2018-19シーズンオフのFA選手の現状は?市場価値を米メディアが査定

2018-19シーズンオフのFA市場は歴史上稀に見るハイレベルなものになると予想されていました。

しかし、ホセ・フェルナンデスが事故で命を落とし、マット・ハービーがかつてのようなステータスを失い、デビッド・プライスが近年は低迷気味でオプトアウトしないことが確実となるなど、当初に想定されたほどではなくなりました。

それでもなお、ブライス・ハーパー、マニー・マチャドなどMLB史上最高額の契約を手にする可能性が複数いるなど、豪華な市場となります。

そのような2018-19シーズンオフにFAとなる選手の、6月1日時点での市場価値についてCBSスポーツのダイン・ペリー氏が査定しています。

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評価を大きく落としている大物FA選手も

CBSスポーツのダイン・ペリー氏による6月1日時点での2018-19シーズンオフのFA選手に対する評価の要約は以下のとおりとなっています。


市場価値が上昇中

パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス・先発投手)29歳と比較的若い年齢でFAとなり、なおかつ、20418年はキャリアベストのシーズンになろうとしている。75回1/3を投げて防御率3.00を切り、K/BB(奪三振÷与四球)は4.90、FIP(Fielding Independent Pitching:味方の守備の影響を排除して投手の実力を測るために使用される疑似防御率。被本塁打、与四球、奪三振などをベースに算出)も3.16と良い。球速は以前よりやや落ちてはいるが、ベストピッチとなっているスライダーはそうではない。このままいけば大きな契約を手にすることになるだろう。

マニー・マチャド(オリオールズ・遊撃手)元々のポジションであるショートに戻ったことも彼の市場価値を高めている。56試合で打率.324/出塁率.392/長打率.612、31個の長打を記録し、打席での規律もキャリアベストと言えるもので、ボール球に手を出す割合が減っている。年齢はまだ25歳で、MLB史上最高額を手にするかもしれない。

市場価値が高値で堅調

ブライス・ハーパー(ナショナルズ・外野手)

広く知られている選手としての抜きん出た能力、若い年齢、スター性などが相まって歴史的な契約を手にする見込みだったが、そのことに変わりはない。今季の打率は.234に過ぎないがパワーと四球を選ぶ能力によりOPSは.926となっている。マチャドとどちらがより大きい契約を手にするのかに関心が集まっているが、2人で総額8億ドルも。

ダラス・カイケル(アストロズ・先発投手)未だにローテの安定したNO.2-3スターターとしての力を維持しているように見える。球速が遅いことを懸念するチームもいるかもしれないが、ゴロを打たせる能力とマウンドでの運動能力ゆえに活躍している。健康面の不安があるが、無事にシーズンを過ごすことができれば、「素晴らしい投手」としてではないものの「良い投手」としての評価を受けることになるだろう。

クレイグ・キンブレル(レッドソックス・クローザー)防御率、その周辺の数字は昨年ほどではないものの、いまだ圧倒的なレベルだ。2015年と2016年に見られた「衰えの兆候」という不安はすでに払拭している。まだ30歳という年齢で、MLB史上でもベストのリリーフ投手の一人と評価されるレベルで。その価値は変わらない。

A.J.ポロック(ダイヤモンドバックス・中堅手)健康である時のポロックは、とりわけパワーという面において素晴らしい。その一方で、今季も指を骨折するなど、長く続く故障の多さが懸念材料に。この6シーズンで135試合以上プレーしているのは1回だけで、2018年もそうなる気配。そういった事も含めて評価は大きく変わっていない。

市場価値が下落中

ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ・三塁手)今年の12月に33歳となるドナルドソンはMVPプレイヤーという状態から落ち始めているように見える。昨年はふくらはぎを痛め長期離脱したが、プレーしている時は素晴らしい成績だった。ただ、今季の肩の問題は彼の三塁手としての能力を落とすことにつながっていて、加えて再びふくらはぎを痛めてしまった。さらに問題なのは打率.234/出塁率.333/長打率.423と数字も良くないことで、三振率が増加し、打球のゴロの割合も増えている。健康面とパフォーマンスの低下が評価に影を落とす。

ブライアン・ドージャー(ツインズ・二塁手)攻撃面でキャリアワーストのシーズンになりそうなペースで低迷。この背景にはゴロ比率、ソフトヒット(弱い打球)の増加、打球の初速の低下などがあり、大きな契約を手にするには、これからの傾向を克服する必要がある。

クレイトン・カーショー(ドジャース・先発投手)2018年シーズン終了後に2年7000万ドルを破棄してFAを選択できる権利を有していて、開幕前の時点ではFAとなることが確実と見られていた。しかし、故障が続いたことで、それが確かなものではなくなっている。近年腰痛の問題を抱えていたが、今年は左上腕二頭筋の腱炎、さらに腰痛で2回故障者リストに。加えて懸念されるのが球速の低下。ただ、それを補える他の球種と投球術も持っているため、健康であれば相手打線を抑えることができている。ただ、以前のようにメジャー最高の投手という立場ではなくなっていることが、オフの動きを不確かなものとしている。

アンドリュー・ミラー(インディアンス・リリーフ投手)今のところミラーの市場価値は損なわれている。膝の問題で17試合しか登板できず、マウンド上でも彼の基準からすると低迷している(14回1/3で防御率4.40、与四球10)。ただ、空振りを奪う能力は建材で、残りのシーズンでこれまでのようの数字を残せば、多くのチームが欲しがることになるだろう。


FAのリリーフ投手ではクレイグ・キンブレルとアンドリュー・ミラーが大争奪戦になると見込まれましたが、アンドリュー・ミラーに関しては雲行きが怪しくなりつつあります。

クレイトン・カーショーに関しては、FAを選択してもドジャース以外は手を出しにくい状況になりつつあります。仮に腰痛から復帰して、そのまま問題なくシーズンを終えても、年俸3000万ドルから4000万ドルの金額をドジャース以外の球団が出すのは、かなりリスクの高い投資となるためです。

そのため、カーショーは、オプトアウトの権利を行使せずに残留したほうが賢明だと考えられる現状です。

ドジャースはカーショーなしには地区連覇、ポストシーズンでの戦いはありませんでした。MLB史上にも名前を刻むような投手で、低迷期を脱する上での最大の功労者でもありますので、それなりの待遇を用意すると予想されます。

それでも年俸3500万ドルは大きすぎる負担のため、カーショーがオプトアウトせずに残留した場合には、2019年に健康面で問題がないことを確認できれば、ドジャースがそれなりの年数で、平均年俸は抑え気味にして契約延長をするという流れになりそうな気配です。

デビッド・プライスはすでにオプトアウトの権利を行使しない意向であることを明かしていますので、カーショーがオプトアウトしない場合には、ダラス・カイケル、パトリック・コービンがトップ2評価で、続くのがギャレット・リチャーズ、チャーリー・モートン、J.A.ハップらとなるため、手薄な感を否めないものとなります。

リリーフに関してはキンブレル、ミラーの他にもケルビン・ヘレーラ、ザック・ブリットン、コディ・アレン、ジェウリス・ファミリア、バド・ノリス、デビッド・ロバートソンらのクローザー経験者、セットアップでもジョー・ケリー、ブラッド・ブラックなど多彩です。

2018-19シーズンオフも先発投手よりはリリーフ投手が早い段階で契約が決まり、なおかつ良い契約を手にしていくことになるかもしれません。

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