【MLB2015 FAピックアップ】マックス・シャーザー(デトロイト・タイガース)のシーズン成績と投球内容

2013年にサイ・ヤング賞を獲得したマックス・シャーザーですが、2014年のワールドシリーズ終了後にFAとなります。

シーズン開幕前の3月には、プリンス・フィルダーの移籍によって資金面に余裕ができたタイガースが、6年1億4400万ドルの契約延長をオファーしたものの、シャーザー側がそれを拒否しました。

さらにシャーザー自身や代理人のスコット・ボラス氏がシーズン開始後に、契約延長の交渉は行わない方針を明らかにしたため、シーズン開幕とともに、シーズン終了後にFAとなることが確実となりました。

っして2014年シーズンもリーグ最多となる18勝をあげるなど、サイ・ヤング賞の投票で上位にくる成績を残したため、よりFA市場での価値が高まっているマックス・シャーザーです。

そのマックス・シャーザーの2014年の成績、投球内容、球種、そして通算成績などをこのページではまとめています。

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2013年サイ・ヤング賞投手のマックス・シャーザーの通算成績

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マックス・シャーザーは2006年ドラフトの1巡目全体11番目でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに指名されてプロ入りし、2008年4月29日にダイヤモンドバックスでメジャーデビューを果たしています。

そして2009年12月9日に以下の三球団によるトレードでデトロイト・タイガースに移籍しました。チーム名の横はそのチームが獲得した選手です。

  • DET:マックス・シャーザー、オースティン・ジャクソン、フィル・コーク、ダニエル・シュレーレス
  • ARI:イアン・ケネディ、エドウィン・ジャクソン
  • NYY:カーティス・グランダーソン

このトレードの移籍後に、マックス・シャーザーは高く評価されていた才能と実力を開花させていきます。

そのマックス・シャーザーの通算での成績は以下のとおりとなっています。

Max Sherzer Career  Stats(2008-2014)_1

2010年は195.2イニングを投げ防御率3.50で12勝11敗、2011年は195.0イニングで防御率4.43の15勝9敗、2012年は187.2回で防御率3.74で16勝7敗という成績で、勝利数は多いものの失点も多く、強力な打線に助けられている印象は拭えませんでした。

しかし、2013年に32試合214.1回で防御率2.90/21勝3敗/奪三振240/WHIP0.97と、主要なスタッツでキャリアハイの成績を残して、ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝きました。

さらに2014年も昨年ほどの数字ではないものの、33試合220.1回で防御率3.15/18勝5敗/奪三振252/WHIP1.18の数字を残しています。

2014年の成績は勝利数と勝率がリーグ1位奪三振がリーグ3位、投球回数がリーグ5位、防御率がリーグ9位となり、昨シーズンに続いて、ア・リーグトップクラスの実力がある投手であることを証明する数字を残しました。

5月と6月に不調に陥るも、シーズン後半に立て直したマックス・シャーザーの2014年

続いて、マックス・シャーザーの2014年の月間成績です。

Max Sherzer Monthly Stats(2014)_1

6月終了時点では防御率3.64/9勝4敗/WHIP1.25と勝ち星が大きく先行していますが、内容は今一歩というものが続いていました。

そのことは月間成績にも現れていて、5月の防御率4.09、6月は4.81と不調で、バーランダーの低迷と相まって、チームを不安定な状態にさせる要因となってしまいました。

しかし、7月以降の勝負どころとなる時期にさしかかると調子を取り戻していき、7月には防御率2.08で4勝0敗9月にも防御率2.48で3勝0敗と調子を上げました。

そのため7月から9月の後半3ヶ月では防御率2.64/9勝2敗/WHIP1.10で、前半3ヶ月よりも数字も向上しています。

MLBトップクラスの投手の多くは、疲労が蓄積する時期で勝負どころとなる9月に強く、成績を向上させています。マックス・シャーザーも同じくシーズン終盤でチームの勝利に貢献する登板を続けました。

マックス・シャーザーの2014年の球種内訳と球速など投球スタイルについて

マックス・シャーザーの球種は、Brooks Baseballの集計によるとフォーシーム、チェンジアップ、スライダー、カーブ、シンカーとなっています。

そのマックス・シャーザーの球種別の最速・平均球速、投球に占める割合、三振に占める割合、被打率、スイングの結果などのスタッツは以下のとおりとなっています。

Max Sherzer Pitch Type (2014)_1

投球に占める割合はフォーシームが54.8%、チェンジアップが20.9%、スライダーが13.7%、カーブが10.1%、そしてシンカーが0.4%となっています。

投球の5割を超える割合で使われているフォーシームは最速98.6マイル(159キロ)、平均93.9マイル(151キロ)とMLBでは標準的な球速ですが、ナチュラルに沈む動きがあるため効果的だと評価されています。

実際に被打率は.245とまずまずの数字で、三振に占める割合は49.6%に達するなど、マックス・シャーザーの投球の組み立ての主体であると同時に、決め球でもあります。

変化球ではチェンジアップとスライダーが効果的で、チェンジアップはストライクゾーンからボールゾーンに落ちる動きがあり、空振りを奪うことができます。そのチェンジアップが奪三振に占める割合は25.4%で、フェアゾーンに打球が飛んでも53.3%がゴロになるため、被打率も.227と低くなっています。

そしてスライダーは主に縦に割れる動きで、打者側で鋭く曲がるため、この球種でも多くの空振りを奪うことができますし、バットにあたってもゴロになることが多い球種です。

このチェンジアップとスライダーという2つの変化球とフォーシームで投球の9割が構成されますが、いずれのボールもクオリティが高く、曲がりやキレが鋭いため、2014年の奪三振率が10.29という数字からもわかるように、多くの三振を奪うことができています。

マックス・シャーザーが8月14日のパイレーツ戦で8回無失点の14奪三振で14勝目を上げた試合の動画が以下のものです。

動画を見ると、フォーシームは糸を引くような球筋で、打者には球速表示以上に速く見えるキレがあることがわかります。

スライダーも打者側で鋭く曲がり、チェンジアップもよく落ちていて、ストライクゾーンからボールゾーンに落ちています。

また、このように手元で鋭く変化する変化球があるからこそ、キレのあるフォーシームとの相乗効果が生まれているとも考えられます。

サイ・ヤング賞投手で、チームのエースとして柱にできる力量を持ち、なおかつ2015年シーズン中に31歳となる年齢ということもあり、2015年FA市場で、最大の大型契約を手にする可能性があるのが、このマックス・シャーザーです。

どの球団が、そしてどのくらいの規模の契約で合意するのか、このオフにその動向から目が離せないマックス・シャーザーです。