クリス・セールの驚くべき5つの数字とは?開幕9連勝で2016年シーズンのサイヤング賞最有力候補に

Chicago Whitesox Top Catch

シカゴ・ホワイトソックスが26勝18敗とア・リーグ中地区の首位を快走しています。

その好調な要員はいくつか上げることができますが、何と言ってもその最大の原動力がエースのクリス・セールであることは間違いありません。

9試合に先発し、1回の完封を含む3回の完投、投球回数は68回1/3に達し、防御率は1.58、9勝0敗、WHIP0.72と素晴らしい成績で、チームの貯金8つを上回る9つの貯金を作っています。

現時点ではクリス・セールがア・リーグのサイヤング賞の最有力候補と言えるのですが、そのセールのパフォーマンスについて、FOXスポーツのダン・カーソン(Dan Carson)が”5 ridiculous facts about Chris Sale’s dominant 9-win pitching streak”というタイトルの記事でまとめています。

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9勝0敗と好調なクリス・セールの信じがたい5つの数字とは

ダン・カーソン(Dan Carson)がまとめた9勝0敗と好調なクリス・セールの信じがたい5つの数字とは以下のものです。

1. 球速は低下している

ファーストボールは94.8マイルから92.4マイルに落ちている。2015年の4月から5月にかけてスライダーは81マイルだったが、今年は78.6マイルに落ちている。そしてシンカーも同じ期間の比較で93.2マイルから91.9マイルに落ちている。
これは彼の投球スタイルの変更によるもので、強力なボールを投げようとするのではなく、効率を重視するようになったためだと本人は説明。

“I was throwing it as hard as I can, and wherever it goes, it goes,” Sale said. “I just had [expleteive] going everywhere…[now] I’m looking for efficiency.”

「どのような場面でも、できる限りハードなボールを投げようとしていた。いまは効率を重視している」というように説明しています。

2. 奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が低下している

2015年シーズンにMLBトップだった奪三振率は11.8から8.2に低下している。これは前述した投球スタイルの変更に加ええて、味方の守備を信頼しているからだ。アダム・イートンなどを筆頭としたホワイトソックスの守備力が素晴らしく、そのことをクリス・セールも賞賛。

3. イニングあたりの平均投球数は減っている

イニングあたりの平均投球数が15.9から14.4に減っている。大きい数字ではないように見えるが、投球回数では1試合あたり1イニング程度の違いを生み出している。対戦したアストロズのカルロス・コレイアは、「すべてストライクで勝負しようとしている。」

4. スライダーは最高に素晴らしいがシンカーは殺人的だ

2016年シーズンにシンカーを223回投げているが、そのうちストライクが28.7%、ファウルが17.9%で、投げるたびにストライクカウントを増やせている。
シンカーを投げることをあまり好まなかったセールだが、現在はフォーシームの次に信頼できる球種であるスライダーとほぼ同等の割合で投げている。(シンカー:23.16%/スライダー:23.68%)

5. チェンジアップの割合が減っている
2015年はチェンジアップが投球の28%を占めていたが、今年は13.6%でしかない。

ダン・カーソンは、これらの5つの数字に加えて「68イニングを投げて3ボール・ノーストライクのカウントになったのが3回しかない」「開幕から9勝0敗でなおかつ防御率1.75以下という投手はMLB史上3人しかいないが、その一人」であることを上げて、記事を締めくくっています。

投球の39.56%を占めているフォーシームは被打率が.133、投球に占める割合が増えたシンカーが23.16%で被打率.212、逆に割合が減ったチェンジアップは13.60%で被打率.205、そしてフォーシームと並ぶ三振を奪う際の決め球であるスライダーは23.68%で.136と驚異的な数字となっています。

以下は完投で9勝目を上げた試合の動画です。

インステップした威力のあるファーストボールだけでも十分に強力ですが、そこに大きく曲がるキレの良いスライダーがありますので、余計にフォーシームやシンカーも効果的になります。

投げている球種のすべてのクオリティが高く、打者としては狙い玉を絞れないクリス・セールです。

ただ、この成績がシーズンの最後まで続くのかということについては、疑問符がつきます。

残塁率(LOB%)は86.7%とキャリア平均の78.7%を上回っていて、被BABIPは.197とこれまでのキャリア平均の.287を大きく上回る良い数字となっています。

これらの数字は運に左右されやすいもので、実力のある投手が完全にはコントロールできない指標です。

この数字がこれまでのキャリア平均以上に良いということは、この9試合はかなり運にも恵まれていると言えます。

また味方の守備の影響を排除するために、奪三振、与四球、被本塁打などで算出される擬似防御率であるFIP(Fielding Independent Pitching)は2.77と、防御率3.41/13勝11敗に終わった2015年の2.73と大差がありません。

昨年はFIPが2.73で、防御率の3.14よりも良かったのですが、今年はFIPが2.77と防御率1.58よりも悪い数字になっています。

つまりFIPにおいて、味方の守備と運に助けられている面があるといえる数字が残っています。

現在はややできすぎではあるのですが、FIP2.77そのものは素晴らしい数字で、キャリア全体でも防御率は2.82、FIPは2.94と一流の数字を残しているため、実力のある投手であることに疑いの余地はなく、その実力があってこその成績ではあると考えられます。

ア・リーグのサイヤング賞レースにおいて独走状態と言えるクリス・セールが、最終的にどのような数字を残すのか、今シーズンの楽しみのひとつとなりそうです。

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