2016年シーズンの残り5週間の好成績で高額契約を手にできそうなFA選手は?

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昨年のシーズンオフは近年のFA市場では最も人材が豊富でした。

その結果、前評判通りに大型契約を手にする選手が現れた一方で、需要よりも供給が上回ることになり、予想されていたよりも買い叩かれてしまった選手も現れました。

しかし、今年のシーズンオフはそれとは逆に近年ではトップクラスのFA選手の層が最も薄く、2番手グループのFA選手による市場になるとされています。

そのためこのシーズンオフにFAとなるセカンドグループの選手にとって昨年、一昨年では考えられないような契約を手にできるチャンスがあります。

そのようなシーズンオフまでの残り5週間で評価を高めて、高額な契約を手にできる可能性がある7名の選手をCBSスポーツの電子版がピックアップしています。

CBSスポーツ電子版でライターを務めるMike Axisaが”Seven upcoming MLB free agents with most to gain in last weeks of the season”が、これから価値を高めて高額契約を手にできる可能性がある7名をピックアップしています。

その7名は以下のとおりとなっています。

1. ジェイソン・カストロ(捕手/アストロズ)

打率.217/出塁率.322/長打率.390/本塁打9/WAR1.2
質の高い捕手を探すのは簡単ではない。ナショナルズのウィルソン・ラモスはFA市場でNO.1捕手という位置を確立しているが、カストロはNo.2になれる可能性がある。オリオールズのマット・ウィータースとともに低迷したシーズンとなっているが、過去の実績は十分だ。
2013年に18本塁打、130 OPS+(OPSの平均値を30%上回る)を記録したが、今年は96 OPS+と平均を下回る。しかし、カストロ以上のOPSの選手は多くない上に、捕球技術に優れているため、フランシスコ・セルベリの3年3100万ドルが目安に。

2. イアン・デズモンド(中堅手/レンジャーズ)

打率.292/出塁率.338/長打率.469/本塁打21/WAR3.2
外野手に転向することに合意することで、ようやく1年800万ドルの契約を手にしたが、その転向が功を奏し、オールスターにも出場した。ただ、球宴後は打率.228/出塁率.257/長打率.353と失速気味だ。スランプはどの選手にもあることなので、シーズンの最後の1ヶ月を素晴らしい成績を残せば、FA市場でトップクラスの外野手にランクされるだろう。

3. ネフタリ・フェリス(リリーフ投手/パイレーツ) RP / Pittsburgh Pirates

防御率2.92/WHIP1.05/WAR1.3
このシーズンオフに人材が厚めになるのがブルペンで、アロルディス・チャップマン、マーク・マランソン、ケンリー・ジャンセンらがFAとなる予定だ。これらの選手に続くグループにいるのがネフタリ・フェリスだ。今シーズン勝ちゲームの終盤を任せることができる投手として価値を再び高めている。奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は10.0、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は3.4とかつてのような数字を取り戻している。ライアン・マドソンが3年2200万ドル、ホアキム・ソリアが3年2500万ドルを手にしているが、それが目安に。

4. カルロス・ゴメス(中堅手/レンジャーズ)

打率.203/出塁率.263/長打率.319/本塁打6/WAR-1.0
現時点では価値を修復するのは難しのかもしれない。アストロズで.221/.277/.342と苦しみリリースされるに行った。レンジャーズに拾われたものの打率.067(15-1)で7三振と、現在も良くない。契約するチームは2015年の前半のような打率.262/出塁率.328/長打率.423 (104 OPS+)と高い守備力に期待することになりそうだ。これからの数週間は1年300万ドルになるか、1年800万ドルになるかの分かれ道になる可能性がある。

5. リッチ・ヒル(先発投手/ドジャース)

防御率2.09/WHIP1.07/WAR3.2
昨シーズン9月のレッドソックスでのパフォーマンス(先発4試合/防御率1.55)により、アスレチックスと1年600万ドルで合意した。この金額はそれまでのプロキャリア全体の年俸の総額より大きいものだった。その好調さを今年も維持し、アスレチックスとドジャースで82回で奪三振93、194 ERA+(平均防御率を94%上回る)という成績だ。問題は健康面で82イニングしが投げることができていない。そのため残りの5週間で健康であることを証明する必要がある。来季の契約を手にすることは、すでに問題がないと考えられるが、それが2年契約になるかどうかを残りのシーズンが左右することになる。

6. ミッチ・モアランド(一塁手/レンジャーズ)

打率.251/出塁率.318/長打率.477/本塁打22/WAR1.8
最初の78試合は打率.229/出塁率.296/長打率.408/本塁打11と低迷したが、最近の40試合129打席では打率.299/出塁率.364/長打率.624/本塁打11と好調。すでに22本塁打となり、キャリアハイ目前となっている。
一塁手というよりは指名打者ではあるがエドウィン・エンカーナシオンに巨額を用意できないなら、モアランドはマイク・ナポリ、ブランドン・モスとともに一塁手として関心を集めることになり、彼らより若いことが有利に働く。2年2500万ドルを2年間にアダム・ラローシュが手にしたが、残り5週間を好成績で乗り切れば、それに届くかどうかというところ。

7. イバン・ノバ(先発投手/パイレーツ)

防御率4.41/WHIP1.27/WAR1.5
パイレーツは昨年トレード期限前にJAハップを獲得して、再生させた。その結果、ブルージェイズと3年3600万ドルの契約を結ぶに至ったが、ノバもそれと同様の流れになっている。パイレーツ移籍後の5試合31回1/3で防御率2.87と、ヤンキース在籍時の97回1/3で防御率4.90が大きく改善。パイレーツの投手コーチであるレイ・シーレイジは投手の再生手腕で高く評価されていて、これまでもAJバーネット、フランシスコ・リリアーノ、エディンソン・ボルケスを再生している。JAハップはブルージェイズと契約後も好調を持続していて、レイ・シーレイジの指導力は大きい。2014年にトミー・ジョン手術をしているが、29歳と年齢が若く、FA市場の人材が薄いので、シーズンの残りも好調であればハップのような契約を手にする可能性も。

以上のような7名がピックアップされています。

シーズン前半の成績が良く、後半の成績が落ちた選手と、前半の成績が悪く、後半に良くなった選手の年間成績が同程度だった場合には、後者の選手のほうが高く評価される傾向があります。

特にベテラン選手であれば、衰えの時期に差し掛かってきたと捉えられたり、シーズンを通しては戦えない選手と受け止められる傾向があるためです。

シーズン全体の成績は良くなくても、球宴後の成績が良いがゆえに、それなりの金額の契約を手にすることは、少なくありません。

このリストの中ではカルロス・ゴメスはもうすでに厳しい立場だと考えられますが、イバン・ノバ、リッリ・ヒルあたりは、かなり良い契約を手にする可能性があります。

少し余談となりますが、パイレーツは予算規模が小さいため、育成力でチームを押し上げてきたのですが、その躍進を支えている1人が投手コーチのレイ・シーレイジです。

レイ・シーレイジは、インディアンスのミッキー・キャラウェイと並んで、その手腕を高く評価されている投手コーチです。

そのレイ・シーレイジとの出会いによって、イバン・ノバが飛躍的に成績を伸ばすことは、驚きではありません。

イバン・ノバはヤンキースからのトレードがキャリアを好転させる分岐点だった、ということになるかもしれません。

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