トレード期限前の買い手球団の補強ポイントとターゲットは?CBSスポーツが動向を分析

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メジャーリーグもオールスターを終え、8月1日のウェーバー公示なしのトレード期限まで2週間あまりとなってきました。

これからの2週間の結果次第で、売り手にも買い手にもなるヤンキースのようなチームが残っているのですが、現時点で買い手になる可能性が高い19球団の補強ポイントとそのトレードのターゲットとなる選手について、米大手メディアのCBSスポーツが分析しています。

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買い手になる可能性が高い19球団の補強ポイントとそのトレードのターゲット

CBSスポーツのMike Axisaはメジャーリーグ全体の動向を俯瞰した記事を多く書く記者です。

今回は”2016 MLB Trade Deadline: 19 probable buyers and their biggest needs”というタイトルの記事でで買い手になるであろう19球団について分析しています。

Mike Axisaの分析する各球団の補強ポイントとターゲットとなる選手についての要約は以下のとおりとなっています。

1. ボルティモア・オリオールズ
確実に買い手になる。打線は強力で、ブルペンも強固なので、補強ポイントは防御率5.15の先発ローテ。ターゲットの候補はパドレスのドリュー・ポメランツとアンドリュー・キャッシュナー

2. ボストン・レッドソックス
確実に買い手になる。すでにリリーフ(ブラッド・ジーグラー)、ベンチ要員(アーロン・ヒル)を獲得。打線は両リーグトップの強力さで、補強ポイントは先発投手。パドレスのアンドリュー・キャッシュナー、アスレチックスのリッチ・ヒルが候補に。

3. シカゴ・カブス
確実に買い手になる。穴があまりないが、昨年終盤にカイル・ヘンドリックス、ジェイソン・ハメルが調子を落としたので、先発ローテの層を厚くすることが補強ポイント。また強力な左腕リリーフ投手はチームにとって最高の補強。ヤンキースがアロルディス・チャップマンとアンドリュー・ミラーを市場に出せば絡むことは確実で、ブルワーズのウィル・スミス、アスレチックスのショーン・ドーリトルも選択肢か。

4. シカゴ・ホワイトソックス
買い手になる可能性が高い。ジェームズ・シールズを獲得したもののあまりうまく行っていない。契約したもののリハビリ中のジャスティン・モーノーがダメな場合は、指名打者を任せられる強打者が必要。ロッキーズのカルロス・ゴンザレス、ヤンキースのカルロス・ベルトランはベストのシナリオ。ただ、レイズのスティーブ・ピアース、レッズのジェイ・ブルースの方が可能性は高い。

5. クリーブランド・インディアンス
確実に買い手になる。先発ローテは素晴らしく、前半は11試合しか出場しなかった主砲のマイケル・ブラントリーが7月中には復帰する。既にバランスが良いロースターなのでベンチ要員と左のリリーフ投手を獲得する程度の、バランスを取る補強で十分。ただ、捕手のヤン・ゴームズが良くないので、ブルワーズのジョナサン・ルクロイに動く可能性はある。

6. デトロイト・タイガース
買い手になる可能性が高い。先発ローテは防御率4.60で、ジョーダン・ジマーマンが2-3週で戻る予定も補強が必要に。タイガースは速球派を好む傾向があるので、リッチ・ヒルよりもアンドリュー・キャッシュナーのほうが可能性が高い。ヤンキースが決断すればマイケル・ピネダ、ネイサン・イオバルディもフィットする。

7. ヒューストン・アストロズ
確実に買い手になる。最近の44試合で33勝しているが、攻撃力のある野手と先発投手を1人必要としている。指名打者と一塁手のパフォーマンスが悪いため、ここが補強ポイントに。捕手のジェイソン・カストロが今季終了後にFAとなることもあり、ジョナサン・ルクロイに動く可能性はある。

8. カンザスシティ・ロイヤルズ
買い手になる可能性が高い。ディフェンディングチャンピオンのロースターには穴が多い。防御率4.99の先発ローテ、ライト、そして内野と補強を必要としている。コンタクトヒッターを好むロイヤルズにアスレチックスのジョシュ・レディックはフィットする。問題は昨年のクエトとゾブリストのトレードで交換要員にできるプロスペクトを多く失っていること。

9. ロサンゼルス・ドジャース
確実に買い手になる。ブランドン・マッカーシーと柳賢振が戻ってきて、さらにカーショーが復帰したとしても、先発ローテの補強を必要としている状況。健康に不安を抱えている投手ばかりだからだ。このトレード市場でNo.1のリッチ・ヒル、長期的な戦略的にもマーリンズのホセ・フェルナンデスを完全に否定出来ない。レフトにはアンドレ・イーシアーが復帰すれば解決する可能性もあるが、パートタイムの選手で埋めている状態で穴の一つになっている。ロッキーズのカルロス・ゴンザレス、アスレチックスのジョシュ・レディックがフィットするも、見合う代償を払う決断をアンドリュー・フリードマン社長を選ぶだかどうか。

10. マイアミ・マーリンズ
買い手になる可能性が高い。ショートのアデイニー・エチェバリアだけは例外だが、8つの野手のポジションのうち7つでOPSの平均を9%以上上回り、さらにイチローがベンチにいて、ディー・ゴードンも間もなく復帰するなど打線は不安がない。ホセ・フェルナンデス以外の先発投手の防御率は4.68で、何を置いても先発ローテーションの補強が必要。マーリンズは意表をつく補強をすることが多く、リッチ・ヒルやアンドリュー・キャッシュナーではなく、マイケル・ピネダ、イバン・ノバ、ホルヘ・デラロサ、ヘクター・サンティアゴあたりを狙う可能性がある。

11. ニューヨーク・メッツ
確実に買い手になる。マット・ハービーは手術を受け今季絶望で、ノア・シンダーガードとスティーブン・マッツは肘に遊離軟骨を抱え、ザック・ウィーラーの復帰も遅れている。さらに故障者が出れば先発ローテの補強が必要に。野手はすでにジェームズ・ローニー、ホセ・レイエス、ケリー・ジョンソンらに動いていて、必要としているの層を厚くするベンチ要員くらい。

12. ニューヨーク・ヤンキース
買い手になる可能性がある。様々な噂ではブライアン・キャッシュマンGMは売り手になる準備ができているが、オーナー側がゴーサインを出していないようだ。私は可能性が低いと考えるが、買い手になった場合には先発投手と攻撃力のある外野手が補強ポイントか。先発投手であれば来年以降もチームに残せる投手になるだろう。そのためリッチ・ヒル、アンドリュー・キャッシュナーの可能性は低い。

13. ピッツバーグ・パイレーツ
買い手になる可能性が高い。ゲリット・コール以外の先発投手の防御率は5.17で補強を必要としている。プロスペクトのジェームソン・タイヨン、タイラー・グラスノーらは期待できるが、さらに補強が必要。昨年、ニール・ハンティントンGMはJ.A.ハップのトレードで成功したが、同様の動きを今年も必要としていてマイケル・ピネダ、アンドリュー・キャッシュナーが候補か。

14. セントルイス・カージナルス
確実に買い手になる。
カージナルスはリードオフマンを務めれる野手、センターをしっかりと守れる外野手を必要としている。しかも短期的にだけでなく、長期的にも必要としている。前半戦で先発ローテを5人で唯一まわしきったチームで、防御率は3.97。プロスペクトのアレックス・レイエスも3Aにいるので、補強において先発投手の優先順位は低い。

15. サンフランシスコ・ジャイアンツ
確実に買い手になる。ジャイアンツはハンター・ペンス、ジョー・パニック、マット・ダフィーが復帰できることに自信を持っていることを考えると、補強ポイントはブルペン。このタイミングのトレードに長けているチームだが、問題はチャップマンやミラーなどのような大きな動きにするのか、それともフィリーズのジーンマー・ゴメスやツインズのフェルナンド・エイバッドといった小さな動きにするのかというところ。先発ローテの補強の可能性も否定できない。リッチ・ヒルはフィットしそうだ。

16. シアトル・マリナーズ
買い手になる可能性がある。1試合平均4.89と長らく苦しんでいた得点力の問題は抱えていないが、投手陣が問題。フェリックス・ヘルナンデスとタイファン・ウォーカーの2人は後半戦開始まもなく復帰する予定だが、どちらかの復帰が遅れれば、先発ローテの補強に動く可能性がある。ブルペンも必要だ。マリナーズはレンタル選手ではなく、来年もチームに残る選手に動くだろう。

17. テキサス・レンジャーズ
確実に買い手になる。ア・リーグでベストの勝率だが、投手陣の補強を必要としている。ダルビッシュ、ルイス、ホランド、ケラらがDLで、ダルビッシュ、ケラは復帰するが、ブルペンは補強すべきポイント。マット・ブッシュを昇格させたが、リリーフ陣は防御率5.40で奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は6.9と低い。先発投手に目を光らせながら、リリーフ投手の補強に積極的に動くことになるだろう。ジョン・ダニエルズGMはベストの選手を狙う傾向があり、ヤンキースが応じればアロルディス・チャップマン、アンドリュー・ミラー、それ以外ではブルワーズのジェレミー・ジェフレス、ジョー・スミス、ブレーブスのアローディス・ビスカイーノあたりが候補か。

18. トロント・ブルージェイズ
確実に買い手になる。ジェイソン・グリーリは大きな助けとなっているが、さらにブルペンの補強を必要としている。先発ローテは安定しているが、マルコ・エストラダの健康面とアーロン・サンチェスのイニング制限の問題があるので、補強に動くことが予想される。ドリュー・ハッチソンよりも質の良い選択肢をもてるような補強に動くと予想される。

19. ワシントン・ナショナルズ
確実に買い手になる。遊撃手のトッププロスペクトであるトレア・ターナーがセンターを守ることができれば問題は解決するが、そうでない場合は補強が必要に。ブルペンの補強を必要としていて、ヤンキースがチャップマンをトレード市場に出せば、動くだろう。カルロス・ベルトランとの両獲りも悪くないのでは。

ヤンキースとマリナーズの2球団が「買い手になる可能性もある」という表現で、裏を返せば「売り手になる可能性もある」チームということになります。

買い手になる可能性が高いと予想されているのがシカゴ・ホワイトソックス、ピッツバーグ・パイレーツ、マイアミ・マーリンズ、デトロイト・タイガース、カンザスシティ・ロイヤルズの5球団です。

ヤンキースやマリナーズに比較すればチームの状態や順位も良く、実際に補強の動きを見せている情報もあるチームですが、これらのチームもこれから2週間の成績が大きく左右することになります。

オリオールズ、レッドソックス、ブルージェイズ、インディアンス、レンジャーズ、アストロズ、ナショナルズ、メッツ、カブス、カージナルス、ジャイアンツ、ドジャースの12球団が買い手になることが確実と予想されています。

これらの12球団を中心にマーケットが動きながら、最後の1週間でヤンキース、マリナーズ、ホワイトソックス、パイレーツ、マーリンズ、タイガース、ロイヤルズの中から明確な脱落があれば、戦力を抱えているチームばかりのため、動きは活発になりそうです。

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