トレード期限前に注目すべき5つのポイント!米スポーツ・オン・アースが予想

トレード補強の動きが活発化してくるのは、ドラフト会議終了後となるのが一般的です。

このドラフトの結果によって、放出しても良い選手か、残さないといけない選手なのか、という中長期的な戦略に影響が生じるためです。

その2017年のMLBアマチュアドラフトが6月12日から14日にかけて行われるため、その後の1ヶ月半が、トレード市場の動きが本格化することになります。

その今年のトレード期限前の動向として注目したいキーとなる5つのポイントを、米スポーツ電子メディアであるスポーツ・オン・アースがピックアップしています。

その5つのポイントの要約は以下のとおりとなっています。

1. 大差で地区首位を走ることがナショナルズとアストロズの戦略にどのような影響をあたえるのか?

ナショナルズとアストロズの2チームは地区首位を大差で走っているが、かと言って完璧な完成したチームというわけではない。ナショナルズはブルペンに不安を抱えている。ただ、それでもレギュラーシーズンに関しては大きな問題とならないが、昨年のジャイアンツが示すようにポストシーズンには問題となる。ハーパーがFAとなるまで17ヶ月となり、ポストシーズンのディビジョンシリーズで負け続けているチーム状況を考えると、ブルペンの補強を目指すことになるだろう。

アストロズはどうしても補強が必要なところはないものの、先発ローテのランス・マッカラーズ・ジュニアの耐久性など不安視される要素はある。これまで一番多く投げたことがあるのが157回2/3で、昨年は89イニングしか投げていない。また左のリリーフ投手も補強できればベターである。

両チームともに補強に動く可能性が高いとは予想されるが、そのタイミングとなると、大きなリードがあるため、より良い条件でのトレードが浮上するまで待つ可能性も。

2. ワイルドカードを争うどのチームが総力を挙げての補強に踏み切るか

同地区のナショナルズとアストロズを見上げながらワイルドカードを目指しているチームがどうのように動くかが注目されるポイント。レンジャーズは10連勝でカムバックしてきたが、ダルビッシュとジョナサン・ルクロイという今季終了後にFAとなる選手を抱えていて売り手になるこもできるし、ブルペンを補強してポストシーズンを狙うこともできる。

MLBで最もポストシーズンから遠ざかっているマリナーズはチャンスを逃したくはないはずだが、すでにポストシーズンに大きく動いているため、これ以上何ができるのかは疑問が残る。ナショナルズと同地区のメッツ、マーリンズ、そしてブレーブスも諦めてジェイ・ブルース、ルカース・デューダ、アディソン・リード、ブラッド・ジーグラー、エディンソン・ボルケス、ハイメ・ガルシアらを放出するかどうかの決断に迫られる。

3. 再建中のツインズとブルワーズは方向転換してポストシーズンを真剣に狙っていくのか

再建モードに移行していたため、若い選手の獲得と育成を中心にしたシーズンになると予想されていたツインズとブルワーズが好調を維持している。この状態を「一時的な勢い」なのか、それとも「ポストシーズンを狙うに足る戦力」なのかを見極めることを迫られる。

ただ、この2チームの同地区にはカブスとインディアンスという昨年のワールドシリーズを戦った2チームがいて、選手層の厚さでは明らかに劣っている。そのためもしポストシーズンを狙うなら補強が必要だし、育成を優先するなら、そちらへ舵をきることになる。

4. ヤンキースは層の厚くなったファームシステムをどれくらい利用した補強をするのか?

ヤンキースはブルワーズ、ツインズとは異なり、予想よりも早く進んでいる「若手の育成と優勝争いへの計画」と「中長期的な再建」を両立させる必要がある。ヤンキースは同地区のライバルに対してファームの選手層という点において上回っていて、マーケットの期待も高まっている。グレイバー・トーレスはアンタッチャブルだが、昨年獲得したクリント・フレイジャーやユスタス・シェフィールドはどうだろうか?

ヤンキースは少なくとも先発投手を1人必要としていて、ブルペンや、グレッグ・バード次第で一塁で補強が必要になるかもしれない。これらの補強にはそれなりの代償が必要になる。

5. 契約が複数年残る先発投手たちのマーケットはどうなるのか?

打者はリリーフ投手はいつも需要があるが、今年はチャップマンやミラーのような大きくチームを変えるような投手はいない。今年のトレード市場では契約が複数年残る先発ローテ投手の動向が注目される。というのも先発投手を必要としているアストロズ、カブス、ヤンキースといったチームに加えて、インディアンス、ロッキーズ、ドジャースも獲得に動く可能性があるため。現時点では売り手になることがほぼ確実なチームに所属しているアスレチックスのソニー・グレイとホワイトソックスのホセ・キンタナらが最も注目される投手となる。

状況が複雑なのは契約をオプトアウトしてFAとなる可能性があるジョニー・クエト、大型すぎる契約のため放出したいもののポストシーズンを争っているため判断が難しいザック・グレインキーで、レイズもクリス・アーチャーを放出するにはチーム状態が活発すぎる。
ゲリット・コールはチームのコアだが、放出の可能性があるし、ツインズのアービン・サンタナも同様。

以上のような5つのポイントが指摘されています。

田中将大の不振が悩みのタネとなっているヤンキースにとって4番目と5番目のポイントは密接に関連しています。

田中将大以外の先発投手がマウンドに立っているときのヤンキースは、試合が壊れることは少ないというのが現状です。ルイス・セベリーノ、マイケル・ピネダ、ジョーダン・モンゴメリーは開幕から一定のパフォーマンスを発揮し、ここにきてサバシアも良い投球を続けています。

田中将大が本来のパフォーマンスであれば、さらにア・リーグ東地区を独走できているような投打の状況とはなっています。

今後モンゴメリーやセベリーノの多少のパフォーマンス低下があっても、田中将大が昨年までのような投球を取り戻せば大きな問題はないと考えられ、先発投手の補強も小幅なものにとどまると考えられます。

ただ、田中将大が最近のような投球を度々くり返すようであれば、信頼できる先発投手がもう一人は必要になり、契約が残るエース級の獲得を視野に入れる可能性もあります。

好調のアストロズはエースのダラス・カイケルが首痛で2回目の故障者リスト入りをすることとなり、今後に不安が残るため、やはり信頼できるエース級が欲しい状況となりつつあります。

昨年は優勝を争うようなチームがクローザーを必要としていましたが、今年はどちらと言えば先発投手のニーズが高いという状況です。

複数年の契約が残る先発投手の動向を中心に、トレード市場は動いていくことになりそうです。

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