大型補強が実り復活なるか?ヤンキースの2014シーズン前MLB戦力分析

2013年にポストシーズンにも進出できなかったため、年俸総額を抑制するという目標を横において、大型補強に走ったニューヨーク・ヤンキースでした。

では、これでヤンキースは92年-93年以来、2年連続でポストシーズンを逃したことのないヤンキースは、2014年に完全復活を遂げることができるのでしょうか?

その先発ローテや先発オーダー、そしてブルペンやバックアップなども含めて分析していきます。

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ヤンキースの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

  • 補強した選手の一覧
    ジャコビー・エルズベリー、カルロス・ベルトラン、ブライアン・マッキャン、ブライアン・ロバーツ、ケリー・ジョンソン、田中 将大
  • 失った戦力の一覧
    ロビンソン・カノ、マリアノ・リベラ、アンディ・ペティット、フィル・ヒューズ、ケビン・ユーキリス、アレックス・ロドリゲス、バーノン・ウェルズ

ロビンソン・カノは2013年のヤンキースで打率、本塁打、打点でトップの成績を残していますので、一番の得点源を失ったことになります。しかし、エルズベリー、ベルトラン、マッキャンと獲得してその穴を埋めることができる顔ぶれを獲得しています。攻撃力の弱さがポストシーズンを逃す大きな原因の1つでしたので、そこには積極的に動きました。

その一方で、投手の補強の動きは緩慢で、11勝をあげて185回を投げたアンディ・ペティット、4勝11敗と大きく負け越したものの、145.2回を投げたフィル・ヒューズ、そして絶対的なクローザーであるマリアノ・リベラを失ったわけですが、投手での大きな補強は田中将大のみにとどまっています。

ヤンキースの先発ラインナップとベンチメンバーの予想

【予想されるヤンキースの先発オーダーとベンチ】

  1. ジャコビー・エルズベリー(CF)
  2. デレク・ジーター(SS)
  3. カルロス・ベルトラン(RF)
  4. アルフォンゾ・ソリアーノ(DH)
  5. マーク・テシェイラ(1B)
  6. ブライアン・マッキャン(C)
  7. ケリー・ジョンソン(3B)
  8. ブライアン・ロバーツ(2B)
  9. ブレット・ガードナー(LF)

【バックアップ】
フランシスコ・セルベーリ(C)、ブレンダン・ライアン(SS)、エドゥアルド・ヌニェス(3B)、スコット・サイズモア(2B)、イチロー(LF/CF/RF)

打線の顔ぶれはかなり強力になりました。しかし、高齢の選手が多いため、やはりケガが気になります。

マーク・テシェイラがどれだけ復活するのか?また、再発はないのか。ジーターは1年間出続けられるのか?そしてケガが多いエルズベリー、ロバーツが年間を通じて試合に出れるのか?などの不安は残ります。

故障者リスト入りする選手が多く出るようだと、2013年のように「どこのチーム?」というような顔ぶれになる可能性はありますので、そこが懸念材料と言えます。

また、イチローはケガが多いエルズベリーが離脱した時に備えて、置いておきたいというヤンキースの事情があり、もし故障者が出ない場合には、守備・代走要員、もしくはベンチを温めることが多くなりそうです。

ただこレギュラーメンバーで年間の最低でも8割以上を戦えるようであれば、この打線は他球団にとって脅威です。

ヤンキースの先発ローテとブルペンのメンバー予想

【先発ローテーション】

  1. C.C.サバシア
  2. 黒田 博樹
  3. 田中 将大
  4. イバン・ノバ
  5. デビッド・フェルプス or マイケル・ピネダ

サバシア、黒田、田中の3人は確定で、ノバは首脳陣は明言していないものの有力視されています。

5番手をフェルプスとピネダの2人が争う状況で、開幕でいったんどちらかに決まったとしても、シーズンでの調子次第では入れ替わりがありそうです。このまたこの2人のうち1人はロングリリーフとしてブルペンに回ることになりそうです。

懸念されることは、すでに固まっている先発の3本柱にもあります。サバシアは全盛期の99マイル(約159キロ)のファーストボールは影を潜め、オープン戦でも88マイル(約141キロ)が最速と衰えともとれる球速の低下です。また黒田博樹も昨年の140イニングを超えてからの失速からリカバリーできるか。また田中将大が過酷な中4日のローテを守りきれるかなど、不安材料はあります。

【ブルペン】

  • クローザー
    デビッド・ロバートソン
  • セットアッパー
    ショーン・ケリー
  • リリーフ
    マット・ソーントン、デリン・ベタンセス、シーザー・カブラル、アダム・ウォーレン

クローザーにデビッド・ロバートソンが挑戦することになります。セットアッパーとしては成功をおさめましたが、クローザーとして登板した時には、やや不安定な投球が多かったところがありましたので、そのプレッシャーを克服できるかが鍵になりそうです。

タイガースと契約したジョー・ネイサンの獲得にこのオフに動いていて、ロバートソンをセットアッパーで使い続ける意向もあっただけに、チームの首脳陣もやや懸念している部分はあることがわかりますので、それを払拭できるかはチームにとって大きな課題の1つです。

ロバートソンが務めていたセットアッパーには、ショーン・ケリーもしくはマット・ソートンが入るようです。ショーン・ケリーは奪三振率が通算でも9.58で、昨年は11.98と素晴らしい数字なのですが、その一方で防御率は4.39とセットアッパーとしてはやや不安定です。

その点ではベテランで安定感があり経験豊富なマット・ソートンのほうが適しているかもしれません。

またアダム・ウォーレンと現状ではフェルプスの可能性が高いようですが、先発から回ってくる1人がロングリリーフを担当することになるようです。

あとは、シーズン途中でアスレチックスでクローザーの経験があり、レッドソックスでも2013年に一時クローザーを務めたアンドリュー・ベイリーが肩の手術からうまく復活すれば、少し安定度が増しそうです。

総括・まとめ

大金をつぎ込んで、大物選手を獲得したので攻撃力のアップは見込めるのですが、テイシェイラ、A・ロッド、ジーター、ユーキリスと、次々に戦力を失ってしまった昨年と同じことが繰り返される可能性は否定できません。

そして先発投手とブルペンには懸念材料が多く、補強に成功したとはいいがたい状況で、同じ地区のレッドソックスレイズに比較すると明らかに見劣りします。

またオリオールズもシーズンオフ終盤にきて、積極的にFAで選手を獲得し、さらにアービン・サンタナを加えることがあるようだと、かなりヤンキースの置かれる状況は厳しくなります。

大きな補強で派手さがあり、本気さも伝わってくる補強ではあったのですが、層を厚くするまでにはいたらず、先発、ブルペン、打線ともにバックアップが弱い点は解消されませんでした。

ただ、レギュラーメンバーがフルに近い試合数をこなせれば、優勝できないことを想像できない攻撃力はありますので、故障者が出るか出ないか、そして故障から復帰してきたベテランが動けるかどうかが、大きな鍵となりそうです。