2016-17シーズンオフの最もリスクが高いFA契約は?FOXスポーツが5選手をピックアップ

2016-17シーズンオフのFA市場にはエドウィン・エンカーナシオン、マーク・トランボら大物打者が残っているのですが、米大手メディアのFOXスポーツ電子版が“The 5 riskiest signings of the MLB offseason (so far)”というタイトルの記事で、2016年12月18日終了時点でのリスクの高いFA契約を5つ選出しています。

これからさらにリスクの高い契約が誕生する可能性もあるのですが、あくまもで”so far”と現時点までに限定して5つのFA契約を選んでいます。

FOXスポーツ電子版のDieter Kurtenbachが選ぶ2016-17シーズンオフでリスクの高い5つのFA契約とその内容の要約は以下のとおりとなっています。

5. イアン・デズモンド – コロラド・ロッキーズ(5年7000万ドル):これまでの実績を考えれば5年7000万ドルは妥当な契約。ただ、打線の主軸が揃っているチーム編成であるにもかかわらず獲得し、外野の守備力の高いデズモンドを一塁に起用するのは疑問。守備面も含めて貢献度のある選手だけに、その価値は半減する。

4. マーク・マランソン – サンフランシスコ・ジャイアンツ(4年6200万ドル):ここ2年間の数字はエリートと呼べるものだが中身を見ると危うい要素がある。踏襲有利のAT&Tパークとメジャートップクラスの守備力を誇るチームに移籍することは助けとなるが、BABIP.266という数字に助けられているため、ここが落ちると危険。

3. ケンドリス・モラレス – トロント・ブルージェイズ(3年3300万ドル):価値を考えるとやや支払いすぎの契約。走攻守のうち攻の打撃しか期待できない選手だが、その面でもエリートクラスではない。走力に関してはデビッド・オルティーズやミゲル・カブレラ並に酷いが、モラレスの打撃はこの2人に程遠い。四球率が低く、ここ2年で数字を落としているビクター・マルティネスとも似ている。

2. アロルディス・チャップマン – ニューヨーク・ヤンキース(5年8000万ドル):クローザーに5年目を約束するのは危険。チャップマンはワールドシリーズでのジョー・マドンの起用法を批判することで、今後の球速低下に対する下準備をしている。もしかしたらヤンキースは年間チケットをもつ客に「再建途上」にあるにもかかわらず、ポストシーズンを狙えるチームと思ってもらうために支払ったのかもしれない。ヤンキースはもう103マイルを投げれないであろう時も大金を支払うことになるだろう。

1. デクスター・ファウラー – セントルイス・カージナルス(5年8250万ドル):30歳でキャリアベストのシーズンを送ったが、歴史的に見ても素晴らしいチームに所属していたことが助けとなっていた。2016年のWAR(Win Above Replacement:同じポジションの代替可能(控え)選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを示す)は4.7でこれまでのシーズンの2倍以上の数字だ。来季はこれまでのキャリア平均の2.0程度に落ちると予想され、素晴らしい数字だが、カージナルスにとってこの契約に見合うほどのものではない。

以上の5契約がリスクの高いものとなりそうだとDieter Kurtenbachは予想しています。

コロラド・ロッキーズはカルロス・ゴンザレス、チャーリー・ブラックモン、デビッド・ダールの3人に加えて、ジェラルド・パーラと外野手は揃っていました。

そこにイアン・デズモンドを加えたことは驚きだったのですが、ファーストに固定するという構想もさらに驚きでした。ただ、チャーリー・ブラックモンはFAまで2年、カルロス・ゴンザレスが1年しか残っていないこともあり、その先を見据えている可能性はあります。

またこの2人はFAが近いためオファー次第ではトレード放出に応じる可能性もありますので、その場合はイアン・デズモンドを外野手にさいど配置する可能性もあります。

マーク・マランソンのこの2年間の成績は153試合148イニングで防御率1.95/98セーブ/WHIP0.91と正にエリートクローザーの数字となっています。

ただ、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は7.7とクローザーとしては高い方ではなく味方の守備に依存することになります。その点では広いAT&Tパークが本拠地となり、守備力の高いサンフランシスコ・ジャイアンツは心強いものとなります。

ですが、運に影響されるBABIP(インプレー打率)とLOB%(残塁率)はこの2年間ともにキャリア平均を上回っています。こういった年が続いた後は、通常は揺り戻しが起こり、キャリア平均以下になる可能性が高いのですが、この2つの数字が悪化すると防御率も悪化するのが一般的です。

打たせてとるタイプの投手だけに、この2つの数字が落ちた時には無残な成績になる可能性は秘めています。

ケンドリス・モラレスに関しては走力があまりにもなく、守備力も低いため、期待するのは打撃だけですが、それもエリートクラスの数字を残したことはありません。

ベース上で後ろのランナーが前に進めない原因となる可能性が高い選手なのですが、攻撃面でデビッド・オルティーズやミゲル・カブレラのように圧倒的な力量があれば補って余りあります。

ですが、ケンドリス・モラレスにそれを期待するのは酷なことです。

アロルディス・チャップマンは来季の開幕時で29歳となっています。一般的に投手が球速の低下に直面するのが30歳から32歳というケースが多いため、特に契約の後半はリスクが高いものとなりそうです。

2016年は投球の81.8%がフォーシームファーストボールで、スライダーが15.3%、チェンジアップが2.9%という構成で、ファーストボールの球速低下は致命的な投球スタイルです。

デクスター・ファウラーはキャリア全体で打率.268/出塁率.366/長打率.422/OPS.788という成績で、盗塁も15個前後という選手です。しかもこれは打者有利のクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズ時代を含めたものです。

来季の開幕時には31歳となるスピードタイプの選手に5年を約束し、さらに年平均で1640万ドルはやや支払いすぎの感がある契約と考えられます。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています
スポンサーリンク