トレード期限前の売り手球団の”ベストの交換要員”は?CBSスポーツが動向を分析

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以前の投稿(トレード期限前の買い手球団の補強ポイントとターゲットは?CBSスポーツが動向を分析)でトレード期限前の買い手球団の動向についてのCBSスポーツの記事を紹介しました。

今回はその逆手で売り手となる球団が抱えるトレード市場に出せる最大の財産、最大の交換カードについてCBSスポーツが分析しています。

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買い手になる可能性がある13チームは?

CBSスポーツのMike Axisa記者が”2016 MLB Trade Deadline: 13 probable sellers and their biggest trade chips”というタイトルの記事で、売り手になるであろう13球団について分析しています。

その13球団とMike Axisaによる分析の要約は以下のとおりとなっています。

1. アトランタ・ブレーブス
確実に売り手になる。ベストのカードは先発投手のフリオ・テヘランで、今年のトレード市場の先発投手ではNO.1。防御率2.96と好調で2020年までに3900万ドルというリーズナブルな契約が残っている。テヘランに続くのがリリーフ投手のアロディス・ビスカイーノ。大きな価値ではないがエリック・アイバー、ジェフ・フランコーアは優勝を争うチームにとっては重宝する存在。

2. アリゾナ・ダイヤモンドバックス
売り手になる可能性が高い。すでにベテランのクローザーであるブラッド・ジーグラーを放出している。大型補強は空振りとなったがチームを大きく解体することはないのでポール・ゴールドシュミットが動くことはない。ベテランのリリーフ投手タイラー・クリッパー度、ダニエル・ハドソンらが現状のベストの交換要員。ユーティリティのクリス・ヘルマンも関心を集めるかもしれない。ルビー・デラロサが健康になれば、パトリック・コービンも候補になる可能性が。

3. シンシナティ・レッズ
確実に売り手になる。2016年はバウンスバックしていて2017年の1300万ドルのチームオプションも魅力的なものとなり、レッズにとってトレード市場で最大の価値のあるカードに。他にはショートのザック・コザートも候補に。

4. コロラド・ロッキーズ
確実に売り手になる。トロイ・トゥロウィツキーを昨年放出しているので、カルロス・ゴンザレスにもその時がやってくるかもしれない。問題は打者有利のクアーズ・フィールドでは打率.360/出塁率.400/長打率.707と素晴らしいが、それ以外では.279/.337/.413とさほどでもない。マーク・レイノルズ、ライアン・ラバーン、ダニエル・デスカルノらは良いベンチ要員。

5. ロサンゼルス・エンゼルス
売り手になる可能性が高い。
ロースターは穴があり、ファームも層が薄いが再建モードにはならない可能性が大で、マイク・トラウトを出すことはないだろう。内野のユーティリティであるユネル・エスコバー、先発投手のヘクター・サンティアゴ、リリーフのジョー・スミス、クローザーのヒューストン・ストリートらがベストの交換要員。

6. ミルウォーキー・ブルワーズ
確実に売り手になる。ジョナサン・ルクロイはこのトレード期限前のベストの1人かもしれない。捕手として攻守に優れ、来年までの725万ドルというリーズナブルな契約は魅力的。他には一塁手のクリス・カーター、勝ち試合を任せられるリリーフのウィル・スミスとジェレミー・ジェフレス。ライアン・ブラウンは9000万ドルの契約が残るので簡単ではない。

7. ミネソタ・ツインズ
確実に売り手になる。先発投手のアービン・サンタナがベストの交換要員。3500万ドルの契約が残るがツインズは一部を負担することを厭わないだろうし、今季終了後のFA市場も先発投手が乏しいので、来季を見据えるチームにとっても魅力。リリーフのフェルナンド・アバットも関心を集める選手。

8. ニューヨーク・ヤンキース
売り手になる可能性がある。売り手にも買い手にもなる可能性があるチームの一つ。勝率5割をさまよい続け、ポストシーズン争いにもどれるような余地があるようには見えない。キャッシュマンGMは売りたがっているが、上層部はそうではないようだ。売り手になることを選べば、アロルディス・チャップマン、アンドリュー・ミラー、カルロス・ベルトランというプレミアムなカードを3枚持つことになる。さらに踏み込めばマイケル・ピネダ、ブレット・ガードナー、イバン・ノバも良いカードになる。

9. オークランド・アスレチックス
売り手になる可能性が高い。ポストシーズンを争い続けるために売るだけでなく、来季に向けて買うといスタイルが続くアスレチックス。ジョシュ・レディックが最大の目玉で、レッドソックス、ナショナルズ、ドジャース、ジャイアンツ、カージナルスなど争っているチームが外野手を必要としている。他にはダニー・バレンシア、リリーフのショーン・ドゥーリトル、ライアン・マドソン、ジェッド・ラウリーあたりも交換要員の候補に。

10. フィラデルフィア・フィリーズ
確実に売り手になる。今季終了後にFAとなる先発投手のジェレミー・ヘリクソンがベストの交換要員。ユーティリティのアンドレス・ブランコ、クローザーのジーンマー・ゴメスも候補に。

11. サンディエゴ・パドレス
確実に売り手になる。筆頭オーナーのロン・ファウラーは無残な失敗と酷評する現状で、すでにシールズ、キンブレルらを放出しチームの入れ替えを進めている。マット・ケンプを動かしたいが2019年までの6400万ドルと出塁率.275では難しい。ベストのトレード要員はタイソン・ロスだが、チームに残して再建の軸にするのが合理的。バウンスバックしているメルビン・アップトン・ジュニア、ユーティリティのヤンガービス・ソラルテ、先発のアンドリュー・キャッシュナーも候補に。

12. シアトル・マリナーズ
売り手になる可能性がある。売り手にも買い手になる可能性があるもう一つのチーム。売り手にまわったとしても完全に売り払うのではなく、来季に勝つことを見据えた補強につなげていくだろう。マリナーズのもっとも価値があるカードはプラトーンを組んでいるセス・スミスとフランクリン・グティエレス。契約に見合わないウェイド・マイリーはトレードに出したいだろう。大規模トレードはなく、あっても小規模なものになるだろう。

13. タンパベイ・レイズ
確実に売り手になる。前半の最後の25試合を3勝22敗と無残な結果で締めくくった。すでに先発投手のジェイク・オドリッジ、マット・ムーア、ドリュー・スマイリーの交渉に応じる姿勢で、条件がよければクリス・アーチャーでも応じる可能性がある。
ロンゴリアのトレード打診も耳を傾けるだろう。ロンゴリアとレイズ時代に長期契約を結んだドジャースのアンドリュー・フリーマン社長のところは面白いかもしれない。サードが補強ポイントでもあるからだ。他にはスティーブ・ピアース、デスモンド・ジェニングス、エラスモ・ラミレスらも候補に。

ブレーブス、フィリーズ、レッズ、ブルワーズの4球団は再建モードであることを明言していて、パドレスは公言こそしていないものの、動きは同様のため、この5球団は良いオファーがあれば応じるという姿勢で一貫しています。

レイズは売り手になることは確実なのですが、どの程度まで踏み込むかが注目されます。先発投手を必要としているチームはかなり多いため、レイズがファイヤーセールに踏み込めば、かなりの争奪戦になります。

パドレスがドリュー・ポメランツの見返りとして、かなり質の高いプロスペクトを獲得していますので、予算の制約が大きく、ファームからの育成が強化の唯一の道といえるレイズにとって、多くのプロスペクトを見返りとして獲得できる、この機会を逃すのはもったいないとも考えられます。

マリナーズとダイヤモンドバックスは売り手にまわっても完全に解体ではなく、ベテラン選手を売り払ってメジャー昇格間近、もしくはメジャーと3Aを行ったり来たりしているレベルの若い選手を獲得して、来季に向けて試すというトレードを選ぶことが予想されます。エンゼルスとツインズも場合によっては、これに近い動きになる可能性があります。

アスレチックスはこのマリナーズ、ダイヤモンドバックス、ツインズ、エンゼルスが行うであろうタイプのトレードを最も好むチームで、長期的な展望とともに来季を戦える戦力になるような若いメジャーリーグレベルの選手を好んで獲得することを選ぶことが濃厚でです。

ビリー・ビーンは再建モードで数年かけてチームを立て直すという気の長いことはできないと話しています。

なんとも微妙なのがロッキーズで、再建モードにしても良い状況なのですが、オーナー側の強い意向もあり、完全な解体にはなかなか踏み込みません。

その結果、中途半端なシーズンが続いているという皮肉な状態なのですが、それは今年も同様のものとなる可能性が高そうです。

ヤンキースの球団社長であるRandy Levineは、オールスター後にも”売り手にならない”というコメントを繰り返しているとFOXスポーツのケン・ローゼンタール記者が伝えています。

ヤンキースが売り手になるのか、それとも買い手になるのかは、オールスター明け直後のレッドソックス3連戦、オリオールズ4連戦、ジャイアンツ3連戦、アストロズ3連戦という好調なチームとの13連戦の結果次第となりそうです。

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