブリスト、マイヤーズ、ジョイス、エスコバーが抜けたため、得点力にさらなる懸念があると考えられます。しかし、シルバーマンGMは新しく獲得した選手とロンゴリアら主力のバウンスバックによって、十分に改善できると話しています。

さらにレイズは「投手力と守備力」が強みのチームであって、その方針は変わらずに維持されていて、それに沿った補強ができているとも、シルバーマンGMは付け加えていて、2015年に優勝争えるチームになったと述べています。

主力の大量放出も戦える状態に戦力を整えつつあるレイズ

トレードで獲得したスティーブン・ソウザ外野手は、2014年にメジャーデビューを果たしたばかりですが、3Aでは96試合346打数で、打率.350/本塁打18/打点75/出塁率.432/長打率.590でOPSは1.022と図抜けた数字で、さらに27盗塁を決めるなど走攻守で活躍し、3AのインターナショナルリーグでMVPを獲得しています。

そのため2013年のマイヤーズのような活躍が期待されていて、少なくとも守備面ではマイヤーズよりも良いと評価されています。

捕手のレネ・リベラは2014年にパドレスのNo.1キャッチャーとなり、103試合で打率.252/本塁打11/打点44/出塁率.319/長打率.432という成績を残しています。打者不利のペトコパークを本拠地としながら、103試合で二桁本塁打を打っていますので、レイズの下位打線に厚みを加える事が期待されています。

また守備面ではメジャー6年間で盗塁阻止率が.389で、2014年のメジャーではブライアン・マッキャンの.372が一番高い数字だったことを考えれば、強肩と考えてよいレネ・リベラです。

さらに守備防御点(DRS)は2014年に+10、キャリア全体でも+18と高く、守備面でも優れた成績を残していますので、2014年よりも攻守でグレードアップが期待できます。

エスコバーが抜けたショートには、先日1年750万ドルで契約したアズドルバル・カブレラが座る可能性が高いと見られています。

2014年は調子がよくありませんでしたが、それでも打率.241/本塁打14/打点61/出塁率.307/長打率.387という成績で、近年4年間は年平均17本塁打ですし、2014年のショートの選手の中では6番目に多い本塁打数です。

守備のスタッツに関しては守備防御点(DRS)が-7、アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)が-6.6と良くないのが懸念はされますが、得点力不足に悩んだ打線の、攻撃力アップへの貢献が期待できます。

そしてゾブリストのトレードでアスレチックスから獲得したジョン・ジェイソは脳震盪の後遺症が懸念されているため、どれだけ捕手で出場できるかは微妙ですが、リベラのバックアップとして、ある程度計算できます。

またジェイソは99試合で打率.264/本塁打9/打点40/出塁率.337/長打率.430という数字を残した打撃を活かすために、基本的に指名打者として起用されるようですが、一塁の守備の経験もあり、さらにレイズでは外野の両翼に挑戦する見込みで、ゾブリストが担っていた外野のバックアップも期待されています。

セカンドに関してはマリナーズからトレードで獲得したニック・フランクリンとローガン・フォーサイスが併用される見込みで、さらにティム・ベッカムなどもそのポジション争いに加わる予定ですが、このポジションが現時点では見込みが立てにくいポジションの1つとなっています。

外野に関しては、先出のソウザがライトを守り、センターにデズモンド・ジェニングス、レフトにデビッド・デヘスースという布陣が有力です。

ただ、デビッド・デヘスースの年俸が500万ドルとレイズでは高額年俸に属していることと、ブランドン・ガイヤー、ケビン・キアマイアーの若い2人に出場機会を多く与えるために放出される可能性があると見られています。

またニック・フランクリンがセカンドとショートだけでなく、一応ライトを守ることもできますし、スプリングトレーニングでジョン・ジェイソが外野を守れることが確認できれば、デヘスースをトレードに出す動きが加速しそうです。

先発投手陣が充実し、侮ることはできない存在に

先発投手陣に関してはアレックス・カッブ、クリス・アーチャー、ジェイク・オドリッジ、ドリュー・スマイリーの4人に、6月にはマット・ムーアが復帰予定です。

そのムーアが復帰するまではネイサン・カーンズとアレックス・コロメの2人でカバーできると考えられているため、ア・リーグ東地区ではNo.1の先発ローテだとの評価が大勢を占めています。

この先発投手陣には手をつけていませんし、ジェイク・マギーが開幕には間に合わず5月頃の復帰となるものの、ブラッド・ボックスバーガーと昨年の9月には調子を取り戻したグランド・バルフォアがいます。

またトレードでエンゼルスから獲得したケビン・ジェプセン(防御率2.63/2セーブ)に、2014年は不調でしたが2012年と13年にエンゼルスでクローザーを務めたエルネスト・フリエリを獲得していて、ブルペンの選択肢は増えています。

選手起用などの戦術だけでなく、人心掌握に長けていて、選手の能力を引き出し、チームをまとめるということにおいても高く評価されていたジョー・マドン監督が抜けて、新人監督のケビン・キャッシュになったことに不安はあるものの、ロースターの構成は悲観するほど悪いわけではありません。

ただ、ア・リーグ東地区は、レッドソックスとブルージェイスが補強で戦力アップし、オリオールズも故障などで離脱していた主力が復帰し、ヤンキースもロースターのバランスは2014年より良くなっているため、相対的にレイズの評価が低くなりますが、先発投手陣が健康でさえあれば、十分にポストシーズンを視野にいれることができます。

トレードで主力を放出した結果、プロスペクトを複数獲得し、ファームの層も厚くなりましたし、メジャーレベルですぐに通用する選手も獲得して、勝負できる陣容にはなっているレイズです。

予算が制限されているチームのため、選手を育成しながら、ロースターをうまく組み替えていくことが不可欠なチームですが、長期・短期の両面でバランスをとった動きはできているように見受けられます。

他チームの戦力の充実があるため、優勝候補に挙げるまではできませんが、かといって侮ることもできない状態にロースターを編成しつつあるタンパベイ・レイズです。

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