アルバート・プホルスの不調が続く・・・残る大型契約は不良債権化?

2014年シーズン開幕直前にデトロイト・タイガースのミゲル・カブレラの大型契約延長が話題を集めました。

しかし、その契約延長に対する反応は、1人の選手に多く支払い過ぎで期間も長すぎて最後の何年間は全く年俸と見合わない契約になるだろうとの見方が、米メディアの中でも少なくありませんでした。

その理由の1つとしてあげられていたのがミゲル・カブレラと同様に31歳から長期契約を結んだロサンゼルス・エンゼルスのアルバート・プホルスの成績の下落でした。

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10年の大型契約を結ぶも成績が下降しているプホルス

アルバート・プホルスは31歳の2011年のオフに、2012年から2021年の10年2億7500万ドルという大型契約をロサンゼルス・エンゼルスと結びました。

そのアルバート・プホルスの年度別打撃成績は以下のとおりとなっています。2014年の成績は4月8日時点のものとなります。

アルバート・プホルスの年度別打撃成績_20140408

エンゼルスと10年契約を結ぶまでの、カージナルスでの11年間の通算成績は1705試合6312打数で打率0.328/本塁打445/打点1329という成績となっています。

一方エンゼルスでの2年間の2012年と2013年の合計の成績は253試合998打数で打率.275/本塁打47/打点169です。

ただ、エンゼルスの2013年は99試合の出場にとどまっていますので、比較しやすいように、カージナルスとエンゼルスでのそれぞれの成績を162試合換算の数字になおしてみます。

  • 2001-11年:打率.328/本塁打42.3/打点126.2
  • 2012-13年:打率.275/本塁打30.1/打点108.2

数字が極端に落ちていることがわかります。これが35歳を超えている選手ならまだ理解しやすいのですが、アルバート・プホルスは32歳と33歳の2シーズンで極端に数字が落ちています。

もちろんこの12年と13年の成績も悪い数字ではないのですが、それまでの圧倒的な数字と比較すると物足りないのは事実です。

2014年の出だしも9試合を終えた時点では32打数で打率.219/本塁打1/打点3/出塁率.286と調子が上がっていません。もし、このまま下降線をたどるようだと、エンゼルスのアルバート・プホルスとの大型契約が不良債権化する可能性が高まります。

2014年以降も2億1200万ドルをエンゼルスは支払うことに

アルバート・プホルスの年度別の年俸一覧は以下のとおりとなっています。

  • 2012(32歳):1200万ドル
  • 2013(33歳):1600万ドル
  • 2014(34歳):2300万ドル
  • 2015(35歳):2400万ドル
  • 2016(36歳):2500万ドル
  • 2017(37歳):2600万ドル
  • 2018(38歳):2700万ドル
  • 2019(39歳):2800万ドル
  • 2020(40歳):2900万ドル
  • 2021(41歳):3000万ドル

2012年と13年の年俸は、現在の相場ではFA選手として妥当なもので、残した成績との釣り合いも悪くありません。

しかし、この成績の下降の度合いから考えると、2014年以降の8年2億1200万ドルに見合った成績を残せるか疑問符がつきそうです。

アルバート・プホルスがこれほど急に成績が低下することは、契約を結んだ同時には非常に想像しにくいものでした。2年前にプホルスが年平均で30本塁打で、打率は2割7分になるだろうと予想したら、「それはずいぶん厳しい見積りだね」と多くの人が答えていたのではないでしょうか。

それは現在のミゲル・カブレラにも同じことは言えます。カブレラが2年後に30本塁打で3割を切ってしまうとは、非常に考えにくいわけですが、プホルスを見ていると、可能性は十分にあると言えます。

アルバート・プホルスの今後がMLB全体の契約動向に影響を与える可能性が

エンゼルスは今年、ヤンキースから自由契約となったバーノン・ウェルズに1800万ドルを支払っています。これもヤンキースが600万ドルを負担しているためこの金額ですんでいますが、本来は2400万ドルです。

プリンス・フィルダーが9年総額2億1400万ドルで契約しましたが、成績はやや下降線で、2014年の開幕直後はあまり調子が良くありません。

他にもアレックス・ロドリゲスの問題などもあり、現在のトレンドは若い生え抜きの選手と早めに大型契約を結び、故障が起こりにくく衰えが出にくい30歳までの延長契約が増えてきています。

ステロイドが広く使われていた時代には35歳以降の選手が活躍していました。その当時はトレーニングなどの進歩で選手のピークが長くなったと思われていましたが、実際にはステロイド、筋肉増強剤の恩恵で衰えを隠し、成績を残せていただけだったいうことは徐々に明らかになっています。

アルバート・プホルスは薬物の疑惑はかけられましたが、その疑惑をメディアで述べた人物がプホルスに謝罪する形で収束するなど、クリーンな選手だと考えられています。

しかし、アルバート・プホルスがこのまま成績が下降していくとするならば、今以上に年齢による衰えを重視するようになり、30歳を超えた選手への大型契約の提示は下火になっていく可能性が高いと考えられます。

すでにヤンキース、ドジャース、タイガースなどの一部球団を除いて、多くの球団がそのような契約を避け始めています。

アルバート・プホルスがここからバウンスバックして、再び20代のような成績を残せるのか、それとも年齢の波には勝てず、下降線をだとるのかは、エンゼルスだけでなく、今後のMLB全体の動向にも影響を与えそうです。

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