最も悔やまれる7つのシーズンオフ補強・・・大手メディアが2016-17オフを査定

シーズンオフの補強はトレードもしくはFA契約というのもが中心となってくるのですが、当然のことながら短期的な目的か、それとも中長期的な目的かの違いはあれど、等しくチームを強化するためのものです。

しかし、獲得する選手が低迷したり、故障したり、惜しくないと考えた選手が移籍先でブレイクしたり、など大きく当てが外れることは少なくありません。

FOXスポーツのChris Bahr氏が”The 7 most regrettable signings and trades of this past MLB offseason”というタイトルの記事で、最も悔やまれる7つのトレード、FA契約をリストアップしています。

そのトレード、FA契約とは以下の7つです。

  1. レッドソックスのトラビス・ショーのトレード放出
  2. ドジャースのリッチ・ヒルとの再契約
  3. ナショナルズのジョー・ブラントンとのFA契約
  4. カージナルスのブレット・セシルとのFA契約
  5. ロイヤルズのウェイド・デービスとホルヘ・ソレアの1対1のトレード
  6. ブレーブスのバートロ・コロンとのFA契約
  7. フィリーズのマイケル・ソーンダースとのFA契約

「レッドソックスのトラビス・ショーのトレード放出」は、かなりの失敗トレードと言える状況となっています。パブロ・サンドバルが復帰してくるため余剰戦力と考えられたトラビス・ショーに加えて、トップクラスではないものの、それなりのクオリティのマイナーリーガーをセットで放出し、タイラー・ソーンバーグを獲得しました。

上原浩治や田澤純一が抜けたブルペンの補強として、ブルワーズでクローザーを務めていたソーンバーグを獲得したわけですが、開幕から肩の問題で離脱し、リハビリを続けたものの回復せず手術を受けたため今季絶望となっています。

さらにトラビス・ショーはブルワーズで、打率.295/出塁率.350/長打率.537/OPS.887、13本塁打、48打点とオールスター級の活躍を見せています。一方のパブロ・サンドバルは守備に難がある上に、打率.212/出塁率.269/長打率.354/OPS.622と低迷した後に、2回目の故障者リスト入をしています。当初バックアップと考えられていたブロック・ホルトも復帰の目途が立たず、三塁がトレード期限前の補強ポイントとなっている現状です。

今季だけに限って言えば、レッドソックスが得るものは何もなく、トラビス・ショーとマイナーのプロスペクトを失っただけという惨状です。

「ドジャースのリッチ・ヒルとの再契約」は3年4800万ドルで、契約最終年は39歳となります。昨年も指のマメの問題で長期離脱していたのですが、今年もそれを繰り返し、なおかつ防御率5.14、3勝3敗、WHIP1.57、与四球率(9イニングあたりの与四球数)が5.9と低迷しています。年齢を考えても健康面の問題が改善されるとは考えにくいとChris Bahr氏と述べています。

「ナショナルズのジョー・ブラントンとのFA契約」は1年400万ドルと高額ではありません。ブルペンに弱さがあるナショナルズは、昨年の80イニングで防御率2.48と活躍したことに期待をかけていたのですが、今年は15回2/3で防御率9.19、被本塁打8と大炎上しています。シーズンオフに補強したにも関わらず、トレード期限前の補強ポイントとなっています。

「カージナルスのブレット・セシルとのFA契約」は4年3050万ドルと、クローザー以外ではかなり高額な部類になる契約を結びました。ブルージェイズの4シーズンで防御率2.90、WHIP1.17、奪三振率11.5を評価したからでしたが、今季は防御率4.56、WHIP1.48、与四球率3.5と期待を裏切っています。

「ロイヤルズのウェイド・デービスとホルヘ・ソレアの1対1のトレード」は、成立したときにも疑問を感じるものでしたが、現時点での結果は失敗と言わざるをえないものとなっています。ウェイド・デービスは「2014年から2016年にかけて最も打者を圧倒した投手」だったとChris Bahr氏は述べます。その証拠として3年間の成績は防御率1.18、WHIP0.89、被OPS.456で、許した本塁打は僅かに3本だけだったことを挙げています。

そのウェイド・デービスの代償として得た選手は僅かに1人だけで、そのソレアはシーズン開幕はDLで迎え、復帰後は打率.164/出塁率.292/長打率.273/OPS.565と低迷し3Aに降格しています。

「ブレーブスのバートロ・コロンとのFA契約」は1年1250万ドルと、44歳の選手には高額のものです。その前の4シーズンでは全て30試合以上に先発し、いずれも二桁勝利をしていことなどもあり、ブレーブスは契約しています。しかし、防御率7.78という数字を残して、故障者リストに入っています。

「フィリーズのマイケル・ソーンダースとのFA契約」は1年900万ドルと法外に高いものではありませんでした。どちらかと言えば若い選手の負担の軽減と、トレード期限前の交換要員という色合いが強い契約でした。しかし、打率.205/出塁率.257/長打率.360、200打席で51三振と低迷し、DFAされてしまいました。

個人的に酷い補強になっていると感じるのが「レッドソックスのトラビス・ショーのトレード放出」で、それに続くのが「ロイヤルズのウェイド・デービスとホルヘ・ソレアの1対1のトレード」の2つです。

ホルヘ・ソレアが今後ブレイクしたら、ウェイド・デービスのトレードも再評価されると思いますが、余程の活躍でなければそうなりにくいと考えられます。

今季終了後にFAとなるためウェイド・デービスの価値が下がるのは事実ですが、昨シーズン途中にアロルディス・チャップマンのトレードでヤンキースが手にしたプロスペクトの質を考えると、ホルヘ・ソレア1人だけというのは大きな疑問が残るものでした。

ロイヤルズが長打力のある選手を欲しがっていたのも事情としてはあったのですが、元々三振が多いという粗さが課題だったホルヘ・ソレアだけを獲得するために、ウェイド・デービスを放出したのは、やはりスマートではありませんでした。

しかし、最も悔やまれる補強だったのは、やはりレッドソックスのトレードで、タイラー・ソーンバーグ獲得のために、トラビス・ショーに3人のマイナーリーガーをパッケージにしたトレードだと言わざるをえません。

タイラー・ソーンバーグは今年の戦力としては、貢献度は完全なゼロで、トラビス・ショーがいれば必要なかったと考えられる三塁手の補強を模索することになっています。

そして放出したトラビス・ショーがブレイクアウトし、パッケージにしたマイナーリーガー3人のうち、マウリシオ・デュボン(Mauricio Dubon)はブルワーズのチーム内でNO.9、ジョシュ・ペニントン(Josh Pennington)は同21位にランクされるなど、それなりのクオリティの選手を失っています。

このレッドソックスのトレードは、シーズン全体にも影を落とす可能性もあり、結果として不本意な成績に終わった場合には、シーズン終了後に強くボストンメディアに批判されることになるかもしれません。

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