MLBのトレードはまだ終わらない!8月以降のトレードはどうなる?

ウェーバーにかけずにトレードできる期限は7月31日までとなっていますが、これでトレードができなくなるわけではありません。

8月1日以降もウェーバーにかける(選手の契約を売りに出す)ことでトレードが成立する場合もあるためです。その8月以降のMLBでのトレードについてまとめています。

記事公開日:2014年8月2日
最終更新日:2014年8月2日

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2012年には大型のトレードが8月25日に成立

2013年も8月以降にトレードがあり、アレックス・リオス(CHW→TEX)、マイク・モース(SEA→BAL)、マーロン・バード(NYM→PIT)、ジョン・アックスフォード(MIL→STL)、ジョン・バック(NYM→PIT)、カート・スズキ(WSH→OAK)、デビッド・デヘスース(CHC→WSH→TB)、エミリオ・ボニファシオ(TOR→KC)、ブレンダン・ライアン(SEA→NYY)などが8月以降にトレードで移籍しました。

また2012年にはドジャースとレッドソックスで以下のような大型トレードが成立しています。

  • ドジャース獲得
    エイドリアン・ゴンザレス、カール・クロフォード、ジョシュ・ベケット、ニック・プント
  • レッドソックス獲得
    ジェームズ・ローニー、アレン・ウェブスター、ルビー・デラロサ、ジェリー・サンズ、イバン・デスース

2014年もドジャースの主力を担う選手と、レッドソックスでプロスペクトとして頭角を現している選手たちが複数絡んだ大型のトレードでした。

このような例もあり、ウェーバー公示なしでトレードできる期限の7月31日は過ぎたものの、まだまだポストシーズン進出を巡って、補強の動きがあると予想されます。

8月以降のトレードはウェーバーにかけることが必要に

8月以降からシーズン終了までに選手をトレードする前に、ウェーバーにかける必要があり、原則非公開で行われるものの、大きい動きとなると、何かしらの形でメディアに情報が漏れることが多くなります。

ウェーバーにかけられた選手に対しては、どのチームもクレーム(獲得申し込み:claim off)することができます。そしてどのチームもクレームしないケースも起きてきます。

  • クレームがなかった場合
    2営業日(47時間)の間にクレームするチームが現れない場合は、ウェーバーにかけられた選手はどの球団にも自由にトレードできる状態となります。またマイナー降格、自由契約も可能となります。
  • 1球団のみクレームした場合
    2営業日(47時間)の間にクレームするチームが一つだけ現れた場合には、その球団のみが交渉権を獲得します。
  • 複数のチームがクレームした場合

    2営業日(47時間)の間にクレームするチームが複数あらわれた場合には、以下のような順序で優先交渉権を手にした1チームのみが交渉できます。

    1. 同一リーグのチームからの申し込みが優先され、その中で今シーズンの成績が一番悪いチームが優先
    2. 異なるリーグからのみのクレームの場合、その中で今シーズンの成績が一番悪いチームが優先

複数のチームの場合は以上のような優先順位によって交渉権が与えられるのですが、あくまでもその選手を獲得できるのは最優先の1チームだけです。

クレームを申し込んだチームが、これらのような優先順位を満たした場合でも、あくまで優先交渉権を獲得できるだけであって、そのクレームしたチームがその選手を獲得できたことにはなりません。

続いて、クレームがあった場合に、選手をウェーバーにかけたチームは以下の3つから選択することになります。

  1. クレームがあってから2営業日(48.5時間)で申し込みがあったチームとトレードを成立させる
  2. クレーム(獲得申し込み)を破棄して、その選手をメジャーのロースターに戻す
  3. 特に何もせずに、現在の契約(年俸など)をそのままクレームしたチームに引き継いでもらう

つまり、クレームしたチームは交渉権を得ただけで、成立しない場合もあり、その場合はウェーバーにかけたチームが取り消せることになりますので、獲得できない可能性があるということです。

ウェーバーにかける必要があるトレードの注意すべきポイント

ウェーバーにかける必要があるトレードにおいては、さらに以下のような注意すぺき点があります。

  1. ウェーバーを破棄する行為は、シーズンに1回だけ認められていて、2回は行使できない。
    つまりある選手を1シーズンに2回以上ウェーバーにかけた場合は、クレームがあった場合に破棄することはできないということになります。そのため2回目にかける時はリスクが大きくなります。
  2. 故障者リスト(DL)に入っている選手はウェーバーにかけれない。
    ウェーバーにかけている間にDLに入ってしまった場合は、そのウェーバーは取り消される。
  3. 8月31日以降に獲得して選手はポストシーズンは出場できない。
    セプテンバーコールアップと呼ばれる、アクティブロースターが25人から40人に広がる時に、9月1日以降にロースターに入った選手はポストシーズンをプレーできないのと同様に、8月31日を過ぎた後のトレードやクレームで獲得した選手は、ポストシーズンには、出場できないということです。

一番、最後のポイントは重要で、ポストシーズンを狙うチームは、まずはウェーバー公示が不要な7月31日までにトレードに動き、8月1日以降に、ポストシーズンのためにトレードを行う場合は、8月31日までに成立させて、ロースターに入れる必要があるということになります。

またこのウェーバーを通過する必要があるのは40人枠に入っている選手だけで、それ以外のマイナーリーグの選手はその必要がなくトレードに出すことができます。

そして1回はペナルティがなくウェーバー公示を破棄できるため、チームによっては本当に出したい選手を隠すために、40人のロースター全体をウェーバーにかけているケースなどもあるようです。

またウェーバーのクレームが下位の球団に優先権があるため、ライバルの上位チームが補強したいであろう選手をクレームしてしまい、トレードを成立させないようにする動きもあるとされています。

そしてウェーバー公示が必要な期間にトレードとなると、いくつかの問題点があります。

  1. トレードをする両チームが合意しても、その選手が40人枠にいる場合にウェーバーをクリアしないといけない
  2. 7月31日前に比較すると選手の価値は下がる傾向

仮にタイガースのAという選手とフィリーズのBという選手のトレードで合意していても、その両名ともが40人枠にいる選手の場合は、両名ともにウェーバーをクリアしないと成立しませんので、途中でブロックされてしまう可能性があります。このような問題もあるため、さきに書いたように大量に選手をウェーバーにかけるということも行われることになります。

また基本的に1チームとしか交渉できないため、複数のチームにオファーをしてもらうことができませんので、どうしても条件を釣り上げていくことが難しく、7月31日前に比較すると選手の価値は下がる傾向となります。

それでも過去にも大きなトレードがあったように、ポストシーズンを狙うチームが大胆に動く可能性もありますので、試合だけでなく、各チームのフロントの動きもヒートアップしていくことになります。

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