人材がだぶつく「2016-17シーズンオフのFA長距離打者」 まだ契約を手にしていないのは誰?

選手としての能力は高く評価されながらもクオリファイング・オファーが障害になり、なかなか契約を手にすることができなかったホセ・バティスタ、マーク・トランボらが合意に至りました。

これでFAとなった長距離打者タイプの人数は減ったのですが、同時にロースターの空いている枠も少なくなりました。

スプリングトレーニングを前にして多くのチームのロースターが固まりつつある中、契約を手にしていないスラッガーたちがまだまだいて、それらの選手の就職先は多くありません。

CBSスポーツのMiki Axisa氏が”MLB Hot Stove: Let’s find a team for the remaining MLB free agent sluggers”の記事で、FA市場に残る8名のスラッガーと、契約できる可能性があるチームについてまとめています。

その8名と予想は以下のとおりとなっています。順番は名前のアルファベット準とのことです。

1. ペドロ・アルバレス (DH)

フィットするチームは?:テキサス・レンジャーズ
その理由は?:一塁手と指名打者のポジションを埋める確実なオプションがない。ジュリクソン・プロファーとジョーイ・ギャロが現時点での選択肢だが、特にギャロは不透明。アルバレスは2016年に右投手に打率.251/出塁率.326/長打率.522、22本塁打と強く、右打者のライアン・ルアと良いパートナーに。

2. クリス・カーター (1B)

フィットするチームは?:コロラド・ロッキーズ
その理由は?:イアン・デズモンドが一塁を守る予定も、カーターを獲得すればデズモンドに外野を守らせることができる。外野はカルロス・ゴンザレス、チャーリー・ブラックモン、デビッド・ダールと左に偏っているので打線のバランスが取りやすくなる。

3. ライアン・ハワード (1B)

フィットするチームは?:ない
その理由は?:言いたくはないが現実的には引退へと向かっている。打率.196/出塁率.257/長打率.453も25本塁打を打っている。ただ、右投手にも.205/.269/480にとどまるため厳しい。

4. アダム・リンド (1B)

フィットするチームは?:ない
その理由は?:打率.239/出塁率.286/長打率.431、20本塁打の成績で、右投手に対しても.239/.287/.442に終わった。しかも走塁と守備でマイナスとなるデータがある。どのチームも走攻守のうち1つしかない選手を抱えるロースターの枠がない。

5. ジャスティン・モーノー (DH)

フィットするチームは?:ない
その理由は?:可能性としてはWBCカナダ代表で活躍することだ。ホワイトソックスでシーズン中に契約し打率.261/出塁率.303/長打率.429でOPSはメジャー平均ちょうどに。シーズン中に故障などが発生した補強が必要になったチームが現れるのを待つ必要があるかもしれない。

6. ブランドン・モス (1B/OF)

フィットするチームは?:ホワイトソックス
その理由は?:大規模な再建モードとなっているが、同時に外野の両翼と指名打者の選手を必要としている。ブランドン・モスはその両方を解消できる。昨年は28本塁打で、打率.225/出塁率.300/長打率.484でOPSは平均を5%上回る。右投手には打率.223/出塁率.303/長打率.525と長打が増える。ホワイトソックスにとってシーズン中のトレードの価値あるカードになる可能性もある。

7. マイク・ナポリ (1B)

フィットするチームは?:テキサス・レンジャーズ
その理由は?:数週間にわたりコンタクトを続けていてレンジャーズに戻るのは時間の問題だろう。ナポリが一塁に入れば、アルバレスとルアを指名打者で併用できるし、プロファーをユーティリティとして起用できる。ナポリがレンジャーズと契約が成立しないとするには、あまりにも合理的な組み合わせすぎる。

8. マーク・レイノルズ (1B)

フィットするチームは?:タンパベイ・レイズ
その理由は?:まだベンチプレイヤーの枠に空きがある。トレードで獲得したマレックス・スミスをベンチに座らせて週に1、2回プレーさせるよりも、3Aでフルにプレーさせたいと考えているように思える。マーク・レイノルズは14本塁打、打率282/.356/.450という成績で、一塁のブラッド・ミラーと指名打者のコリー・ディッカーソンのプラトーンパートナーに良い選手だ。

といった8名の選手の今後が予想されています。

Mike Axisa氏はレンジャーズがマイク・ナポリとペドロ・アルバレスの両者を獲得することを想定していますが、ナポリを獲得した場合には、年俸総額の枠も多くは残っていないため、一旦はジョーイ・ギャロをMLBで試すことを選ぶ可能性が高そうです。

パワーヒッターの価値が下がってしまったのは、ロースター全体の柔軟性が問われることが多くなり、守備力や走力に関する評価が以前よりも高まっていることが理由として考えられます。

またもう一つ理由としてあげられるのは、公式球を飛びやすくしたのではないかとの声が上がるほど昨年は一気にMLB全体で本塁打数が伸びたことです。

2015年は30本塁打以上が20人、20本塁打以上が64人でしたが、昨年は30本塁打以上が38人、20本塁打以上が111人となるなど大幅に本塁打数が増えました。

結果として多くのチームが守備と走力でも貢献できる上に20本塁打以上を打った選手を抱えることになり、パワーだけの打者があまり必要ではなくなったのも理由として考えられます。

パワーヒッターが市場に多くいることに加えて、MLB全体のトレンドの変化の影響を受けている可能性がありそうです。

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